[CSD]2008年9月14日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年9月14日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★「和解」証明 イエスが救い主——イスラエル—パレスチナの懸け橋「ムサラハ」
★「母が生きれば家庭も生きる」——日本でも母親学校スタート

 = 2 面 ニュース=
◎日本の経営責任者らへの宣教担う場に——日本CEOフォーラム設立
★「世情ではなく事実の即した裁判を」——関田寛雄氏がピースリボン裁判に意見書提出
★<教会の実情を知る:教会ルポ>[23]全国的に広がる牧師高齢化と無牧化——信徒が代行、でも限界が
★<落ち穂>賛美歌エピソードをDVD化

 = 3 面 =
◎自給伝道、信徒説教者育成が焦点に——第9回地方伝道シンポ
★東海地域に記録的豪雨——岡崎で教会が床下浸水
★新日本聖書刊行会、来春に活動開始へ
★閣僚の靖国神社参拝に抗議——キリスト者医科連盟
★<逝去>白井憲保氏(「神様がわかるでしょ」作者、元[有]栄進技研代表取締役
★<オピニオン>視点を変え、発想の転換をする 記・趙 南洙

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★教会での食事作りが原点——荒井 孝喜さん[上](レストラン「みくに」創業者)
★<つながりのデザイン>[7]なぜ「コ」にこだわるのか 記・小川 巧記

 = 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★DVD:「Key For THE BIBLE 聖書を開く鍵」全5巻(B.F.P.Japan、12,600円税込)
★BOOK:『聖書の女性50人』ユニス・F・プリディ著(CS成長センター、1,575円税込)
★REVIEW:『ローマ書講解』D・M・ロイドジョーンズ著(いのちのことば社、2,940円税込)評・中台孝雄

 = 6・7 面 全面広告 =
☆2008年 世界食料デー 10月16日
主催:世界食料デー実行委員会/日本国際飢餓対策機構
ホームページ http://www.jofh.org/
 = 8・9 面 全面広告 =
☆グローバル・リーダーシップ・サミット 11月3日(月)~4日(火)
主催・グローバル・リーダーシップ・サミット・ジャパン実行委員会
会場:東京聖書キリスト教会
ホームページ http://www.willowcreek.jp/gls2008.html
 = 10 面 教会学校 =
★<教会学校の実情を探る>家族みんなで夏祭り——単立・深谷聖心教会
★<CSもうひと味>お父さんの手作り焼きそば——「うめー!」力作に感激

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★聖書からの根源的な問いに答え——DVD「The Hepe」発売
◎25年越しのビジョンが実現——韓国サッカー宣教チーム「ヘブロン」来日
★イスラエル:「死海文書」をネットで一般公開へ
★<僕の子育てライフスタイル>[8]本当の性教育 記・堀井洋二

 = 12 面 教会 =
★揺れ動いた地に新会堂建つ——伝道福音・柏崎キリスト教会

◎日本の経営責任者らへの宣教担う場に−−日本CEOフォーラム設立=0809140201

 日本CEO(最高経営責任者)フォーラム設立総会(同準備委員会主催)が7月28日、神奈川県横浜市西区みなとみらいのパンパシフィック横浜ベイホテル東急で開催され、日本CEOフォーラム設立を宣言。代表に土肥隆一氏(衆議院議員、日基教団・和田山地の塩伝道所牧師)、副代表に佐々木満男氏(国際弁護士)を選出し、正式に「日本CEOフォーラム」がスタートした。
   ◇
 同フォーラムは、クリスチャンのあらゆる層の指導者、活動家を結集し、日本宣教の責務を担ってもらう場(フォーラム)を目指す、というもの。これまでオンヌリ教会や「韓国CEOフォーラム」の支援のもと、ラブ・ソナタと連動し日本各地で「CEOフォーラム」が開催されてきたが、昨年7月、東京で開かれた「日韓トップリーダーシップフォーラム2007」で「日本CEOフォーラム」設立を確認。その後韓国、台湾などのトップリーダーたちと話し合いを重ねてきた。総会は、ラブ・ソナタ横浜開催中に日韓のクリスチャン・リーダーらが集い開催した。
 設立宣言文の内容は次のとおり。・クリスチャンを主体とするが本会に賛同する者も参加できる、・オンヌリ教会の支援を受けることを惜しまないが、本会は独立した財政基盤を持ち、独自の企画をもって日本宣教の進展に寄与する、・あらゆる自営業者、大学教授、医師、公務員、弁護士、芸能人、牧師などすべて自主的に参加できる、・キリスト教を土台とする組織で牧師の理解を前提とする、・民主的、自主的運動体であって、各地の自主的運営を土台とするが、全国展開のため最小限の中央組織を形成する。同宣言は、全会一致で承認された。
 佐々木副代表は、「皆様は社会の中で自分で決断し、実行できる方々。皆様が心を一つにして働くならば、とてつもない神様の御業が起こされていくに違いない。日本は世界の経済大国。日本のCEOの使命は、この豊富な経済力を神にささげ、神の大いなる御業を推進することではないか。これを背景に日本のみならず、各国のCEOと連携し、アジア並びに全世界に拡大していきたい」と抱負を語った。
 土肥代表は「オンヌリ教会がしてくださった働きに私たちは感謝している。この努力を無視できないし、それに応えていきたい。それを根付かせるには、やはり日本宣教の下支えをしていくような働きと組織化が必要だ。同フォーラム設立は、オンヌリの人たちがやったあとは、日本人の私たちがやる、との意思表示でもある」と述べた。
 同設立総会でハ牧師は「日本CEOフォーラムは、ラブ・ソナタが結んだ実。私はこのようなことが起こることを想像できなかった。神様はこのCEOフォーラムを通しアジア、全世界を見ておられる。そのために神様が日本を選んでくださった。私たちはラブ・ソナタで波を起こしたが、仕上げは日本の方々にお願いしたい」と語った。
 同フォーラムは当面、関東と関西に事務所を置く。▽東京Tel.03・3508・7288(土肥隆一事務所)、▽関西Tel.078・231・5550(株式会社サンビルダー)

◎自給伝道、信徒説教者育成が焦点に−−第9回地方伝道シンポ=0809140301

 地域格差が広がり過疎地教会が危機的状況にある中「自立と連帯」を模索するシンポジウム「地方伝道を考える」が8月20、21両日、茨城県笠間市で開かれた。第9回の今回は、呼びかけ人の1人斎藤篤美氏が「全体教会から見た地方伝道」について講演、地方と都市の両方の伝道牧会を経験した現場の牧師らを中心に5人が発題した。
 斎藤氏は、日本基督教団でかつて千900あった教会が現在では千600に減り、近い将来千200になるといわれるなど、地方教会が無牧・閉鎖の危機に直面している一方、単立教会が900あることに着目。「従来の各個教会を規制する団体の力が弱くなり、解体の方向に動いている。その中で単立教会の多くに見られる特徴は、自立して教会を建て上げる自給伝道だ。これを日本の全体教会からどう見るか」と問題提起。地方教会の自立の課題について、教団教派の支援体制には限界がある中で自給伝道を考えていくべきであり、地方レベルでのネットワーキングが大事だと強調した。
 藤原導夫氏(バプ教会連合・市川北バプテスト教会牧師)は、島根県の過疎地教会で育ち、人口が流出する北海道で牧会した教会が閉鎖された実情を報告。「地方教会の衰退は牧師の力不足などではなく社会変動の影響によるところが大きい」と指摘。地方伝道を考える視点は、互いに重荷を負い合い、一つの部分が苦しめばすべての部分が共に苦しむキリストのからだであるとの聖書的な考察から導かれる必要があると述べた。そうしたみことばに迫られ、現在牧会している千葉県市川市の教会では、地方教会のために毎月献金を積み立て牧師が献金を携えて無料奉仕に赴くなど、全体教会の働きと理解して地方教会を支援していることを紹介した。また、インターネットを使った神学教育が地方にも届くことで信徒説教者が育成され地方教会が強められることに期待を述べた。
 東京の教会で育ち、伝道団体や日本福音同盟(JEA)、パリ日本人教会牧師の働きを経て、現在茨城県の農村地帯で牧会している稲垣博史氏(JECA・岩井キリスト教会牧師)は「前任牧師に育成された信徒たちが教会の責任をしっかり受け止めて奉仕している」と実践を報告。礼拝後に聖書と教理の基礎講座を開き、「将来どうなるか分からないので信徒説教者を養成してほしい」という執事会からの要請で、聖書解釈学や説教実習を学ぶコースも開設したことを紹介した。前任牧師が病に倒れ無牧
の試練を経験したことで信徒たちに危機感と責任意識が育ったという。
 また「1つの教会でできないことも複数の教会が協力すればできる。JEAの役割には可能性がある。第5回日本伝道会議の地方伝道プロジェクトチームが貢献し用いら
れることを願う」と期待を表した。
 東京での牧会を経て、妻の郷里である新潟県佐渡島で自給開拓伝道をしている小野弘氏(ホーリネス・相川教会牧師)は、トラクト配布をしても人が住んでいない家が多い中で、田んぼ仕事を手伝うなどして家族伝道から始めたという。中学生の英語教室を開く傍ら観光地のボランティアガイドや民生委員など夫婦で地域奉仕に携わり、伝道の手がかりを探ってきた。廃屋同様になっていた日本基督教団の伝道所を借り、母教会の恩師など多くの祈り手の献金に支えられてきたといい、自給の努力とともに、連帯に支えられる過疎地教会の実情が明かされた。
 青森郊外の五所川原市の教会から東京郊外の教会に転任した田村誠喜氏(JECA・東村山キリスト教会牧師)は、農村荒廃の影響で厳しさが増す中での五所川原伝道の
経験から、首都圏の教会や神学校からキャラバン伝道隊が来てくれたことなどの支援が大きな励ましだったと証言した。
 群馬県の地方伝道に34年間携わってきた小林幸子氏(福音伝道教団藤岡キリスト教会牧師)は、5人受洗して1人残ればいいという状況の中で、中高生が年に100人来た時期もあり、それが今の教会の土台になっていると報告。高校卒業後はみな東京へ行くなど「むなしさを覚えることも多い」中で、「なぜ、それほど多くの中高生がその時期教会に来たのか分からないが、神様はそうして励まして下さった」と証した。

◎25年越しのビジョンが実現−−韓国サッカー宣教チーム「ヘブロン」来日=0809141102

[img align=right]http://jpnews.org/pc/uploads/img48c9c29650209.gif[/img] 宣教師を中心に編成された韓国のサッカーチーム「ヘブロンフットボールクラブ」。25年前に、リュウ・ヨンス氏(ヘブロンサッカー宣教会担任教育者、監督)は「サッカーを通して福音伝道を」のビジョンを与えられ、5年後、同じビジョンをもつ人たちと仁川市でチームを結成した。今年7月に来日し、日本のチームと交流試合をした。代表のリュウ・ヨンス氏と日本のチームFCホーリーシティーのマネージャー、キム・スンヒさんに話を聞いた。
 リュウ氏は、「25年前からサッカーを通して日本に宣教をという熱い思いがありました」と語る。その思いはすぐには叶わず、日本以外の国々でサッカーを通しての交流、宣教をしてきた。25年越しの祈りは、東京・北区を中心に活動する東京聖市化運動本部FCホーリーシティーという、超教派の団体の招きによって実現した。これまで、韓国、中国の子どもたちにサッカーを教えてきた経験から「中国の子どもはいたずらっ子で悪ふざけする子が多く、韓国の子はよく喧嘩します。日本の子どもは、サッカーを楽しんでいて、礼儀正しいのが印象的でした」と語る。
 今回が初来日だが、ヘブロンサッカー宣教会の目的は「サッカーを通しての宣教」にある。「韓国には宣教サッカーチームがいくつかありますが、ヘブロンは土地土地の人にサッカーという文化を通してサッカーの向こう側にいる神様と出会い、神様の豊かさを知ってほしいことにある」という。そのためにも「大切なのは、10年、20年というスパンで関係を築いていくこと。日本に合った宣教方法、内面的ケアがあるはずだから、私たちはそれを知る必要がある」とも。
 これまで、子どもサッカー教室や女子サッカー団などを韓国内の各地に設立してきたほか、中国各地にもネットワークを広げている。「今後は、日本の各地に、サッカー教室や宣教、情報共有などの機能をもつサッカー宣教センターを建てたい」とビジョンを語る。