[CSD]2008年6月21日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年6月21日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎220か国で心一つに——「悔い改めと祈りの日」世界へ
★米国:駐バチカン大使にカトリック左派の解放の神学者を起用

 = 2 面 ニュース =
◎JEA:韓国と宣教協力強化——ローザンヌ会議も協力
★宣教150周年記念大会の概要を発表——実行委員長3氏が検証・宣教・継承
★米国:カンザス州で教会礼拝中、中絶クリニック医師殺害される
◎月刊ディボーション誌「manna」——いのちのことば社から8月創刊
★<落ち穂>映画「BASURA」からの問い

 = 3 面 教界ニュース =
★JEA総会講演:日本伝道のアキレス腱は実感主義に——疲弊する地方教会への支援が火急な課題
★バチカン:教皇使節がウイッテンベルクを初訪問
★ドイツ:福音教会(EKD)議長に「緑の党」K・エッカルト氏が就任
★検証:「ピースリボン」裁判から何を学ぶか——心と体を裂く現代の「踏み絵」
★<オピニオン>宣教150年の後に残すもの… 記・友納 靖史

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★「企業戦略担う」特許部を希望——芥川 勝行さん[上](日亜化学工業[株]取締役本部長)
★<未来を拓くNPO>[4]わが国の経済発展の実りと歪み 記・島田 恒

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★第5回 日本伝道会議の論点[5]——宣教における女性の働き
★同性愛聖職議論で揺れるスコットランド教会——ツツ引退大主教は容認発言
★<精神障害と教会>[53]依存?——現象のメカニズムを探る 記・向谷地 生良

 = 6・7 面 全面広告=
☆TCUと「キリ神」いよいよひとつに!——教会教職養成を充実、一元化へ
☆オープンキャンパス 6/20・7/25・8/29
ホームページ http://www.tci.ac.jp/

 = 8 面 全面広告=
☆いのちのことば社より月刊ディボーションガイド『manna』(マナ)9月創刊へ
公式サイト http://www.wlpm.or.jp/manna/ 商品情報  http://www.gospelshop.jp/catalog/product_info.php/products_id/55443

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『マザー・テレサ100の言葉』ヴォルフガング・バーダー編(女子パウロ会、1,260円税込)
★BOOK:『十戒に学ぶ』村上 伸著(日本キリスト教団出版局、1,050円税込)
★BOOK:『恵みにあふれる聖書の世界』関根弘興著(いのちのことば社、1,050円税込)
★REVIEW:『ライフスキルで人生を変える』丸屋真也著(いのちのことば社、1,575円税込)評・藤掛 明

 = 10 面 関西だより =
★どん底で聞いた神の声——キリストでなければだめ
★1000人が楽しんだ1日——OCCまつり大盛況
★55点力作揃い——第3回聖句書道京都展
★イベント情報

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★創立10年迎えたチア・にっぽん——積極的選択者増え3千家族に
★6・23沖縄「慰霊の日」を覚えて——平和を伝える日の取り組み
★<痛みに中に生きる>[19]団塊編 団塊の特徴?「ほっとけない」

 = 12 面 ひと=
★神はやもめの母を祝福の基に——イスラエル・ウェインさん(コラムニスト)

◎220か国で心一つに−−「悔い改めと祈りの日」世界へ=0906210101

 01年、南アフリカ・ケープタウンで始まった世界的祈りのムーブメント「Global Day of Prayer」(GDOP、グラハム・パワー委員長)が、ペンテコステの日の5月31日、世界220か国で実施された。日本の開催地は東京(東京中央教会)、埼玉(所沢航空記念公園)、大阪(大阪クリスチャンセンター)、高知(加賀野井キリスト教会)の4か所。埼玉の集会では、地域にある様々な教派の教会から240人が集い、全世界のため共に祈った。

 公園の野外ステージで角笛が高らかに吹き鳴らされ、埼玉GDOPは幕を開けた。序盤は、フィリピン、ブラジル、アメリカなど様々な国籍の参加者と共に、日本語と英語で賛美。前に進み出た、地域の宣教師や牧師ら25人のために会場全体で祝福の祈りを捧げた。2組のゴスペル・クワイアの賛美の合間には、イエス・キリストに倣って互いの足を洗い合う「洗足式」も。足を洗い、肩を抱き合って祈る参加者の姿があちこちで見られた。
 「世界各地のための祈り」では、まず日本のために横山基生牧師(日基教団・東京新生教会)が祈祷。今年のプロテスタント宣教150周年に触れ、「これまでなされてきた宣教の業によって教会が建て上げられてきたが、いまだ人口の1%に満たない状況。証し人が起こされ、主の御業が進むように」。
 また中高生・学生伝道団体の働きの祝福のため、政治のため、「年間の自殺者が3万人を超えた今、生きる目的を探す人々に福音が届けられるよう」祈った。続いて、韓国、北朝鮮、中国、フィリピン、イスラエル、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、カリブ海諸国などからの代表が各国のために熱心に祈った。
 イスラエルのための祈りでは、「いのちの木メシアニック集会」のポール内山牧師が登壇。集会メンバーの賛美とダンスには、会場の参加者も加わり大きな輪となった。
 参加者からは、「こんなに大勢の、色々な国の人と祈るのは初めてだった。とても感動した」などの声が聞かれた。
 GDOPは01年、グラハム・パワー氏の呼びかけによって、・歴代誌7・14の聖書の言葉をテーマに「悔い改めと祈りの日」として始まった。ケープタウンを中心としたこの動きは次第にアフリカ中へ、やがて世界中へと広がり、05年、第1回GDOPが開催された。
 毎年、初代教会に倣い、「10日間連続の祈り」(キリスト昇天日からペンテコステまでの10日間)、「GDOP」(ペンテコステ)、「90日間の祝福」(ペンテコステの後に続いた祝福の日々。実際に地域が造りかえられることを願い、結束を深めて祈る)の3部構成で実施されている。
 ムーブメントは、2010年まで開催される。来年は、5月23日開催予定。GDOP日本=URL http://gdopjapan.com/

◎JEA:韓国と宣教協力強化−−ローザンヌ会議も協力=0906210201

 日本福音同盟(JEA=中島秀一理事長、具志堅聖総主事)は6月2日第24回総会の議事で、日本プロテスタント宣教150周年記念大会への参加推進および第5回日本伝道会議(JCE5)への全面協力などを柱とする09年度事業計画を承認したが、同事業計画はアジアと世界の教会との連帯と具体的な協力の面でも広がりを見せた。
 JEAは長年アジア福音同盟(EFA)、世界福音同盟(WEA)と親密な関係を結び、特に韓国の教会との交流を進めてきた。09年度事業計画では、今後「より実際的な宣教協力を進めていく必要」を表明。韓国から日本に千500人近い宣教師が派遣されている現状を背景に、9月のJCE5では同実行委員会主催で「日韓教会の宣教協力」を主題にシンポジウムを開く。韓国の教会とのさらなる協力のあり方を探り、日韓宣教フォーラム実現へ向けて話し合う。
 また2010年に南アフリカ・ケープタウンで開催される第3回ローザンヌ世界宣教会議への協力を進めていくことも打ち出した。世界への窓口としてWEAを主軸とするJEAは、従来ローザンヌ運動に距離を置いてきたが、WEA宣教委員会が第3回ローザンヌ会議に協力することなどから姿勢を転換。08年度にはJEA宣教委員会から日本ローザンヌ委員会に委員を派遣した。

◎月刊ディボーション誌「manna」−−いのちのことば社から8月創刊=0906210204

 毎日聖書を読み、祈ることはクリスチャン生活の基本。それを続けられるようにたすけるガイドブックや霊想書は各種出されているが、いのちのことば社から新たに月刊ディボーションガイド「manna[マナ]」が8月に創刊される。
 同社は1950年に創立以来、アンドリュー・マーレーやスポルジョンなど1年分のディボーションに使える定番の霊想書を出版してきたが、月刊のガイド誌は初めて。90年代に他団体から月刊ディボーション誌の発刊が相次いだが、同社では必要を覚えつつもその役割を他誌に委ねる形となっていた。しかし今年に入り、ディボーションを励行する複数の牧師たちから、いのちのことば社でディボーション誌を出してほしいとの要請が相次ぎ、急きょ社内各部門からスタッフを集めてプロジェクトチームを結成。同社の出版ノウハウの蓄積と、人材を結集しての創刊となった。
 「manna[マナ]」はA5判160ページ、税込み500円(創刊号は200円)。従来誌にない特色を備えている。1日分4ページで、1ページ目に5~10節の聖書個所を掲載。キーワードには注が付く。併せて通読する章を示してある。多くのディボーション誌が聖書個所を全部掲載してあるのに対し、あえて5~10節に限ったのは、読みやすさのためと、自分の聖書を開いて読む習慣を勧めることを意図したもの。
 2ページ目は使う人が自分で書き込む欄だが、心にとまったことを自分で書き出せる人用の欄のほか、手助けがほしい人のために「学びのヒント」となる質問を2つ提示。ユニークなのは「わかちあい」のコラムで、実際に同じ聖書個所からディボーションをした信徒たちが、読者と同じ目線で教えられたことを短く紹介する。個人的に使う人のために、グループでの分かち合いに代わるものとして配慮した。
 3ページ目には聖書個所の解説2ポイントと、短い勧め。4ページ目には同じ個所からのメッセージと祈りがあり、最後に導かれて決心したことを書きとめられる。
 毎月旧新約の両方をバランスよく読み進めるように配分され、3年間で聖書全巻を通読できる。8月15日発売の9月号から12月号まではお試し期間で、来年1月からが3年の通読サイクル。執筆陣には福音的な日本人教職を起用した。毎月用い方のヒントになるような記事も掲載する。
 編集長の鴻海誠氏は、「一人ひとりがみことばに立って変えられていくことを主眼に、まず自分で聖書に取り組めるように、そして学びの要素とメッセージから慰めや励ましを受ける要素を、バランスをとって編集しました」という。
 実物誌面が分かるパイロット版(12ページ、写真)を無料配布中。創刊号からの定期購読は年間5,700円(税込・送料別)。予約・パイロット版請求はキリスト教書店またはTel.03・3291・8524、いのちのことば社購読課まで。