[CSD]2001年1月21日号

[CSD]2001年1月21日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★世界宣教の夢で世紀越し——米アーバナ学生宣教大会
◎ヤクザも変えた十字架の愛——映画「親分はイエス様」祈られ完成
★米国共和党新政権で拉致問題に進展か
★新連載<講壇に立つ女性たち>[1]大野キリスト教会主事 神津 喜代子さん(上)
★<落穂抄>真珠湾攻撃隊指揮官と日本爆撃隊員の回心と出会い
 = 2 面 =
★<21世紀教会は何を>[2]個性の確立しないバラバラの個
◎インドネシア:クリスマスの教会爆破——守旧派軍事テロの見方
★インドネシア:モルッカ諸島で強制改宗——英国議会が阻止作を議論
★インドネシア:ジャカルタで10万人集会——最大の教派的広がり
★フィリピン:ミンダナオ島の牧師子息の手術に救援を要請
★イスラム圏で年末年始に相次ぎ教会爆破
★政教分離の会など首相、閣僚の伊勢神宮参拝に抗議
★ルーテル学院大に修士課程——三宅島被災者に支援措置も
★米国:クリントン氏が出席教会で説教
★<世界の出来事フラッシュ>米国、ニカラグア、シリア
★<論説>21世紀を平和と共存の世紀に
★<神の国の物語>[9]姉妹関係の締結 記・谷口和男
 = 3 面 全面広告=
☆日本ケズィック
 = 4・5 面 神学校特集=
★21世紀の宣教を担う働き人へ:召しを誇りに 記・平位全一
★21世紀の宣教を担う働き人へ:日本へのチャレンジ 記・大田裕作
★21世紀の宣教を担う働き人へ:勇気ある生涯を! 記・津村春英
★21世紀の宣教を担う働き人へ:生身の人間に語る 記・牧田吉和
★寒さの中で宣教に燃える——米アーバナ2000に2万人集う
 = 6 面 信仰と生活のページ=
★<伝道牧会とリーガルマインド>教会員名簿と個人情報 記・櫻井圀郎
★<企業社会の生き方ガイド>[9]この世の組織とクリスチャン(下) 記・梅津光弘
★<英語ことわざメモ>[9]「油断大敵」記:デビット・ブルック
★<投稿>女性戦犯法廷はでたらめでは
★<投稿>世界メディアは反イスラエル
★<投稿>「親分はイエス様」は神様の計画
★<今月の試写室>「ユリイカ」 心の再生への旅 評・高梨 大
★<CDの時間>BDGE OF TIME 歌・MARRE
 = 7 面 =
★「祈ってから撮影に」 映画「親分はイエス様」に出演した女優ユン・ユソンさん
★祈りで明けた新世紀——日本プロテスタント草創の故事に思いはせ
★<北から南から>徳島:町民が教会に来ないなら私たちが出かけていこう
★エチオピア:栄養危機に回復の兆し
◎「若者に届くように」——同盟基督がこだわりトラクト作成
★盛況だった「2000年聖句書道展」——全国9箇所で開催
★姫路市民クリスマスが被災地に寄付金
◎VIP滋賀発足
★「花*花」人気続く、紅白にも出演
★ドイツ:ノアの箱舟は巨大な外洋航海船
 = 8 面 =
★<聖書66巻>ヨハネの福音書[1]御業を完成させる神のことば 記・遠藤 勝信
★<書評>「教会の再発見」リン&ビル・ハイベルズ著(いのちのことば社、2500円)
★<新刊書紹介>「日本式<伝道>のすすめ」有賀 寿著(すぐ書房、2200円)
★<新刊書紹介>「世にあるキリスト」アルトゥール・リヒ著(新教出版社、3800円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

ヤクザも変えた十字架の愛−−映画「親分はイエス様」祈られ完成0101210102

「これほど祈られて映画を作った経験は初めて」(斎藤耕一監督談)——元ヤクザから救われた人たちの伝道集団「ミッション・バラバ」をモデルに、「だれでもやり直しができるんだ」という出直し人生を描いた映画「親分はイエス様」の完成披露試写会が、12月25日、都内で行われた。
試写を見たクリスチャンの間では「福音がどう描かれているか」に関心が集まった。
一般公開の劇場用映画だけに、主人公らの「回心」の描き方に物足りなさを感じた人もいる半面、「宗教臭くないのがよい。
友人知人を誘いやすい」などの声も聞かれ、感動のシーンに涙を誘われた人も多かった。
公開は5月ごろの予定。
新宿の東京厚生年金会館で開かれた試写会は、この映画を製作した(株)日本映画投資機構、(株)グルーブコーポレーション、(株)グルーブキネマ東京の共催で、キリスト降誕2000年を記念した映画をクリスマスに間に合わせようと、同日完成したばかり。
——主人公のヤクザ木原勇次(渡瀬恒彦)は抗争にうみ疲れていたある日、妻の通う教会で、刑務所から出所したばかりのヤクザが「教誨師の先生が、イエス様は世界中の罪を背負って歩いたと言っていた」と証しするのを聞いた。
勇次は「オレも十字架を担いだら、変わるかもしれない」と思い立ち、十字架を背負って歩き始める。
「やり直したい」と苦悩するヤクザ。
どうしようもないヤクザでもつくり変えて下さるはずと神にすがり、必死に祈る韓国人妻・・随所に出てくる教会と十字架をバックに、夫婦愛が描き出される。
十字架行進の意味は、実際には救われた喜びを伝えるものだったのに対し、映画ではヤクザたちが出直しの思いを託して次々加わってくるとの設定で、「どんな人生でもやり直せる」というメッセージを象徴するものとして脚色されている。
行進しながら叫ぶ言葉には「イエス様はあなたを愛していまーす」など、事実が盛り込まれている。
また、実話でもヤクザたちの回心の背後で大きな力となった、クリスチャンの韓国人妻たちが必死に祈るシーンは、繰り返し感動的に描かれている。
妻役の女優たちは本物のクリスチャンだけに、祈る表情や言葉には迫真の実感が込められている。
舞台あいさつで出演者や製作関係者らは、一様に「祈られてきた」ことへの感謝を述べた。
この映画は宗教映画ではなく、愛の物語として描きたかったという斎藤耕一監督は「ミッション・バラバの方々が監督やプロデューサーの名前を挙げて日々祈ってくれた。
これは初めての経験です」と驚く。
主演の渡瀬恒彦さんは「もし自分の力以上のものが出せているとしたら、いろんな方に祈っていただいたからだと思う」と話した。
同映画は日韓文化交流作品としても期待されているが、映画「親分はイエス様」を成功させる会の韓国の会長である朴世直氏(2002年W杯サッカー韓国組織委員会前会長)は、「韓国ではこの映画のことがKBS国営放送で五日連続テレビ報道され、番組最高の視聴率を記録しただけでなく、100万件もの感動の声が寄せられ、放送局の電話回線がパンクした」と反響を報告。
韓国では映画の早期公開への期待が高まっているという。
「(これほど)国境を超えて多くの方々に祈られて完成した映画はない。
日韓の友好を証しする映画だ」と評価し、「愛と信仰の力で人生やり直すことができるということを全世界に知らせるためにも、この映画を成功させたい」と期待を述べた。
試写を見た人の中には「主人公の回心のシーンが十分に描かれていないのでは」との感想もあったが、これほど頻繁に教会が登場する映画は今までになく、「十字架を背負ったイエス様の絵が要所に出てきて印象的」「妻の祈りのシーンには感動した」「期待以上の出来だ」との声も。
映画「親分はイエス様」を成功させる会会長の土肥隆一氏(日基教団・和田山地の塩伝道所牧師、衆議院議員)は、「この映画はクリスチャンよりは一般大衆に開かれた映画」と評する。
「教会側の論理に支配されないで、斎藤監督の思想、人間理解を踏まえて作られた。
今回、私は一切口出ししなかったが、結果的にそれが良かったと思う。
大衆が共感できる作品に仕上がっている。
渡瀬さんが『撮り終わったら、教会の玄関に立っているだろう』と言っていたが、そういう映画ではないか」と述べた。
ミッション・バラバのメンバー鈴木啓之氏(単立・シロアムキリスト教会牧師)も、「この映画を見て信じて救われるというより、教会が身近となり、教会の入口に立てなかった人が立ち止まれるようになれたらいい」と語る。
「今、渇いている人がいっぱいいる。
教会が、教会に逃げ込めば何とかなる、と思えるような所となってほしい」と、この映画の反響を生かす教会の受け入れ態勢にも期待した。

インドネシア:クリスマスの教会爆破−−守旧派軍事テロの見方0101210202

 12月24日夜、インドネシアの首都ジャカルタや西ジャワ州のバンドンなど9都市19か所のキリスト教会で組織的な爆弾テロが起き、クリスマスイブの礼拝に集った人々ら15人が死亡、重軽傷者は100人を超えた。
 これに対し、ジャワ島を中心としたイスラム教団や政治団体は素早く、キリスト教会に対する連帯を表明した。
現地では、今回の爆弾テロも、イスラム教徒とキリスト教徒の対立をあおり、現政権を転覆させ、「スハルト体制」の復活をもくろむ「スハルト軍事マフィア集団」の組織的、計画的犯行であることはほぼ間違いないとの見方だ。
サラティガ在住の木村公一宣教師によると、同地のサティア・ワチャナ・キリスト教大学にも25日午後、「爆弾を仕掛けた」との脅迫電話があった。
学生たちは自主的に学内に集合し、警察官と共に爆弾探しの大騒動となったという。
 この度の爆弾テロに対し、イスラム団体のキリスト教会に対する連帯表明は早く、脅迫電話を受けた東ジャワのいくつかのキリスト教会では25日のクリスマス礼拝を、インドネシア最大のイスラム教団ナハドゥラトゥル・ウラマの自警団が教会堂の外側で警戒する中で守った。
ワヒド大統領は25日朝、「今回の爆弾テロは政情を不安定にして現政権を崩壊させようとするグループの最後のあがきだ」と語り、予定通りイリアン・ジャヤ州に向かい、州都ジャヤプーラの教会でクリスマス礼拝に出席した。
12月27日、28日のイスラム歴の正月にはイスラム寺院が爆弾テロの目標になるとの予想もあり、イスラム寺院でもテロを警戒した厳重な警備がしかれた。
 今回の事件について木村氏は「今までのスハルト軍事マフィアによるテロが、国家警察によって不処罰にされてきた結果であると考えられる」として、「ワヒド政権が腐りきった国家警察の中枢にまで権力を行使できるにはまだ数年かかるようだ」と観測。
インドネシアのキリスト教会が死傷者の犠牲を無駄にすることがないように、国家警察に対し、民衆を苦しめている一連の軍事テロ事件の徹底的捜査と犯罪者の処罰を要求して、民主社会の建設に協同するイスラム教徒たちと共にこの試練を乗り越えることができるように、祈ってほしいと求めている。

「若者に届くように」−−同盟基督がこだわりトラクト作成0101210705

「いつもいっしょにいてくれる。
そんな人欲しくない?」印象的な言葉で始まる若者版トラクト「DEAR… 」を日本同盟基督教団の伝道部が発行した。
全体的に落ち着いた配色で、ほほ笑んでいる若者のセピア色写真がちりばめられている。
「今まで青年をターゲットにした、若者に渡したいと思うトラクトがなかった」と語るのは三浦陽子さん(同盟基督・安中聖書教会牧師)。
内容やサイズ、デザインのすべてにおいて若者に受け入れられるトラクトを作りたいと発案し、具体的な企画・製作に携わった。
デザインはこの考えに共感した榊原康成さん(同盟基督・自由が丘めぐみ教会牧師)が手がけた。
 まずトラクトのサイズにこだわった。
横に長い紙を内側に折り込み、手帳にもポケットにも入るサイズ(約11×8cm)にした。
「若者がいつでも持ち運べて、友達にも渡しやすいように工夫しました」。
文章もいわゆる「若者言葉」に近くし、説教というより、共感してもらうのが目的だ。
そういう言葉でないと届かない人たちにも伝えたいのだという。
「自然体でつきあえて、無理しなくてもいい、ほんとうの自分をわかってくれて、わかってもイヤになったりしない」友として、イエス・キリストを紹介する。
また、「大きな文字だから目立つ」ではなく、「なんだろう」と目を引くように、あえて聖書や教会についての説明に小さな文字を用いた。
「DEAR…」のホームページ(http://www4.justnet.ne.jp/~doumei/dear/)も記載されている。
教会の案内を載せるスペースもあり、「広く若者の伝道のために使ってほしい」という。
全国のキリスト教書店で発売。
一部15円。
連絡先TEL03・3465・2194(同盟教団事務所)こだわりの若者向けトラクト

VIP滋賀発足0101210708

滋賀県にもVIPクラブが発足した。
インターナショナルVIPクラブ「ぶどうの木滋賀」は、1月25日、メンタームで知られる地元キリスト教主義企業、近江兄弟社社長の岩原侑さんをスピーカーに迎えて第1回定例会を開く。
会場は、守山市「つがやま荘」(JR守山駅前)で、午後7時から9時まで(開場6時15分)。
参加費(食事込み)は会員3000円、ビジター4000円。
「ノンクリスチャンの方たちに、異業種交流の場、永遠のベストセラー聖書の教えに触れられる場としてアピールし、福音を人格的に伝える機会にしたい」と世話役の一人、藤土(ふじと)基さんは語っている。
申し込み・問い合わせはTEL077・549・3120(藤土、FAX共用)。