[CSD]2001年1月28日号《ヘッドライン》

[CSD]2001年1月28日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★東京基督教大学:アジアの留学生に門戸開く——2コース新設
◎耳で聞くホーリネスの歴史——歴代の説教をCD化
★ケニアで大規模な飢饉——470万人が危機に直面
★阪神・淡路大震災6年——各教会で記念礼拝・祈祷会
★中米大地震:各機関が救援活動開始
★中米大地震:教会にも被害
★<講壇に立つ女性たち>[2]大野キリスト教会主事 神津 喜代子さん(下)
★<落穂抄>ホームレス伝道を展開する「ミッション・ラザロ」
 = 2 面 =
★<21世紀教会は何を>[3]福音をどう生活化するかが課題
★福岡で第7回祖国の平和統一と宣教会義
★第7回日韓NCC協議会:天皇訪韓、韓国側は謝罪期待
◎「キリスト教礼拝音楽学会」設立
★カトリックの人とも歌える賛美歌選集「希望」——朝祷会が発行
★中米大地震:緊急援助スタッフ現地入り——救援募金を開始
★ビリー・グラハム氏手術——大統領就任式への出席断念
★<論説>21世紀宣教のキーワードを探そう 記・小助川次雄
★<神の国の物語>[10]献堂式の説教者となる 記・谷口和男
★外国人住民基本法、地方 参政権など法整備を要求
 = 3 面 =
★教育改革国民会議最終報告とキリスト教会の姿勢 記・櫻井圀郎
★ノーベル賞授賞式で見た金大中大統領 記・福田雅子アンデルセン
 = 4 面 =
★TCU・KCI沖縄の現地教会で祖先崇拝・ユタ問題を学ぶ
★ユタ問題の取り組みは古い——沖縄の諸教会
★証言:ユタは当たるけど滅びに至る——大見謝恒信さん
 = 5 面 =
★国会議事堂に響く祈り・プレアウォーク——国会で働くクリスチャンに励まし
◎ミクタム新レーベル「WILL」誕生
★有珠山:災害を機に実現した子どもクリスマス会
★阪神・淡路大地震から6年を迎えた教会——魂の救済を最終ゴールに
★賛美歌を歌うように賛美画を——染色作家・石井小百合さん
★日本国際飢餓スタッフの木村力央さん中田厚仁記念基金を受賞
 = 6 面 =
★<聖書66巻>ヨハネの福音書[2]御父を現す御子イエス 記・遠藤 勝信
★<書評>「構築される信念」大谷栄一・川又俊則・菊池裕生編著(ハーベスト社、2600円)
★<新刊書紹介>「聖書と旅した証人」笹倉 明著(レゾナンス、1600円)
★<新刊書紹介>「時の徴」大木英夫著(教文館、2200円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

耳で聞くホーリネスの歴史−−歴代の説教をCD化0101280102

今年は日本のホーリネス運動の源流、中田重治がその宣教を開始してから100年。
ホーリネス系諸教団では記念行事を計画しているが、このうち日本ホーリネス教団(松木祐三委員長)では、歴史編さんの一環として、歴代のホーリネス教会指導者らの説教をCD化することを企画している。 戦前の録音をお持ちの方はいませんか? すでに車田秋次、米田豊、本郷善次郎、尾花晃、松村悦夫ら戦後も活躍した諸氏については、生前の聖会などの録音テープを教団内で入手できたが、中田重治(1870~1939)、笹尾鉄三郎(1868~1914)といった戦前に死去した人々は、なんらかの録音が残されているのかどうかも分からない。
ホーリネス教団では、教団内だけでは探しきれないと見て、広く情報提供を呼びかけている。
もし説教など声の録音盤などが保存されていれば、借りてCDに収録したいという。
連絡は2月末までに〒350-0314埼玉県比企郡鳩山町楓ケ丘4—15—1、鳩山のぞみ教会、高橋誠牧師(TEL0492・96・4668)へ。
写真左:笹尾鉄三郎、右:中田重治

「キリスト教礼拝音楽学会」設立0101280204

キリスト教礼拝音楽の分野で組織的、学際的に研究をする機関として「キリスト教礼拝音楽学会」が発足する。
発起人には教派を超えて、教会音楽や、礼拝学、讃美歌学の研究者ほか、音楽学や神学関係の研究者が名を連ねた。
発起人代表は手代木俊一氏(ICU研究員・日本基督教団所属)、発起人の一人で事務局を受け持つのは井上義氏(東京基督神学校講師・日本同盟基督教団等々力教会牧師)。
井上氏によると、「今までにも日本で『教会音楽』を学ぶ人はいたが、協力関係があまりなかった」。
個々が一面的にとらえがちな部分を、情報を共有しあい、多面的にとらえることができるようにと、学会設立案が浮上した。
活動内容は、研究会や研究誌の発行、諸外国の研究団体との交流、研究成果の発表、関係書籍の翻訳などを目指している。
礼拝音楽を歴史的に研究し、遺産として残していく役割も考えている。
井上氏は「この学会が外国や国内の様々な情報や、研究成果が共有されることによって、副次的に諸教会が、『礼拝の音楽をどう扱うか』などの実際的な問題にも対処できるようになれば」と話す。
また音楽の研究者だけにとどまらず、神学を学ぶ人たちにも呼びかけ、「学際的に協力して礼拝音楽を考える」学会を目指す。
発足記念に1月28日午後5時から、立教大学チャペルで礼拝、講演、総会が開かれる。
ドイツ語圏・シュトラスブルグで1539年に行われた礼拝式文の資料に基づき、当時の礼拝を復元。
宗教改革者マルティン・ルターの流れとジャン・カルヴァンの流れの接点とも言われる、マルティン・ブーツァーが行った典礼を再現する。
最新情報はホームページ(http://member.nifty.ne.jp/dikaios/SSLM)に随時掲載される。
連絡先はTEL03・3702・0118(井上)。

ミクタム新レーベル「WILL」誕生0101280502

「神様から与えられた音楽の賜物を用いて証しを届けたい」。
そんな思いにこたえるために、新しいレーベル「WILL」がミクタムレコードから誕生した。
目的は21世紀の音楽宣教の働きを推進するため。
ミクタムレコードの実績を生かし、クリスチャンアーティストの作品作り(プロデュース)から、CDを広く紹介し、販売していく(ディストリビューション)部分も含めて総合的にアーティストを応援していく。
レーベル名「WILL」は「可能性」「確信」「期待」「意思」という意味を持つ言葉。
ミクタムレコード代表者・プロデューサーの高叡華さんは「アーティストのかくれた能力を引き出したり、光る素質を見つけるのが私たちの役割であり、今まで専門的なノウハウがわからなかった人たちにも開かれていく窓口だと思います」と語る。
宣教のビジョンを明確に持ったアーティストが技術的にも磨かれ、教会から外に向けて神様を証ししていくことができるようにと願っている。
新レーベル第一弾として岡山県出身の女性デュオ「ナルド」が、心の癒しをテーマにした「Nard?」を発表した。
「ただ音楽がすぐれているだけではなく、神に仕えていこうという意思が明確だった」ことがリリースの決め手となった。
高さんは「日本のリバイバルが世界宣教につながると信じてミクタムの働きを続けてきました。
その担い手となる若者たちが賛美を通じて力強く用いられることを願っています」と語った。
連絡先はTEL03・3358・0891(ミクタム制作部)