[CSD]2010年12月12日号《ヘッドライン》

[CSD]2010年12月12日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎キリスト者社会人励ましの場「SPREAD」——東京・名古屋・大阪・徳島へも展開
★エジプト公安当局がコプト教徒ら銃撃

 = 2 面 ニュース =
★B・F・バックストン生誕150周年、来日120年——記念聖会で炎受け継ぐ
★救世軍全国大会:原点から新たなビジョンへ——115周年 小さき者の必要とともに
◎長老教会:牧師の厚生環境調査へ——新「礼拝式文」3種類承認
★バチカン:性的虐待問題に新指針を準備
★<落ち穂>北朝鮮に住むクリスチャンのため祈る

 = 3 面 教界ニュース =
★[33]勝海舟の章:14——アンナ・ホイットニー物語? 記・守部喜雅
★ケープタウン2001報告[3]——あらゆるところから共存 記・倉沢正則
★<オピニオン>検察不祥事と教会のガバナンス 記・根田祥一

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★田島幸児さん[下]([株]田島建設代表取締役)——つらい時こそ聖書に解決求めて
★<働く人の境界線>[15]境界線に伴う痛みはいのちに至る 記・中村佐知

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★キリストの声に聞き従うことが宗教改革の力に——渡辺信夫氏の講演から
★第3回ローザンヌ会議報告に関心——ケープタウン2010追体験
★<精神障害と教会>[87]立ち位置を変える(1)——横並びで耳を傾ける  記・向谷地 生良

 = 6・7 面 教会教育特集=
★信徒のための聖書教育を引き継いで——祭司の群れとしての教会に仕える人づくり インタビュー:世良田湧侍OBI学院長
★教案誌ガイド
★セミナー&イベント情報ガイド——
★通年学べる教会学校教師科——JTJ宣教神学院

 = 8 面 全面広告=
☆日本のリバイバルは再臨待望から——ハーベスト「再臨待望聖会」


 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『説教学入門』C・H・スポルジョン著(いのちのことば社、4,200円税込)
★BOOK:『10ぴきのひつじ』ジャン・ゴッドフリー文、オナー・エアーズ絵(ドン・ボスコ社、840円税込)
★BOOK:『「山上の説教」に聴く』工藤弘雄著(いのちのことば社、1,600円税込)
★REVIEW:『あかるいウツのすすめ』斉藤登志子著(いのちのことば社、1,260円税込)評・斉藤善樹

 = 10 面 関西だより =
◎苦しむ人を支え続けて——「つかしんこころの相談室」が尼崎市社会福祉功労団体で表彰
★福音乗せてアロハ~——チャペル・こひつじで賛美フラダンス集会
★生命の息吹伝える樹を描く——画家・宮崎直道さん個展
★尼崎市でゴスペル・オンザ・ストリート開催(12月10日)

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★年3万3千人自殺者の一人ひとりに届きたい——正論は絶望に届かない 碓井真史氏出版記念講演から
★米国:米国の家庭は聖書がいっぱいだが…
★Movie:「四つのいのち」——世界は分断されていない(2011年春にシアター・イメージフォーラムほか全国公開)

 = 12 面 ひと=
★ケリー篠沢さん(マンガ家)——マンガで聖書を世界中の人々に




◎キリスト者社会人励ましの場「SPREAD」−−東京・名古屋・大阪・徳島へも展開=101212010

 「ですから、あなたがたは、今しているとおり、互いに励まし合い、互いに徳を高め愛なさい」(・テサロニケ5・11)の御言葉のもと、日本全国のクリスチャン社会人が励まし合うことを目的に活動している「SPREAD†」(加治太郎代表)が関東、関西、東海、四国など、日本各地に広がっている。同じ職場、教会に同世代の若いクリスチャン社会人が少ないなか、彼らの憩いと励ましの場となっている。

 11月17日夜7時半から東京駅北口の喫茶店で行われた「SPREAD† 東京駅」の参加者は5人。皆、東京駅周辺で働くクリスチャンビジネスパーソンだ。簡単な自己紹介の後、本日のテーマ「夢」について思い思いに語り合った。「仕事に流されている自分がいる。どこででも主を覚え栄光を現したい」(河川情報センターの研究員)、「自分の番組をもちたい」(番組制作会社に勤める女性)、「自分の家で仕事ができるようにしたい」(東京駅近くで働くビジネスマン)。大小にかかわらず、自分の「夢」を自由に語り合った。「SPREAD†東京駅」では、「職場での福音伝道」、「人間関係」など、毎回テーマを決めて語り合う場をもつ。
 一方、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センター4階で行われている「SPREAD†お茶の水」(リーダー・鈴木陽一さん)では、賛美、交流、ゲーム、御言葉の学びと分かち合い、そして2、3人に分かれて祈りの時をもつ。10月の集いでは、ローマ8章32節、ピリピ4章19節を読んで黙想し、感じたことを互いに分かち合った。
 きっかけは「同じ職場に勤めるクリスチャンが少ない日本では、クリスチャン社会人同士励まし合うことが必要」と感じた、外資系インターネット会社に勤める加治太郎さん(長老教会・海浜幕張めぐみ教会員、ゴスペルシンガー)のビジョンから。福音(†)を「広げる(SPREAD)」という意味を込めて「SPREAD†」と命名し08年4月、東京・新宿のファミリーレストラン(参加者4人)でスタート。その後、小岩、品川など場所を変えて開いていたが、やがてこの活動に共鳴する人が加えられ、現在、東京駅、お茶の水、海浜幕張(関東地区)、名古屋栄、一社(東海地区)で毎月1回定期的に開催。先日、大阪、四国・高松でもスタートし、現在は7つの「SPREAD†」が日本各地で開かれている。また、インターネット上で招待制のSNS(コミュニティ型ウェブサイト)を運営している。
 参加者のほとんどは20~40代のクリスチャン社会人。仕事を終えた平日の夜、主に喫茶店に集まり、軽食を共にしながら交流をもつ。リーダーによって多少やり方は違うが、「励まし合う」ことを目的としているので、メッセージより職場での体験談などを分かち合い、祈り合うのが主で、肩肘張らず気楽に参加できるのが特徴だ。
 参加者からは「クリスチャン社会人との出会いが少ない私にとって、ここはオアシスのよう」、「毎週通っている教会より平均年齢がぐっと若いグループでのディスカッションは大変有意義だった」などの声も。「失業した人が『SPREAD†』で励まされ就職が決まった」、「教会につまずいて行けなくなった人が続けて参加している」というケースもある。
 「将来的には山の手線の各駅に、また日本各地にもつくりたい」と、加治さんのビジョンは大きい。
 参加希望者はspreadjc7@gmail.com  http://spreadjc.exblog.jp/

◎長老教会:牧師の厚生環境調査へ−−新「礼拝式文」3種類承認=1012120203

 日本長老教会は11月22日、23日に東京・代々木オリンピック青少年センターで第19回大会会議を開催。2011年度役員選挙では、大会議長に渡辺晴山氏、副議長・阿部大氏、書記・遠藤潔氏、副書記・大竹護氏、財務・則近道夫氏、総務・木村大介氏を選出した。
 今大会では、大会厚生委員会が12月20日を締め切りとする「牧師の厚生面に関する実態アンケート調査」を各個教会に配布した。アンケートでは主に・牧師の給与水準に関する事項・牧師の医療保障・退職金等に関する事項・牧師の退職後の処遇に関する事項などで構成され、多様化する牧師像および厚生面の現状を把握し厚生環境の向上に供する目的で実施される。
 主な議案としては、教会内外の礼拝をめぐる多様多彩な諸事情に対応するため、日本長老教会の礼拝のモデルや実例を示すものとして3種類の「礼拝式文」(「礼拝式文1」礼拝の伝統を重視したもの、「礼拝式文2」簡潔であることを重視したもの、「礼拝式文3」現代的であることを重視したもの)の採択を承認した。
 また、大会が管理運営する墓地と共に、各中会が管理運営に関わっている墓地および新設墓地等を有効に活用し、地域伝道への配慮・実践を拡充するために「埋葬施設利用および管理基準」を採択した。

◎苦しむ人を支え続けて−−「つかしんこころの相談室」が尼崎市社会福祉功労団体で表彰=10121210

 兵庫県尼崎市で1985年から続けられている「つかしんこころの相談室」が、9月に尼崎市と尼崎社会福祉協議会から、平成22年度尼崎市社会福祉功労者(団体の部)で表彰された。現在大阪クリスチャンセンターの働きの一環として、キリスト教母体のいのちの電話の役割を担っている。「目立たない働きですが、ここまで積み重ねてこられたのは相談員全員の忍耐力のたまものです」と、相談室のスタッフは喜んでいる。
 同相談室は尼崎市のショッピングゾーン「つかしん」敷地内の「つかしんコミュニティチャーチ」2階に開設。95年の阪神大震災時には、不安を抱える被災者の心の拠りどころとなった。現在10人の相談員が、電話と面談での相談に応じている。全員カウンセリングを学び、常に研修を重ねているベテランだ。
 「カウンセリングの第一は聴くこと。相談者は話すことで安定し、気持ちが整理されていきます。私たちはひたすら感情を受け止め、その人の自己解決能力を引き出すお手伝いをするのです」
 伝道はしないが、面談では礼拝堂で祈りを共にすることもある。相談がきっかけで教会につながった人もいる。
 「悩みが深刻になる前に、気軽に電話してほしいです。愚痴をこぼすだけでいいのです。ざっくばらんに相談してほしい。同労者も募集中です」と、スタッフ。みなボランティアで、時間と心を捧げて苦しむ人に寄り添っている。
 相談=Tel&Fax06・6420・3832、毎週月・水・金曜午前11時~午後2時(祝休日・年末年始・夏季休暇日除く)。所在地=兵庫県尼崎市塚口本町4ノ8ノ1、つかしんコミュニティチャーチ2階。