[CSD]2012年10月7日号《ヘッドライン》

[CSD]2012年10月7日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎コンゴで虐殺 死者500万人も 「この現状知ってほしい」——レアメタル資源を巡り紛争絶えず
◎本紙調査:新規教会上回る閉鎖・合併・活動休止——全国の教会教勢7,948教会
★礼拝は歌って踊って ダンス! ダンス! ダンス!——香川県・ハレルヤチャーチ高松

 = 2 面 ニュース=
◎ダビデ張を再臨主と告白させる手口——米「クリスチャニティトゥデイ」誌が実名で続報
★山陰に教会ハラスメント相談窓口——「手をつなぐこひつじの会」発足
★大地震を信仰的、聖書的にどう受け止めるか——東京・OCCで10月6日に講演・パネル討論を開催
★父子で同時出版祝う——鍋谷尭爾氏・まこと氏
★埼玉西部の牧師会が災害対策ネットワーク
★<落ち穂>侵略の傷跡ととりなしの祈り

 = 3 面 =
★<いのちへのまなざし>[29]神の介入 記・柏木哲夫
★日本青年伝道会議レポート[1]:「ミッションテモテ21」——10代育成の共通基盤をつくる
★<オピニオン>いと小さき者に仕えるために 記・朝岡 勝
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか

 = 4・5 面 特集/本紙創刊の1967年はどんな時代だった?=
★靖国国営化の動き緊迫化——「建国記念の日」実施の年に創刊
★戦後初の「戦責告白」鈍い反応——その後の路線抗争の争点だが…

 = 6・7 面 特集/日本の教会教勢と3・11以後の教会 =
★首都圏4都県の教会数が減少傾向へ——全国でも33教会の減少
★宣教アンケート:東日本大震災3・11以後の教会——被災教会の24・8%が継続的経済支援を要望

 = 8・9 面 東日本大震災から1年半を越えて——救済組織は今 =
★子どもに夢を 地域に笑顔を——宮城・岩手19万人支援 ワールド・ビジョン・ジャパン
★救援活動で生まれた信頼 教会誕生も 国際飢餓対策機構
★ボランティア派遣を継続「キリスト教の人はずっと一緒」 CRASH Japan
★教会と連携し家屋修復500件 愛見て受洗 サマリタンズ・パース


 = 10 面 全面広告 =
☆第27回 関東聖化大会 「私の生涯に起こってくる神の物語」
2012年10月14日(日)~16日(火) 会場:淀橋教会
ゲスト講師:マイケル・ラダール博士
☆第63回 大阪ジョン・ウェスレーに学ぶ会 女性大会と聖会
2012年10月19日(金) 会場:大阪桃谷教会
ゲスト講師:マイケル・ラダール博士
☆第25回 東海聖化大会
2012年10月18日(木) 会場:福音センター
☆第6回 備前聖化大会
2012年10月21日(日) 会場:香登教会
☆第23回 九州聖化大会
2012年10月23日(火) 会場:基督兄弟団福岡教会

 = 11 面 仕事と信仰 =
★社員を幸せにする経営[上]——理念を軸に経営すれば人が育つ
★<もしドラ>[23]市民社会をつくる——市民社会のリーダーを教会が育て良い模範に 記・千葉雄志

 = 12 面 伝道・牧会を考える =
★教会ルポ<ここも神の御国なれば>[25]日本伝道隊・ハレルヤチャーチ高松?——山谷に囲まれた田舎の国際教会
★<神の宣教>神のことばを神の世界へ[2]——神のことばを神の世界へ クリストファー・ライト講演抄録


◎コンゴで虐殺 死者500万人も 「この現状知ってほしい」−−レアメタル資源を巡り紛争絶えず=121

 ダイヤモンド、金、銅、コバルト、錫、タンタルなどレアメタル(稀少金属)が豊富な、中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国(旧ザイール)。この資源を巡り西欧諸国や先進国、周辺国が介入し、今も紛争が絶えない。国際的な人権団体「アムネスティ・インターナショナル」の報告によれば、1996年以降、虐殺や組織的なレイプ・虐待、餓死、病死などで500万人以上のコンゴ人が死亡したという。このコンゴの現状を伝え広げ、少しでもその状況を改善しようと活動する「CONGO JUSTICE JAPAN」(石嶋國晴事務局長)は9月17日、シンポジウム「CJJ917」を、神奈川県横浜市の慶應義塾大学日吉キャンパス協生館藤原洋記念ホールで開催した。

 「CONGO JUSTICE JAPAN」は昨年、石嶋氏らがコンゴの現状を知らせるドキュメンタリー「CRISIS IN THE CONGO」を見た衝撃から設立された。石嶋氏は「こんなに悲惨な現状があるのに、世界の注目がほとんど集まっていない。私たちが普段使用している携帯やパソコンには、コンゴで採れたレアメタルが多く使われている。なのに、現地の人々にはその恩恵が全くないばかりか虐殺されている。そのことにショックを受け罪責感も抱いた。映像を見て、今の自分たちに何ができるかを考えた。これがこの活動を始めたきっかけです」と、その経緯を語る。
 シンポジウムでは、石嶋氏はじめ様々な立場でコンゴと関わる人たちが講演者、シンポジストとして立った。
 コンゴ人のオノレ・カブンディ神父(カトリック松原教会)は「コンゴについて話す時、まるでアフリカの傷ついた心について話している気持ちになる」と心情を語った。「コンゴで産出されたコルタンで造られた電気製品は高く売られている。だが、先進諸国の人々はコンゴの人々を殺害し、この資源をただ同然で手に入れようとしている」
 「もしあなたが戦争反対なら、500万人の死を前に沈黙を続けられないはず。正義を求めるコンゴの人々のことを、ぜひ忘れないでほしい」と語りかけた。
 コンゴ人の夫と結婚し、現在、コンゴの貧しい子どもたちの支援をしているンバンジ直子さんは「日本はコンゴの平和維持軍に世界で2番目のお金を払っている。しかし、国境の平和維持軍に税金を払うなら、ビジネスをしてほしい。そしてアフリカとどう接していけるか真剣に考え、日本人の優しい、育てる気持ちをコンゴの人々に示してほしい」と願った。
 アフリカを中心に取材をするフォトジャーナリストの佐藤慧さんは、「僕にとっては、他国の戦争というより、大切な人が巻き込まれてしまった紛争として、自分の中で無視できない問題となった」と語った。
 石嶋氏はこの活動を始めてまもなく、VIP横浜日吉(滝山博行代表)の集いを通じて主イエス・キリストを信じ今年1月、大和カルバリーチャペル(大川従道主任牧師)で受洗。他のスタッフもこれまでに8人受洗している。
 「人は他のために生きなければならない存在」と考える「CONGO JUSTICE JAPAN」は、このシンポジウムが平和への確かな一歩となればと願う。http://congojustice.jimdo.com/ 

◎本紙調査:新規教会上回る閉鎖・合併・活動休止−−全国の教会教勢7,948教会=121007010

 本紙クリスチャン新聞が毎年実施している全国の教会教勢調査の集計結果がまとまった。それによると、全国のプロテスタント教会数は7千948教会・伝道所で、昨年の調査より33教会減少。うち新規登録教会数は48教会だが、閉鎖・合併・活動休止などが81教会と上回り、教会数の減少が調査データーでも確認された。首都圏4都県は10年以降、教会数が減少。教会の信徒高齢化とともに、教会教勢の減少傾向が現れた。また被災教会の24・8%が、継続した「経済的支援」を希望し、「被害はない」教会の65・9%が、「経済的支援」を今後も続けると回答した。

◎ダビデ張を“再臨主”と告白させる手口−−米「クリスチャニティトゥデイ」誌が実名で続報=121007

 元統一協会幹部だった?ダビデ張?こと張在亨氏が、彼の組織のメンバーに自らを「再臨のキリスト」と信じ込ませている疑惑について、米福音派雑誌「クリスチャニティトゥデイ」電子版が9月12日、同組織の南東アジア代表だったエドモンド・チュア氏とその妻スーザン・フー氏のインタビュー記事を掲載した。同誌電子版は8月にも関係者の証言を掲載。元メンバーはいずれも彼らがダビデ張を「再臨のキリスト」と信じるように巧みに誘導された経緯を証言している。今回チュア夫妻はそれに加えて、背後の教理的構造や誘導の手口を詳細に証言した。
 クリスチャンだったが最後の審判に恐怖心を持っていたスーザンさんがこの組織の聖書講義を聞いたのは中国の大学に在学中の22歳の時。それは目を開かせるものだった。「すごかった。彼らは聖書の最初から最後までひとつずつ教えてくれました。教えはとても明快で、聖句の秘密を解き明かすものだと感じました」
 1か月の集中的な学びの後、講師のリー・ジホンは「新しいイスラエル」の説教という重要な教えに導いた。この説教は、黙示録7章の印を受けた14万4千人を成すのは張の教会だ、と示す。「この人たちだけ救われて、残りは全員滅びるという意味ではありません。この人たちは最初に実を結ぶ者、最初に救いを受ける者という意味…天国のサンプルなのです。地上に神の国を打ち立てる者がキリストになるのです」と教える。
 この説教は繰り返し、初臨のキリストと再臨のキリストをモーセの十戒の二枚の石の板になぞらえる。ちょうど神が最初の石の板を作ってそこに十戒を刻んだように初臨のキリストであるイエスは神から遣わされた。そしてモーセが最初の板を壊したように、イエスの時代の人々はイエスを拒絶して殺した。モーセが二度目の石の板を自分の手で刻まなければならなかったように、再臨のキリストは人の手で作らなければならないとする。「この石の板はキリストを象徴している。我々が彼(再臨のキリスト)をこの地上に作り出さなければならない。そうすれば、神が彼の上に刻んでくださる。神が彼を認めてくださる…」。そしてペテロがイエスを「キリストです」と告白した話を介し、「ダビデ牧師は誰だと思うか?」という最終的な質問に至る。
 この証言から、ダビデ張を「再臨のキリスト」と告白させるために聖書の文脈を無視して恣意的に利用していることが分かる。ダビデ張の組織は、日本ではウェブサイトを中心としたニュースメディア「クリスチャントゥデイ」などの名前で活動している。