[CSD]2001年5月20日号《ヘッドライン》

[CSD]2001年5月20日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★キリスト教と茶道の接点を探る——京都・今日庵での日本の文化ツアー
◎映画「親分はイエス様」各地で試写——一般公開は9月
★「金正男氏」騒動の処遇を批判——拉致祈祷会で西岡 力氏
★<講壇に立つ女性たち>[17]主イエス・キリスト教会牧師 大久保みどりさん(上)
★<落穂抄>女性牧師の世界旅行記
☆本紙「読者モニター募集」(http://csd-news.gospeljapan.com/monitor/)募集期間6月1日まで
 = 2 面 =
★検証・「国旗国歌法」2年目の卒業式・入学式
★キ政連:天皇制軍事国家への道警戒——護憲派候補を支援
★元「慰安婦」らも座り込み——歴史教科書問題に韓国から抗議やまず
★韓国福音同盟も撤回を要求——「罪の事実 教えよ」
★朝祷会:高俊明氏迎え全国大会——敬和学園で25日から
★NCCアジア資料センター閉じる
★<教界の動き>石丸新氏、同盟基督・のびどめキリスト教会ほか
★<世界の出来事フラッシュ>インドネシア
★<論説>日本の教会を建て上げよう 記・有賀 喜一
★<あかし文学>神様いのちをありがとう[4] 作・山口かおる

 = 3 面 文書伝道特集=
★遊牧民を探し伝える——モンゴルEHC・コーロ総主事来日
◎カフェ付キリスト教書店「リビングライフ BOOK CAFE」オープン
★<新刊紹介>トラクト「Precious」(プレイズ出版、50部セット400円)
★<新刊紹介>『キミはオンリーワン』(CS成長センター、250円)
★<新刊紹介>『家族が仲よくなるひけつ』(クリスチャン新聞、300円)
 = 4 面 =
★<伝道牧会とリーガルマインド>[13]教会と著作権(4) 記・櫻井圀郎
★<企業社会の生き方ガイド>[13]死にいたる病としての長時間労働 記・梅津光弘
★<英語ことわざメモ>[13]ありのままは正直の看板 記:デビット・ブルック
★<投稿>「天皇制」の問題 学生たちと共に
★<投稿>イスラエルとの共存を支持
★<投稿>バンコク宣教師夫妻と出会って
★<今月の試写室>「タイタンズを忘れない」 評・高梨 大
★<CDに時間>「やすらぎコンサート?・?」ピーター藤 正信・藤 和子
 = 5 面 =
★少年画家・浅井力也さんの絵が教科書に
◎<ひと>大沼 孝さん(KGK総主事) Generation X への「宣教師」を
★<北から南から>神奈川:開拓時からの奉仕者訪ねてアメリカへ
★<北から南から>鳥取:震災後、新会堂建設へ
★ミクタム:テーマは「神の国」——プレイズ&ワーシップ16弾
★御茶の水クリスチャンセンター「フライデーナイト」10年ぶりに再開——
★イギリス:日々の糧に困っている人に食事券を
★<召天>兼田 儀氏(オープンバイブル・神戸福音聖書教会牧師)
 = 6 面 =
★<聖書66巻>テモテへの手紙第2 キリストの立派な兵士として 記・柴田 俊彦
★<書評>『神の国と経済倫理』東方 敬信著(教文館、2800円)
★<新刊書紹介>『R・A・Cジャーナル』福田 真理編(文脈化研究会、476円)
★<新刊書紹介>『訪問伝道による教会形成』谷口俊夫・谷口和男共著著(いのちのことば社、1200円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

映画「親分はイエス様」各地で試写−−一般公開は9月0105200102

元ヤクザの伝道集団「ミッション・バラバ」をモデルに製作された映画「親分はイエス様」(松山善三脚本・斎藤耕一監督)が公開を間近に控え、クリスチャンに向け全国各地で試写会が始まった。
「見た感動を一人でも多くの未信者に伝え、映画に誘う」ことを目的に、映画「親分はイエス様」を成功させる会、いのちのことば社宣教文化事業部の共催により、無料で開催するもの。
 全国約20か所での開催が決定し、小田原、三島、北九州、名古屋、大阪、愛媛で検討中。
5月10日富山市を皮切りに、韓国の国家朝餐祈祷会、石川県野々市本町、横浜市の日基教団・清水ヶ丘教会ですでに試写会が行われた。
29日には中央区銀座で国会議員のための議員試写会もある。
 試写を見て宣教活動の道具としてふさわしいと判断した牧師、信徒、教会、超教派団体には?教会・団体は前売り券30枚以上?個人は前売り券5枚以上の販売支援の協力を要請している。
「未信者を誘い、伝道に積極的に活用してほしい」と、主催者は地域で行われる試写会への参加を願っている。
 成功させる会事務局は、前売券販売協力者のため38分の同映画ダイジェストビデオを製作、無料貸し出しも行っている。
 問い合わせはTEL03・5304・0901、映画「親分はイエス様」を成功させる会事務局まで。
 【北海道】▽5月24日午後6時30分、帯広市の十勝プラザ▽26日午後6時30分、北見市の北見市民会館▽6月4日午後6時30分、函館市の函館市民会館【茨城】▽6月3日午後6時30分、土浦市の同盟基督・土浦めぐみ教会【埼玉】▽5月21日午後6時30分、大宮市の大宮市民会館▽6月4日午後6時、所沢市の所沢市民文化センター【千葉】▽5月17日午後7時、習志野市の聖協団・習志野教会▽28日午後6時30分、千葉市の千葉市民会館▽6月2日午後2時、柏市の柏市民文化会館【東京】▽24日午後6時30分、八王子市の八王子いちょうホール▽30日午後7時、文京区の文京シビックホール▽【神奈川】▽6月1日午後6時30分、横浜市の横浜関内ホール【滋賀】▽6月9日午後2時、午後6時、滋賀県野州郡の野州文化ホール【徳島】▽6月3日午後6時、徳島市の県郷土文化会館。

カフェ付キリスト教書店「リビングライフ BOOK CAFE」オープン0105200302

韓国ソウルにある大韓イエス教長老会・オンヌリ教会(河用祚主任牧師)の協力機関で、デボーションテキスト月刊「リビングライフ」などを発行し、弟子訓練セミナーなどを開催している東京ツラノ書院=東京都新宿区市ヶ谷本村町3—25、市ヶ谷リンデンビル一階=は、 牧会、説教、青少年、カウンセリング、家庭建設などのプログラムやテキストを作っている。
東京オンヌリビジョン教会設立と同時に、今年の4月に出発し、6月中旬には同所で喫茶店併設のキリスト教書店「リビングライフ BOOK CAFE」をオープンする予定という。
代表の張在潤氏(東京オンヌリビジョン教会担当牧師)は「日本人に合ったプログラム、文書を作り、伝道していきたい」と語った。
 同書店の母体のツラノ書院は1982年、ソウルで創立された。
オンヌリ教会を牧会していた河氏が「教会のリバイバルのため、パラチャーチの要素が必要」と感じ、教会とは別組織の超教派団体として出発した。
現在スタッフは250人で、ツラノ書院の働きは、米国ニューヨーク、ロサンゼルス、日本の大阪、東京と広がってきている。
  目的は?本の作成?セミナーの企画?ブック・カフェの経営、など。
教会とは違い独立採算を目標とし、あらゆる教会を助けるため、広く教会に良い影響を与えられる本の出版や、セミナーを企画し実践している。
スタッフもオンヌリ教会員だけでなく、他教会の信徒も奉仕する。
  河氏は「パラチャーチとチャーチが一つとなる時、宣教が進み、健康的になる」という。
「一つの教会だと教材づくりなど専門的なことをするのが難しい。
ツラノは専門機関。
ツラノで作ったものを教会で適用することで、牧師、教会のリーダーを助けることができるのです」。
張氏は「ツラノが作り、オンヌリが適用し、試行錯誤して成功したら、あらゆる教会に」というパターンが多いと語る。
  同書院での文書伝道の働きは、毎月日本語版「リビングライフ」を発行すること。
今まではハーベスト・タイム・ミニストリーズ(中川健一理事長)が英語のものを翻訳し発行していたが、2年前からは韓国語から直接翻訳している。
今年中に子どもデボーションテキスト「イエスさま大好き」の日本語訳を出版し、どうしたら説教ができるかといった牧会者用のテキストも考えている。
  キリスト教書店と喫茶店が一緒になった「リビングライフ BOOK CAFE」は、喫茶店コーナーの内装が終わり次第オープンする。
コーヒーも専門家が入れる。
「日本では新しい試み。
近くで働くサラリーマンが、来やすい雰囲気にしたい」と張氏は抱負を語った。

<ひと>大沼 孝さん(KGK総主事) Generation X への「宣教師」を0105200502

同じ日本人でありながらも、言語、文化、感性の違う「Generation X(ジェネレーションエックス)」と呼ばれる現代の若者世代に福音を伝えることは、大沼孝さん(42)にとっては「外国の宣教師のような働き」だ。
 「本当の意味で信頼できるホームがなかった結果、人との親しい交わりを切望しながらも、一方で裏切られることや自己開示を極度に恐れる」と現代の若者を分析する。
 そんな彼らに福音を伝えるのは、同じ文化、言葉、感性を持っているクリスチャンの学生たち。
だが、キリスト者の学生であっても、「傷ついていたり、自信がなかったり」と複雑な痛みを持っている。
 そのキリスト者学生らをケアをし、聖書に従って生きるように導き、自立できるように助け、「宣教師」としてそれぞれの大学に遣わしていくことが主事の働きだ。
  「主事とは、活動家でもないし、ヘッドでもない。
主体となる学生を助け、彼らの成長を励ます働きです」   何時間も、一人の学生のために働いても、何も「成果」がみられないときもある。
KGKの主事になって10年、「無駄なことをやっているな」と挫折を覚えた時もあったと、大沼さんは言う。
 フルタイムでの献身を決意する前の大学卒業後の7年間、銀行員として働いていたからこそ、なおさら「非効率で非生産的だと評価して」しまいやすいのかもしれない。
 「学校生活の違いに戸惑いながらも、子どもたちは楽しそうで友達も連れてきました。
次に来たときも同じ学校なので、戻ってくる安心感があるでしょう」と梅田宣教師は言う。
これまで神学院に預けていた荷物をミッションハウスに移せば、必要な物をいちいち取りに行かなくてもすぐに使えて助かる、とも。
 しかし、一見無駄にみえることが、大切なのだと大沼さんは確信する。
 『星の王子さま』(サン・テグジュぺリ著、内藤濯訳、岩波少年文庫)の一フレーズを紹介してくれた。
「あんたが、あんたのバラをとても大切に思っているのはね、そのバラのために、時間をむだにしたからだよ」