2001年11月 4日号《ヘッドライン》

2001年11月 4日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★子どもを自由にしたのは神へのダンス——札幌・ゴスペルサイト2001にのべ1000人
◎ラマダンに合わせガイドブック——ムスリムのために祈る
★アフガニスタンの祈祷課題——ムスリムのための30日祈り
★「反省ない首相訪韓」に抗議——韓国教界など韓国政府をも非難
★テロ後緊急レポート:アメリカの教会は今<5>——共感呼ぶ神への懇願
★<落穂抄>Don't Worry  = 2 面 =
★イスラム原理主義とは何か——合意重視の主流スンニ派と正反対 記・黒田禎一郎
◎女性13団体が初の世界大会——イエスは女性の友、解放者
★聖化大会:きよめられても私でいられるの?——若手教師ら分科会で問い直し
★日基教団北海教区:子どもも分かる言葉でともに平和祈祷会
★米国:アフガン空爆一時中止を要請
★米国:救援物資空中投下は逆効果
★イスラエル:イスラエル軍戦車のベツレヘム侵攻にキリスト教各派が非難
★日米のルーテル教会が共に「敵対する者の和解」祈る
★ノルウェー:首相にボンデビック牧師
★<世界の出来事フラッシュ>英国、コロンビア
★<教界の動き>イエス・愛・Doチャペル、榊原康夫氏
★<論説>家族療法によるアプローチ——家族問題の解決・予防するために 記・杉本 玲子  = 3 面 新会堂建築シリーズ=
☆純福音福岡教会——主が建てられた祈りの家
http://ww2.tiki.ne.jp/~junfukuin/  = 4 面 全面広告=
☆JTJ宣教神学校
http://www.gospeljapan.com/jtj/  = 5 面 =
★教会は高齢者をどうケアしていくか——福音主義医療関係者協議会がシンポジウム
★ホスピスケア現場の声に聞く——家で死にたい
★介護保険制度で真価が問われる「愛で仕える介護」
◎24時間、健康・医療介護相談受付け——JHDホームドクターズ協会
★在宅復帰への過程を支援——ブース記念老健グレイス  = 6 面 関西だより=
★困っている人の手足に——便利屋モトヒラサービス社
★暴力、ギャンブル、酒、ドラッグ・・・放蕩息子からイエス様に頼る者に
★赦しが人々の魂を捉える——開拓伝道2年目の春日キリストの家
★アフガンの1割が飢餓状態——世界食糧デー神戸大会で報告
★バイオ骨壷でキリスト教墓地
★大阪クリスチャンセンター50周年記念式典ゲストにレーナ・マリアさん  = 7 面 =
★自由学園明日館:70年前の学園生作品を後輩が修復——出エジプトをモチーフ
★<北から南から>お寺に響くゴスペルの音
★高校生伝道に待ったはない——hi-b.a.キャンプ場増改築に支援募集
★亡父の生涯で歴史を伝えたい——元独協大学講師・関屋友彦さん
★オーストラリア:牧師の多くが「燃え尽き症候群」に
★米国:「タイム」誌で「最良説教者」発表
★米国:テロ後の電話ボックス張り紙伝道
★<CDの時間>「祝福」 関根宣義  = 8 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>「主は共に生きておられる」信じる、信じない2つに1つ 記・吉本 牧人
★<真っ向勝負>質問:全知全能の神っていったい? 回答者:井上賢二郎
★<今週の本棚>『「日本」とキリスト教の衝突』山口陽一ほか共著(いのちのことば社、1200円)
★<今週の本棚>『天の都をさして』ジョン・バニヤン著(すぐ書房、1600円)
★<今週の本棚>『ヤベツの祈り』平野耕一著(プリズム社、900円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

ラマダンに合わせガイドブック−−ムスリムのために祈る0111040102

イスラム教の断食(ラマダン)の期間にイスラム教徒(ムスリム)のために祈ろうと、ユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)のアジアンセンター大阪が祈りのためのガイドブックを日本語に翻訳、発行する。
この「ムスリムのための祈りの運動」は今年10回目(日本では6回目)を迎えるが、今年はアメリカの同時多発テロがあったことで、特に注目を集めるイスラム教徒に対しての世界的な祈りの動き。
ラマダンはイスラム教の5行(信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼)の1つで、イスラム暦の第9の月に行われる。
今年は11月17日から12月16日にかけての期間となる。
ラマダン中、イスラム教徒は日の昇る2時間前から日没まで飲食を断つ。
喫煙や既婚者は性交渉も禁じられる。
祈りのガイドブックはオーストラリアのYWAMの「ムスリムのための祈りの運動」国際担当者がイスラム教徒の住む国や地域で情報収集、編集発行をしている。
情報収集にあたって、ある事務所は襲撃されたり、盗難の被害にあったりしたという。
「ムスリムのための祈りの運動」は中東のあるグループのクリスチャン指導者数人が、イスラム教徒の救いのために祈り始めたことに由来する。
今では全世界で約2千万人がこの祈りに参加している。
ガイドブックは35以上の言語に翻訳され40以上の地域事務所を通して配布されている。
1日1ページにイスラム教徒が多く住む国や地域、民族、イスラム伝道をしている働き人やイスラムの抱える問題について情報と祈りの課題が載っている。
ガイドブックの翻訳に携わるYWAMの日本人スタッフ新崎あゆみさんは「今年はテロのために、これまで関心が薄かったムスリムに対して関心が強くなった」と話す。
アジアンセンター大阪では例年千部発行していたガイドブックを、今年は1500部発行する。
11月初旬には出来上がる予定。
これまで主にYWAMが関係する教会や神学校に配布してきたが、個人にもアピールして祈りへの参加者を募る。
YWAMはガイドブックを自由献金を募りながら無償で提供する。
詳しい問い合わせはTel.06・6322・5250アジアンセンター大阪まで。

女性13団体が初の世界大会−−イエスは女性の友、解放者0111040202

同時テロ事件直後の9月18日から21日、米国テキサス州ヒューストンで世界のクリスチャン女性が一堂に会する国際大会が開かれた。
「グローバル・セレブレーション・フォー・ウィメン」(世界女性の祝典)と銘打ち、世界福音同盟(WEF)女性委員長のウィニー・バーテルさんが委員長を務め、13の女性団体および伝道団体の女性部門などが幅広く協力した初の大会となった。
日本からの参加者に聞いた。
 「アメリカのクリスチャン婦人たちの霊的な底力を見せられた。
御霊の実、キリストの香りを感じた」と言うのは、インマヌエル市川教会牧師の蔦田緑乃さん。
ピアニストで夫のチェロ奏者ベアンテさんと共に伝道するボーマン・ルリ子さんは「多彩な13団体が、ことさら一致と言わなくても調和していた」。
 13団体はWEF女性委、アフリカ福音同盟に関係するPACWA、ローザンヌ女性委、国際アグロー、AD2000運動の女性委を引き継いだウィメン・オブ・グローバル・アクション、南部バプテスト、アッセンブリー、救世軍など教派の女性部門、キャンパス・クルセード、ワールド・リリーフなど各種団体の女性担当など。
当初2万7千人の参加申し込みがテロの影響で減ったが、それでも156か国から約6千300人が参加。
講師は、伝道者ビリー・グラハムの娘アン・グラハム・ロッツさん、米国赤十字社総裁のエリザベス・ドールさん、救世軍初の女性司令官エヴァ・バローズさんら著名クリスチャン女性が務めた。
 バーテル委員長は、米国民とクリスチャンにとって悔い改めの時だとして、クリスチャン女性としてさらに福音宣教の場を拡大し、そのため神との正しい関係を確立し奉仕に備えるべきことなどを強調し、祈りを促した。
 イスラム圏やアフリカからは女性への虐待が報告され、宣言文ではイエス・キリストを「女性の友であり解放者」「女性を慈悲深い憐れみと穏やかな尊厳をもって取り扱われた」方と表現。
神をたたえると共に、女性がキリストの愛のメッセージを聞く権利、教育と医療を受ける権利、自分自身と家族を養う機会をもつ権利、虐待・不正・堕落・宗教的迫害からの自由を持つ権利、性差別を受けることなく平等に扱われる権利を宣言した。

24時間、健康・医療介護相談受付け−−JHDホームドクターズ協会0111040504

自宅でお年寄りを介護する家庭が増える中で、24時間、電話やテレビ電話で健康・医療相談、介護相談など受け付ける団体がある。
 JHDFホームドクターズ協会(本部・京都市南区、代表田中徹)は、予防医学の見地から、いつでも、どこででも、専門家による健康・医療・介護・看護・育児・メンタルヘルスなどのアドバイスと、実際に治療する各種医療機関を案内することによって、多くの人に安心を提供するという目的で8年前に設立された団体(NPO=特定非営利活動法人申請中)だ。
会員登録制になっていて、1家族月2千800円で家族全員が24時間相談を受けられる。
 現在、専門医68人、保健婦・看護婦・臨床心理士196人など合計296人のスタッフが、治療に関する相談(治療中の人)や、気になる体の症状、家庭看護・介護についての相談、夜間・休日の医療機関、介護用品・ホームヘルパー派遣業者、全国福祉施設などの案内をする。
不登校、引きこもり、夫婦問題などを扱うライフカウンセリングサービス、漢方相談、生活習慣病予防を扱う東洋医学カウンセリングサービスも月曜から土曜の10時から18時まで行っている。
 同協会営業部長米元茂雄さん(福音宣教会・鹿児島福音センター会員)は同協会の加盟病院を増やすために、各都道府県で代理店を募集している。
「ぜひクリスチャンの方になっていただき、地域の人たちに医療アドバイスしてもらいたい。
それが地域の伝道につながればいいと思います」  同協会の問い合わせはTEL075・693・5776、ホームページはURL:www.jhdf.jp