2001年11月25日号《ヘッドライン》

2001年11月25日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★2001東海宣教会議?:「健全な教会」とはテーマに、多面的なフォーラム
★2001東海宣教会議?:敵意増大の時代に「和解の福音」問う
◎インド:被差別民が平等求めヒンズー教を集団離脱
★英国:「宗教的憎悪禁止法案」で伝道の自由を規制の恐れ
★中国:宗教局と家の教会との関係改善か
★テロ後緊急レポート:アメリカの教会は今<8>——「十字軍戦争」
★<落穂抄>聖書が読みたくなる本
 = 2 面 =
◎JEA宣教推進会議:次世代への宣教——牧師が若者文化を制限していないか
★2001東海宣教会議?:高俊明氏が講演——「健康な教会とは謙遜な教会」
★パキスタン:ラマダン中に攻撃ならクリスマスにも流血
★アフガニスタン:布教容疑で拘留中のNGO職員8人救出
★聖学院:教育基本法の意義を再確認——全教職員で教育会議
★久米小百合さん5年ぶりに再始動
★<世界の出来事フラッシュ>スーダン、インドネシア
★<論説>テロ根絶への道筋——「正義の戦争」とは何か 記・稲垣 久和
★<今月の試写室>「クライム・アンド・パニッシュメント」——ドストエフスキーの「罪と罰」を現代版に 評・高梨 大
 = 3 面 =
★生命倫理を巡って:感情が倫理の基準か?ヒューマニズムでは? 記・鈴木章子
★生命倫理を巡って:議論に「神のみこころ」を持ち出すのはどうか
 = 4 面 霊想書特集=
★<書籍紹介>「キリストの生涯の学び」——四福音書からの聖書講解
★<書籍紹介>「3分間のグッドニュース」——忙しい人にぴったり
★<書籍紹介>「365日のマナ」——チョー・ヨンギ牧師が書いた霊想書
★<書籍紹介>「ヤベツの祈り」——米国で話題の祈りの日課
★<書籍紹介>「今日の知恵 明日の知恵」「今日の詩篇 明日の詩篇」——ラジオメッセージから日々のみことばに
★<書籍紹介>月刊「百万人の福音」聖書日課——すべきことが示される
 = 5 面 建築特集=
★専門学校を教会堂に——ヨハン東京キリスト教会・ヨハン早稲田キリスト教会
★ソロモンの神殿の礼拝堂を——アガペーチャーチマナチャペル
★会堂を長持ちさせるには?
★宗教改革から見る教会堂の変遷 記・山口晋作
 = 6 面 =
★米国:フレンドシップ・インターナショナル——外国人受け入れの奉仕活動 記・渡辺 聡
☆第24回あかし文学賞 公募(2002年2月15日締め切り)
 = 7 面 =
★東北に新しい風——仙台でJ+PASSION
★<北から南から>東京:教会創立50周年記念で1教会として戦争責任・戦後責任を告白 下馬福音教会
◎「ゴスペルクワイヤーフェスティバル」間近(12月1日、東京・中野)
★<CDの時間>「V.I.P」 ディビッド・バングラム
★米国:J・I・ぱっかー博士の指揮で新「英語標準訳」
★月刊「Sight21」挑戦2年で休刊
 = 8 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>「全生涯の導き手なる神」 記・和田 賢治
★<投稿>「あの説教いつ終わるの?」を読んで
★<投稿>敵を愛しなさい
★<今週の本棚>『見えない神を捜し求めて』フィリップ・ヤンシー著(いのちのことば社、2400円)
★<今週の本棚>『教会と同性愛』アラン・A・ブラッシュ著(新教出版、1000円)
★<今週の本棚>『聖書と戦争』(ピーター・C・クレイギ著、2000円)
☆<情報クリップ>催し情報ほか
 = ? 面 カラー版クリスマススペシャル=
☆クリスマス用品・プレゼント用品

インド:被差別民が平等求めヒンズー教を集団離脱0111250103

宣教団体OMの国際ジャーナリスト、デビー・メロフ氏のレポートによると、インドにおいて、カースト制度の下で3000年にもわたって差別、抑圧されてきた「ダリート」(不可触賎民)と呼ばれる人々が、ヒンズー教を放棄することでカーストの呪縛から自らを解放するという歴史的な集会が、11月4日、首都ニューデリーで開かれた。
デリーの当局者はこの集会の阻止を試み、会場の使用許可を取り消し、ダリートたちのデリーへの旅行をやめさせようとした。
しかし開催者側はこの妨害にもかかわらず、別の場所で集会を実施した。
 集まった群衆が「人類はひとつ、みな平等!」と繰り返すなか、ダリートの指導者ラム・ラジ氏が群集の(カースト制度を認めない)仏教への改宗という劇的儀式をリード。
「きょう、この地は果敢な一歩を踏み出した。
私たちは生まれ変わったのだ」と宣言した。
 他の宗教代表者たちも出席し、抑圧されている人々の尊厳と平等を求める叫びに対して協力を表明した。
人口3億人と言われるインドのダリートの人々にとって、これがカースト制度を捨て去るために他の宗教へと替わるプロセスにつながることだろう。
 900人余りのOMインドのスタッフのうち約3分の2がダリートのクリスチャン。
OMインドの責任者であり、全インドクリスチャン協議会(AICC)会長であるジョセフ・ドゥスーザ博士は、集会で次のようにスピーチをした。
「インドの全教会があなたがたと共にいます。
私たちはお勧めします。
私たちはあなたがたの友人です。
私たちがここにいる理由は、イエス・キリストがあなたがたを愛しておられるからです。
彼はあなたがたのために死なれました。
そして私たちは約束します。
インドの教会はあなたがたにイエスの愛をもたらすでしょう」  ダリートの指導者たちはすでに教育面でクリスチャンの援助を要請してきている。
彼らは平等な社会教育の機会すらも否定されてきた。
AICCの2000以上の教会・団体が、今後5年から7年以内にダリートのための1万の教育・訓練施設を開設する、最初のプロジェクトに合意している。
 ドゥスーザ博士はこう断言する。
「我々の働きは11月5日に始まるのです。
これはキリストの愛を具体的に表すことにおいて、教会に対してかつてなかったほど広く開けられた門なのです」

JEA宣教推進会議:次世代への宣教−−牧師が若者文化を制限していないか0111250201

日本福音同盟(JEA)第4回宣教推進会議(主催JEA宣教委員会、渡辺敬直委員長)が11月5日から7日まで、仙台市太白郡の茂庭荘で開催された。
主題は「次世代への宣教(若者文化の理解とそのアプローチ)パート?」。
若者宣教が、21世紀の教会の存続にかかわる緊急の課題であることから、昨年と同一テーマとなった。
 講師は宮本俊一氏(グレースミッションチャーチ牧師、サマリタンゴスペルクルセード巡回伝道者)、発題者は、大沼孝氏(キリスト者学生会=KGK=総主事)、増井恵氏(同盟基督・いわきキリスト教会牧師)、飯塚清昭氏(保守バプ・古川聖書教会牧師)、岡摂也氏(ウェスレアン・ホーリネス教会連合山形南部教会牧師)の4人。
 宮本氏は「今、必要なことはイエス・キリストご自身の愛をそのまま若者に伝え、継承していくことだ。
愛は行動で示すことが大切」と語った。
毎年行うフィリピン宣教ツアー、95年の阪神大震災、99年の台湾大震災のキャラバンなどを通して青年たちが変わってきたことを紹介。
キリストの宣教の熱意、みことばを体で感じる時期の必要性を訴えた。
 ヨハネ21章で弟子たちが素直に舟から網をおろした個所から、自分の方法論や人間的な思いから離れ、素直に聖書の原点に戻ることを指摘。
「牧師が、若者文化の制限をしているのではないか。
牧会経験の狭い中での観念や知識では限界があるのでは」と語った。
 福音派の特権である、祈ってみことばに聞くことを実践し、祈りのすばらしさをみことばから体験する必要性を強調した。
 大沼氏は1964年以降に生まれた「ジェネーレーションX世代」は、絶対者の不在によって、絶対的真理がないことから、自己中心的価値観になる、冷めた世代であると説明。
宣教師が宣教地の文化と歴史を学び、人々を愛し、最もふさわしい宣教方法を考察、実行することを例に挙げ、青年宣教のアプローチは宣教師の姿勢を学ぶべきだと提言した。
 また若者の状態を、?人間を恐れ生きていくことに自信のない尊厳の回復が求められる状態、?聖書から宣教を動機づける状態?宣教の技術の伝達できる状態の3段階に分けて考えた。
 「現在のKGKは、?の段階の学生に時間をかけすぎてしまう」。
?の段階のクリスチャン学生の多くが、聖書通読をしていないため、表面的には良い子だが、本音のところでは自分の生き方を貫こうとする。
「聖書を心から納得することが必要。
納得する生き方を学生が持つと伝道に成功する」  「クリスチャンの成長は???の間を循環する。
バックスライドも次の段階に進むべきステップで、らせん状に進むのでは」と語った。
 このほかに増井氏は、クリスチャンホームの信仰継承の取り組みを、岡氏は、若者伝道の取り組みと課題、飯塚氏は、教会学校での「お友だち伝道」の取り組みについてそれぞれ語った。
 会議の最終日に参加者一同による決意表明が発表され、?伝道と教会形成において、あまりに大人中心に考え、子どもや青年たちの尊厳や可能性を受け止めることができないで来たことを悔い改める?若者は二重の基準を持つような教会の実践に敏感である(から)福音宣教の言葉と矛盾しない実践に留意する、などの決意を表した

「ゴスペルクワイヤーフェスティバル」間近(12月1日、東京・中野)0111250703

東北に合わせて開催されたゴスペルコンサート、「ゴスペル・ミュージック・アワード東北地区選考会」には5チームが出場。
エレキギター一本で歌う元ロックギタリスト牧師や、教会で結成され、路上での伝道ライブを繰り返してきたバンドなど個性が光るグループが賛美をささげた。
 出場者は課題曲「アメイジンググレイス」をそれぞれのアレンジで賛美し、オリジナル曲やオリジナルアレンジの自由曲を歌った。
 入賞し、12月1日に東京・中野サンプラザで行われる「ゴスペルクワイヤーフェスティバル・グランプリ大会」への出場権を手に入れたのは、声量のある女性ボーカルにギター、ドラム、シンセサイザーで構成されたバプテスト同盟・利府教会のバンド「G.N.D.(Good News of Deliverence)」。
「Jesus Christ/あなたを愛している/いつまで気付かないふりをしてるの?」とオリジナル曲を歌い上げ、会場からは自然に手拍子がおこった。
   ほかにグランプリ大会に出場するのは、沖縄大会入賞の「グローリア」「オールドファッションラブソング」「具志堅ファミリー」、東京大会入賞の「One Voice Mass Choir」「Grace」「シャロン=ゴスペルチャーチ前橋『星組』」の計7チーム。
 「ゴスペルクワイヤーフェスティバル・グランプリ大会」は夕5時開場。
ゲストは「小坂忠(ゴスペルシンガー、牧師)&GOSPEL FAMILY」と昨年、グランプリを受賞した「Spiritual Voices」。
グランプリ受賞チームにはCD制作の協力費が副賞として授与される  チケットぴあやローソンチケット、全国キリスト教ブックセンターでチケット発売中。
前売り3000円、当日3500円。
本紙読者10人に抽選でチケットをプレゼント。
応募方法は「クリスチャン新聞を見た」と記入の上、TEL03・3358・5218(ミクタムレコード)まで。
締め切りは11月26日。
 チケットに関する問い合わせはTEL03・3358・7900。