2001年12月 2日号《ヘッドライン》

2001年12月 2日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★クラブでもセミナーやイベントで「まず仲間に」——新しい「教会」を提案するユース・チャーチ・ネットワーク
★「DJすることが自分の説教」——沖縄のケニー・ミッチェル牧師
★韓国:政府筋からキリスト教界にサッカーW杯の協力を要請
◎日韓W杯伝道の協力体制が具体化——クリスチャンチームも来日
★テロ後緊急レポート:アメリカの教会は今<9>——フィリピンから
★<落穂抄>「生きる意味」を伝える  = 2 面 =
★第2回国家朝餐祈祷会に韓国・台湾からも参加——和解の仲保者を心に留めて
★黒田禎一郎氏の著書が漢訳——聖書預言と時代の動向に注目
★英国:発見から半世紀「死海文書」ついに刊行——憶測の歴史に終止符
★宗教対立克服へ中東アフリカを知る講演会
★日本キリスト教協議会:平和維持活動・軍凍結解除に反対の要望書
★アフガニスタン:タリバン拘束のNGOスタッフらを救出
★<世界の出来事フラッシュ>国際、バチカン、米国、サウジアラビア
★<論説>神学校の危機——主の働き人育成のために支援を 記・津村 春英  = 3 面 全面広告=
☆ワールド・ビジョン・ジャパン
モンゴルのクリスチャン教育支援にご協力を(http://www.worldvision.or.jp/)  = 4 面 関西だより=
◎子どもを生かす親つぶす親——KIU子育てセミナー
★「政治は愛なり」の信念で市政に臨む——加西市長・柏原正之さん
★福祉の場に「イエスの愛を」——神戸市の福祉事務所で働く森村哲男さん
★新連載<牧師室訪問>武田信嗣さん(MB・武庫川キリスト教会牧師)
★学・食・遊で壮年伝道を——JECメンズサパー
★多彩な演奏で聖歌楽しむ——「新聖歌」発刊記念演奏会
★ゴスペルクワイアJAYE'S MASS CHOIR 12月にNPO団体認可の見込み  = 5 面 =
★バレエでキリストの愛を——「THE CROSS」12月14日初講演へ
◎全国障害者スポーツ大会で女子水泳の金メダリストは牧師さん
★三宅島で一時帰宅——信徒の心揺れる
★<北から南から>神奈川・相模原:62万市民の手にトラクトを
★マタイの福音書に基づいたミュージカル「ゴッドスペル」12月4日~16日に公演  = 6 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>「留学での英語教育から」主の臨在を体験する 記・中西 雅裕
★<真っ向勝負>質問:男が引っ張っていくべき? 回答者:井上賢二郎
★<今週の本棚>『「教会は初めて」という人のための本』内田和彦著(いのちのことば社、500円)
★<今週の本棚>『真理はあなたを自由にする』ルーク・カラサワ著(リバイバル新聞社、2000円)
★<今週の本棚>『キリストと出会う』遠藤周作著(日本基督教団出版局、1800円)
★<情報クリップ>催し情報ほか  = ?・? 面 カラー版=
☆日本キングス・ガーデン連合特集

日韓W杯伝道の協力体制が具体化−−クリスチャンチームも来日0112020104

11月12、13両日、韓国の大田市で「ゴール2002韓日代表者会議」が開かれ、日本から8人、韓国から31人が参加した。具体的な準備状況を両国の事務局長が報告し、両国が一緒にやれることは何か、相互に期待したいことは何かを分かち合い、祈りの時をもった。
 協議の中で、
?トラクトのように用いる小冊子「究極のゴール」を相互の情報を交換してより良い物としよう。
?来年2月にハレルヤ・チーム(来期からKリーグに昇格)を日本の10都市に迎え、各都市のJリーグ・チームと試合をし、伝道の機会とする。3月には女性のチーム、ヘブロンが来日予定。
?韓国では4月2日から5月4日まで10都市で宣教リレーを行う。日本からのボランティアを期待する。
?姉妹関係を結んでいる各都市相互に交わりを持ち、文化事業を進める。将来は姉妹関係を教会間で結び、交わりを継続したい。
?韓日語聖書の印刷、10か国語のルカ伝の印刷。
?チォエ・テオック選手の証しをテレビ収録し、放映したい。
?韓国で6月に国際スポーツ・セミナーを開催する。
 以上を覚え書きにし、実行に移していくことを確認した。来年は2月1日から3日、最終の合同会議を韓国ですることになっている。

子どもを生かす親つぶす親−−KIU子育てセミナー0112020401

親業は失敗が前提愛することが第一
 小学校から大学まで一貫教育を行う京都インターナショナルユニバーシティ(KIU)は、独自の教育が高い評価を受け、年々入学希望者が増加し、現在7か国約110人が在籍する。教育には家庭でのバックアップが必要と痛感する同校が、11月10日、『KIU子育てセミナー』を開催、学長のピーター・ブロックソム氏が「子供を生かす親 つぶす親~子供にとってプラスになること、ならないこと」をテーマに講演した。ブロックソム学長の、ユーモラスながらときに辛口の直球トークは、聴衆にストライク。各自に自省を促し、親であることを深く考えさせる内容となっていた。 子供は親を成長させる神からの贈物
 「家族が崩壊すると、文明が崩壊する。今家族の中で一番大切な父母の関係が壊れて子供たちが大変な思いをしています」
 「子供は神の祝福から生まれる。けれども、子供はあなたに長期間犠牲を強いる存在でもある。ときには祝福どころか呪いのような存在に思えることもあるでしょう。でも、子供はあなたに責任と忍耐、自分の必要より相手の必要を優先することを学ばせてくれます。あなたの成長のための神様からのプレゼントなんです。感謝ですね」
 「子育ては自分がやった結果が明らかに出るもの。子供たちにどんな人格に育ってほしいと願いますか。正直な人、自制心のある人、勤勉で謙遜な人。そういう人に育ってほしいと思うなら、まずあなたがそんな親になってください」
 「子育てには環境作りも大切。特別なことはいりません。よく睡眠を取り、栄養のある食事をさせ、いつでも安心感を持って暮らせるようにすることです。そして、無制限に恐い映画やゲームをさせないこと。恐い映像は子供に悪影響を与え、安心感を奪います」 愛を育てるコミュニケーションを
 「子供は愛される必要があります。親は自分のことばかり考えていると、子供の存在がじゃまになってきます。どうやって愛するのか。それは神の愛を知らないとなかなかわからないかもしれませんが」
 「愛していることを伝えるには、子供とコミュニケーションをとる必要があります。子供たちはおしゃべりが大好き。多くの子供は授業中しゃべって、携帯やメールで友達と話して、家ではろくに話さない。人は自分を受け入れてくれる人に個人的なことを話すでしょう。子供の話をよく聞き、説教するのではなくまず受け入れる。自分が受け入れられたと感じるところから信頼関係が生まれます。テレビ中心ではなく、家族中心の時間を持って、コミュニケーションを取れるような環境作りをしましょう」
 「子供がルールを破ったらスパンクしていいと思います。スパンクする家よりしない家の方が虐待率が高いのです。親がキレてしまうわけです。キレてしまったらどこをたたいても虐待です。子供のルール違反を見逃すことは、人格形成にかかわること。ちゃんと罰することが大事です」 親が変われば子供も変わる
 「不登校は学校の問題ではありません。子供たちはストレスで心を病んでいるのです。ストレスの一番の原因は家庭。親の不注意なことばや態度が、子供たちに『私は無価値、私はだめ』と思わせていることが多いのです。あるお母さんは娘の引きこもりで悩んでいました。こんな苦労から解放されたいと。その母親は、あるときから神の愛で娘を愛することができるようになって変わりました。すると娘もだんだん良い方向に変わってきたのです。最終目標は登校ではなく、人格形成だということを忘れてはいけません」
 「親業は失敗することが前提。試行錯誤の繰り返し。大切なことは親自身が素直な正直な心を持ち、子供を心から愛すること。そうすれば、あなたが多少幼稚でも、失敗してもなんとかなります。心が良かったら、行動はなんとかなります」

全国障害者スポーツ大会で女子水泳の金メダリストは牧師さん0112020502

10月27日から29日にかけて、宮城県宮城郡利府町において、第1回全国障害者スポーツ大会が開催された。これはパラリンピックの国体版で、21世紀になって創設された。
 この女子バタフライ・シニアの部に、日本福音ペンテコステ教団KGC熊本キリスト教会の女性牧師、坂井照代氏(熊本県熊本市清水町万石在住)が、熊本県代表として、50m、25mの両種目で堂々の金メダルに輝いた。しかも、25mの方は大会新記録だった。
 坂井氏は、長崎県の佐世保市の出身で、中学、高校と水泳選手として活躍。県大会予選や大会にも出場経験がある強豪。生来視覚障害を持っていて、強度の弱視。近年とみに悪化して、現在は外出する際に杖が必要となる。
 長年、競技向けには泳いではいなかったが、数年前に近所の町内対抗のレースに参加。この時のレース・タイムが非公式ながら記録として残っていた。これが今回の出場標準タイムよりも約1秒も早いことから、出場選手として白羽の矢がたった。
 だが、伝道牧会のことをさておいて出場すべきかどうか迷っていたおり、時あたかも、所属教団後援で伝道活動を展開中、今年7月に行われた伝道集会の際、同教団伝道教育部長の藤林イザヤ氏(KGC京都中央チャペル牧師)の強い勧めで出場を決意するに至った。以来、練習に継ぐ練習を積み重ね、今回の栄冠に浴することとなった。
 この過程を通して、大きな恵みが教会に与えられた。それは長年、坂井氏の体調がすぐれず、毎年秋になると寝込む日々が続いていた。けれど、この練習の成果で、今秋はすこぶる体調がよいという。さらに、出場したお陰で、従来とは違う、新しいネットワークが与えられ、伝道していく対象者が格段に広がった。
 坂井氏は「これから主が下さった新しいネットワークを用いながら、積極的に伝道を展開して行きたい」と熱く語っている。
 また応援団長として同行し、メダル授与を見届けた藤林氏も、「これは多くの方々が祈って下さった結果であると同時に、坂井氏自身のキリスト者としての信仰が結晶した結果だ。ぜひ、これから多くの人々の励ましとなる証しとして、用いられて欲しい」と語っている。観戦記の詳細は、www.chuochapel.comの「おらが教会自慢のコーナー」に。