聖書のことばに聴く
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」新約聖書・ペテロの手紙第一5章
神が心配してくださる
型コロナウイルスがあっという間に拡散し、世界を不安と混乱に陥れました。感染するかもしれない生存の不安、職場や仕事が立ち行かなくなる生活の不安、平穏な日常がいつ戻るのか見通せない将来の不安が重なった混乱です。 そうした現実の不安に加え、強いストレスの中でパニックを起こし買い占めに走ったり、デマ情報が飛び交い差別や攻撃が起きたりといった疑心暗鬼が混乱に拍車をかけました。恐怖に駆られてパニックに陥ればさらに混乱を招いてしまいます。落ち着いて冷静に対処するためには何が必要なのでしょうか。
連載 オカリナ牧師の聖書ゆるり散歩23
<<突き刺さった言葉の矢を抜く>>
日本ナザレン教団鹿児島キリスト教会牧師/オカリナ奏者 久保木 聡
ドテッ 思わず転んでしまった幼い日。膝をすりむいて激しく泣いたことがしばしばあります。それはケガが痛くて泣いただけでなく、誰かに見てもらいたい、わかってもらいたい。そんな叫びだったように思います。そんなとき、家族やご近所さん、友達なり誰かが寄り添ってくれると、立ち上がり泣き止むことができたことを思い出します。
連載 名画で読む聖書の世界
②「サウロの回心」
町田俊之 (バイブル・アンド・アートミニストリーズ 代表)
イタリアには二人のミケランジェロがいると言われます。一人はルネサンス芸術の巨匠ミケランジェロ・ブオナローティであり、もう一人は、このカラヴァッジョです。彼はミラノ近郊のカラヴァッジョ村に生まれました。北方ルネサンス美術からの影響から徹底した写実性と、宗教改革運動への反動として生まれた対抗宗教改革運動の影響からの劇的な明暗対比の表現は、広くヨーロッパ地方に影響を与え、バロック芸術最大の巨匠の一人です。
連載 こころの食卓 英国人のソウルフード
<< 英国の「おふくろの味」>>
案内人*山形優子フットマン(食エッセイスト・ロンドン在住)
今月はグリーンピース・スープ。柔らかい木もれ日が戯れる六月の菜園、待ちに待ったグリーンピースの収穫が始まります。ベルベットのような感触のサヤを開けると、中には小さな豆がきれいに整列。生のまま頬張ると甘さが口に広がります。それはまるで、真夏の果物の序曲のような味わいです。
先史時代から中東、地中海沿岸、エジプトで食されていたグリーンピース。そのスープは、北ヨーロッパ諸国のレシピにも登場する「おふくろの味」ですが、英国に入ったのは一七世紀。滋養があり、食べやすいので、今では教会の老人会の人気昼食メニューの一つです。経済的なので「プアマンズ・ミール(貧しい人の食事)」との異名もあります。
連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <3>
<< 人生の実力 >>
あるテレビ番組でアナウンサーが街角の若い人に対して「学生さんですか」と尋ねたところ、ひとりが「はい、東大生しています」と答えました。するとすかさずアナウンサーが「青春してますか」と尋ねました。若い人たちの会話には、時々ついていけないことがありますが、この「東大生をしている」「青春をしている」の「している」という言葉は新鮮に聞こえました。
ひとそのあしあと
誰一人孤独ではなく「生きててよかった」と感じられる、我が家のようなホームを…
今月のひと…ロングライフホールディング(株)社長 桜井ひろみさん
一九八六年の創業以来、日本の介護サービス事業を牽引してきたロングライフホールディング株式会社。現在八社のグループ企業がセカンドライフ世代の様々なニーズに応え、有料老人ホームは全国二十四か所で展開する。今年一月、代表取締役社長に就任したのはこのグループ企業の一つを率いてきた桜井ひろみさん。長年女性の活躍を推進してきた同社でも初めての女性トップの誕生だ。一九九三年に入社以来、一ヘルパーとして介護に汗を流し、どうすれば喜ばれるサービスを提供できるか模索し、暮らしの中のささやかな改善を積み重ね、質の高いケアの構築に貢献してきた。その原動力は子どもの頃から変わらない「困っている人がいたらほっとけない」温かい心だ。