聖書のことばに聴く
「わたしは心が柔和でへりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすれば、たましいに安らぎを得ます。わたしのくびきは負いやすく、私の荷は軽いからです。」」新約聖書・マタイの福音書11章29、30節
労を苦から解放する「くびき」
聖書にはときに、日常あまり聞き慣れないことばがあります。「くびき」もその一つでしょう。このことばは束縛や支配によって自由や独立が奪われた状態を表したりしますが、もともとは家畜の首に付けて荷車や農具を引かせる道具のことです。重い荷や労役を負わせるものなので、転じて苦役や苦難のイメージで使われます。
連載 オカリナ牧師の聖書ゆるり散歩26
<<やってられるか！>>
日本ナザレン教団鹿児島キリスト教会牧師／オカリナ奏者 久保木 聡
夕暮れどき、キョロキョロと周囲を見渡しながら、男は言いました。「今日もちゃんと畑仕事をした。誰にも文句は言わせない。」片づけを済ませ、家に戻ろうとすると、自分の家からドンドコドコドコと太鼓の音が鳴り響き、談笑し、楽しくうたう歌や踊りのステップが聴こえてきます。
連載 聖書カメラの捉えた 映画と人生
ショーシャンクの空に
小川政弘
これは一九九四年製作、一〇五分のアメリカ映画です。刑務所内の人間関係を通して、冤罪(えんざい)によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマで、刑務所内に凝縮された人間の罪の実態、希望の持つ力、そして友情のすばらしさを描いています。 原作はスティーヴン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワ―ス」で、のちに同じ彼の原作で「グリーンマイル」を作ったフランク・ダラボンが初めて監督した作品です。
連載 こころの食卓 英国人のソウルフード
<< 秋の食卓の前菜に、燻製サーモンの小包 >>
案内人＊山形優子フットマン(食エッセイスト・ロンドン在住)
英国屈指の美味と言えば、サケ（サーモン）の燻（くん）製。今月は簡単な前菜「燻製サケの小包」です。燻製はロシアなどで編み出された魚の保存法で、英国では一九世紀ロンドンに腰を落ち着けたロシア系ユダヤ移民たちが広めたそうです。
連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <6>
<< 人間は弁解する動物である >>
神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。
ひとそのあしあと
幼い日の突然の父の死は、哀れな結末ではなく、神が備えてくださった完成でした。
今月のひと…牧師 豊田信行さん
キリスト教の伝道者だった父を幼い日に亡くし、悲しみと喪失感の中で育った少年が、やがて歩みだした父と同じ道。「神の冷たさ」を感じながらも押し入れの中で泣きながら祈ってきたことに、神から与えられた返答とは？ 豊田信行さんの歩みをたどると、さまざまな人生がそれぞれ神の最高傑作であるということが見えてくる。
