聖書のことばに聴く
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」新約聖書・ヨハネの福音書3章16、17節
最も高価なプレゼント
外出にもちょっと不安が残る今年のクリスマス。自宅で家族と一緒にすごす方も多いことでしょう。クリスマスにプレゼントをする習慣が、いつの頃からか普及しました。贈り物を選ぶときは相手の喜ぶ顔を思い浮かべるのではないでしょうか。この人は何が必要だろう、あの人には何をあげたらうれしいだろうかと、受け取り手のことを考えます。
連載 オカリナ牧師の聖書ゆるり散歩29
<<神さまの恵みは鯛のよう>>
日本ナザレン教団鹿児島キリスト教会牧師/オカリナ奏者 久保木 聡
「これ、誕生日のお祝いです」キヨさんは毎年十二月になると、うちの息子にと、体長三十センチほどの鯛を届けてきます。魚をさばいた経験がないわたしは、ネットでさばき方を調べ、見よう見まねで必死になって鯛をさばき、食べられるようにするしかありませんでした。当初は上手にさばけず、食べきれない部位もあったのですが、さすがに毎年贈られてくるとだんだん慣れてきて、さばくのも楽しめるようになってきました。
連載 名画で読む聖書の世界
⑤「受胎告知」
町田俊之(バイブル・アンド・アートミニストリーズ 代表)
クリスマスと言えば、数々の「クリスマスソング」を思い出します。しかし、名画も負けてはいません。古(いにしえ)の画家たちが、クリスマスの大切な意味を私たちに伝えています。クリスマスとは、耳と目と口を通して、キリストの誕生を心から喜ぶ特別な日ではないでしょうか。
連載 こころの食卓 英国人のソウルフード
<<クリスマスの伝統、「トライフル・スポンジ」>>
案内人*山形優子フットマン(食エッセイスト・ロンドン在住)
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスです。英国人なら一口頬張れば誰でもが「遠い子ども時代のクリスマスの思い出」に連れ戻される伝統のプディング「トライフル・スポンジ」をご紹介します。トライフルとは「取るに足らない」、「つまらない」、「ささやか」という意味ですが、なぜ、そんな粗末な名前がついてしまったかは謎です。レシピはすでに十六世紀に登場、宮殿に住む王様から農場で働く庶民まで、世紀を経て広く愛され続けてきた、お祝い用の逸品です。
連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <6>
<<内的集中と外的解放>>
日本キリスト者医科連盟の集まりで聞いた、「内的集中と外的解放」についての話が非常に印象深く心に残りました。「内的集中」とは、自分のうちに起こってくるさまざまな思いに一生懸命注意を向ける、集中して考える、集中して思索する、黙想するといった意味です。「外的解放」とは、「内的集中」によって蓄積されたエネルギーを外へ向かって解放する、わかりやすく言えば、行動するということです。豊かな人生を送っていくためには、どうしてもこのふたつのバランスが必要だということでした。
ひとそのあしあと
心の底をこんなにも新しくしてくださる神さまがいる
今月のひと…拉致被害者横田めぐみさんの母 横田早紀江さん
当時中学一年生だった娘のめぐみさんが新潟市の自宅近くで行方不明になったのは、一九七七年十一月。北朝鮮による拉致が判明したのが一九九七年。横田早紀江さんは夫の滋さんとともに、この四十三間めぐみさんの捜索と救出のために日本国中を奔走、時には海外にも赴いて、拉致被害を訴えてきた。その思いがかなわぬまま、この六月に滋さんは亡くなったが、早紀江さんは今日もめぐみさんの帰還を信じて、祈り続けている。早紀江さんが、自らを支える聖書との出会いを語ってくれた。