クリスチャン新聞福音版2021年7月号

聖書のことばに聴く 

 「イエスはその場所に来ると、上を見上げて彼に言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから。」ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。」新約聖書・ルカの福音書19章5〜6節

孤独をいやす人格への招き

 が増えています。テレワークやオンライン授業で、人とふれあう機会が減ったことが一因といわれます。孤独は生きる力をゆがめ、生き方のゆがみが人を孤独に追いやります。取税人のザアカイは金持ちでしたが、孤独だったようです。ローマ帝国の属領だった一世紀のユダヤで、取税人は嫌われ者でした。支配者側に立って同胞から重税を取り立てていたばかりか、立場を利用して不正な金額を脅し取ることもしていたのです。孤独ゆえ金銭欲に走ったのか、強欲が孤独へと追いやったのか……。

クリスチャン新聞福音版2021年4月号

新連載 イエスの名言 それってありなの? 4
「毒麦のたとえ」

水谷潔(春日井聖書教会 協力牧師 キリスト教性教育研究会 会長)
 時代劇なら水戸黄門、ヒーローものなら仮面ライダー、アニメならアンパンマン。正義の味方は、一話完結で悪を倒し、視聴者はスッキリです。ところが、聖書には、どうもスッキリしないたとえ話があります。それが、マタイの福音書13章24〜30節でイエス様が語った「毒麦のたとえ」。一人の主人が、自分の畑に良い種を蒔(ま)きます。ところが、夜中に敵が毒麦を蒔いて立ち去ります。毒麦を発見したしもべはご主人に報告し、「毒麦を抜き集めしょうか」と提案。

聖書カメラの捉えた映画と人生 20「レナードの朝」

小川政弘(元ワーナー・ブラザーズ映画制作室長)
 この作品は、一九九〇年製作、一二一分のアメリカ映画です。オリヴァー・サックスの実話を基に、女流監督ペニー・マーシャルが、一人の治療不能の難病患者と、その治癒に挑む医師の奮闘を描き、ヒューマン・ドラマとしては五本の指に入るほどの感動作になりました。演ずるのはロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズの二大演技派俳優です。第六十三回アカデミー賞において作品賞、主演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、脚色賞の三部門でノミネートされました。

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新連載 祈りのある風景
<<暗い思いになっても感謝を>>

守部善雅(キリスト教ジャーナリスト)
 先日、街の本屋さんで、『長生きしたいわけではないけれど。』という本を見つけました。曽野綾子さんの人生論です。カトリック教徒の曽野さんは、その人生論も聖書の真理に言及した内容が多いのですが、この本には、いくつかの祈りの言葉が紹介されていました。その一つが、左記のキェルケゴールの祈りです。この祈りは、“感謝とは価値を発見する能力”という項に紹介されています。

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <16>
<<イエスの沈黙に倣う>>

 イエス様はことばの方でした。だれにでもことばを掛けられましたし、それはいつもその人にふさわしい、ピッタリのことばでした。でも不思議なことにご自分のためにことばを使うということは、あまりなかったようです。今日の聖書の個所は、イエス様が十字架にかかられる前の裁判の場面です。「最後の晩餐」を終え、「ゲッセマネの園」で祈っていたイエス様は、ユダの裏切りに遭い、祭司長や民の長老たちによって差し向けられた群衆に捕らえられ、大祭司カヤパの前で取り調べられます。多くの「偽証人」の言葉にさらされますが、一言も反論しません。

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ひとそのあしあと
「子どもの笑顔は周囲を幸せにする
「生産性」では計れない」

今月のひと…ケニアの障がい児支援施設「シロアムの園」創設者 公文和子さん
 障がい児の人格が認識されていないケニアで、彼らの笑顔が見たくて障がい児支援事業「シロアムの園」を始めた。現代社会では、人間についてさえ、「生産性がない」ということばが飛び交う。何を生産すれば「生きている価値がある」ことになるのだろうか。「シロアム」の子どもたちが「生産する」笑顔の価値は、お金にも重要な仕事にも引けをとらない、と公文和子さんは確信している。

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