聖書のことばに聴く
「あなたがたは偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。……怒っても、罪を犯してはなりません。憤ったままで日が暮れるようであってはいけません。」新約聖書・エペソ人への手紙 4章25、26節
憤っても翌日に持ち越さない
クリスチャンというと「決して怒らない人」と勘違いされることがあります。クリスチャン自身が「決して腹を立ててはいけない」と自分を抑制する場合もあります。ところがこの聖書の言葉は、怒ることや憤ることそのものを罪悪視してはいません。聖書は禁欲主義で聖人君子のような生き方を勧めていると誤解されることがありますが、そうではないのです。
連載 イエスの名言 それってありなの? 8
「笛吹けど踊らず」
水谷潔(春日井聖書教会 協力牧師 キリスト教性教育研究会 会長)
「おまえ、ノリ悪いぞ」「おい、空気読めよ」。状況にあわせて、周囲の意向に沿った言動をしない人を非難するいまどきの言葉ですが、実は、二千年前にも似たような世相があり、イエス様はそれを「笛吹けど踊らず」とたとえました。この言葉、日本では格言として使われていますが、聖書での意味は、少し異なるようです。
聖書カメラの捉えた映画と人生 22「招かざる客」
小川政弘(元ワーナー・ブラザーズ映画制作室長 )
これは一九六七年製作公開、上映時間一〇八分のアメリカ映画です。社会派の巨匠スタンリー・クレイマーが監督し、当代演技派のトップの座にあったスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンが、主人公の娘の両親を演じたヒューマンドラマでした。彼女はこの作品で二度目のアカデミー主演女優賞を受賞しました。また映画は他に脚本賞を受賞しており、場面をほとんどドレイトン家に絞って、ラスト、父親マットの圧巻のスピーチも含め、さながら優れた舞台劇を見ているような感動を与えます。
連載 祈りのある風景
第8回 <<神と対話をする人々 >>
守部善雅(キリスト教ジャーナリスト)
もし、「あなたが、最も影響を受けた聖書の言葉は何ですか」と聞かれたとするなら、私は、イエス・キリストが言われた「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」(新約聖書・ヨハネの福音書14章6節)という言葉を選ぶでしょう。なにより、この言葉こそが、私を神の救いと恵みの世界に導いてくれたからです。
連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <18>
<「家族のための祈りから教会が始まる」>
今日の聖書は、「ピレモンへの手紙」です。新約聖書にある書簡で、全体で二五節しかありません。聖書の個所を書くときには、大抵何章何節と書きますが、この手紙はとても短いので、章に分けられていないのです。あの有名なパウロから、あまりなじみのない名前のピレモンという人に宛てたものです。「同労者」と書いてありますから、パウロと一緒にいたことのある、クリスチャンなのでしょう。「あなたの家にある教会へ」と書いてあることからすると、パウロがピレモンの家で教会を始めたということだったのでしょうか。
ひとそのあしあと
「「死ぬ前に教会に行ってみよう」死ぬために行った沖縄で得たいのち」
今月のひと…ライフセンタービブロス堂代表取締役社長 奈良 蓮さん
お金を失い、恋人にも友人にも裏切られ、自暴自棄になった奈良さんは、所持金二万四千円で行ける沖縄行のフェリーに乗った。片道切符の帰るつもりのない旅だった…。2021年に沖縄県那覇市にオープンした書店「ライフセンタービブロス堂」代表取締役社長、地元ラジオ局の代表取締役兼パーソナリティーを務めるバイタリティーあふれる奈良蓮さんだが、少年時代は、引きこもりで苦しみ、自殺未遂を繰り返す日々だった。そんな奈良さんを変えたものとは。