クリスチャン新聞福音版2023年2月号

聖書のことばに聴く 

「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛にとどまりなさい。……わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」 (新約聖書・ヨハネの福音書15章9、12節)

愛は「好き」と同じじゃない

 「愛」は、いろいろな調査で常に「好きな言葉」の上位にランクインします。聖書にも「なんじの敵を愛せよ」とか「神は愛なり」など頻繁に出てくるので、キリスト教といえば愛の宗教、というイメージがあります。しかし、日本人が大好きなこの言葉は、明治以前には今とはずいぶん違い、どちらかといえば低い、いやしい語として扱われていました。キリスト教が伝来し、聖書で神の性質を表す意味で「愛」という訳語をあてたことで、それまでとは違ったニュアンスで使われるようになったのです。

クリスチャン新聞福音版2023年2月号

連載 イエスの名言 それってありなの? 24
後先逆転の祝福

水谷潔(春日井聖書教会 協力牧師 キリスト教性教育研究会 会長)
 想像してみてください。まもなく、超人気ラーメン店の開店です。店の前には、何十人もの行列が。先頭には、二時間前から並んでいるラーメンマニア。最後尾にいるのは、五分前に並び始めたばかりの普通のラーメン好き。そして、いよいよ、開店です。すると、何ということでしょう! 店員は、最後尾から順番に、店内に案内するではありませんか! 先頭のラーメンマニアは激怒し、最後尾のラーメン好きは戸惑うばかり。まさに「それってあり?」の光景です。でも、聖書の世界では、「それがあり」なのです。

聖書カメラの捉えた映画と人生 29「雨に唄えば 最終回」

小川政弘(元ワーナー・ブラザーズ映画制作室長 )
 これは、アメリカのポピュラーソングを主題歌にした、オールドファンには懐かしいミュージカル映画です。日本では一九五三年(昭和二八年)四月公開、その後二度再公開されました。出演者の顔触れは、ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ジーン・ヘイゲン。主役のジーン・ケリーがスタンリー・ドーネンと共に共同監督も務めています。

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連載 子どもに教えて気がついた「漢字の向こうに聖書が見える」 

第13回 「戸」 外で小さくたたいているよ そっと押して開けてみよう

ブラッシュ 木綿子(翻訳・編集者)
今月の漢字は「戸」です。戸は見た通り、片開きの扉の象形です。(両開きだと「門」ですね)。みなさんは、十九世紀のもっとも有名な宗教画と言われている、イギリス人画家ウィリアム・ハントによる「世の光」をご存知でしょうか。私はスコットランドの神学校に通っていたとき、この絵のことを教えてもらいました。今月の絵はその漢字版です、などと言ったらハントに怒られてしまうでしょうが、ハントの絵と、ハントが「世の光」で描いた聖書のことばをご紹介したいと思います。

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <36>
最上の組み合わせ

 川崎洋という詩人の作品に「ほほえみ」という題の詩があります。「ビールには枝豆」という言葉から始まって、「カレーライスには福神漬け」というように、それぞれいちばん合うものが挙げられていきます。そして最後に、ここがこの詩のいちばんのミソですけれども、「ほほえみ には ほほえみ」という言葉がでてきます。「ほほえみ」の最上の組み合わせはやはり「ほほえみ」だというのです。

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ひとそのあしあと
〝信頼できるオトモダチ〟が施設を出ても必要なのだと。

一般社団法人はこぶね代表 大藪 真樹さん
 日本には児童養護施設が全国に約六百か所あり、施設で生活する子は約三万五千人に上る。だが、施設は十八歳になると退所しなければならず、施設で育った若者は何の準備もなく、いきなり社会に出される。だが、肉親のいない彼らには頼れる人もおらず、誰にも相談できない。その結果、社会に適応できず、自立することも難しい状況だ。社会福祉士でもある大藪真樹さんは、二〇一二年から活動を開始し、二〇一七年月に若者たちの自立を支援するためのアフターケア事業「一般社団法人はこぶね」を設立。以後十年以上、今日まで施設を退所した若者たちに寄り添い、支援し続けている。

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