クリスチャン新聞福音版2024年4月号

聖書のことばに聴く 

 イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」 イエスは彼に言われた。「わたしの子羊を飼いなさい。」新約聖書・ヨハネの福音書 21章15節

 これは、イエス・キリストが十字架で処刑された後の出来事です。墓から復活したイエスが弟子たちに現れました。そして、一番弟子を自認していたペテロに問いかけます。「あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」

クリスチャン新聞福音版2024年4月号

連載 聖書は知恵の宝庫
第13回 幸せは憧れの「青い鳥」に?

立川福音自由教会牧師 高橋秀典
 ベルギーの詩人メーテルリンクが一九〇七年に発表した戯曲「青い鳥」は、ノーベル文学賞を受賞するほどに高い評価を受けました。チルチルとミチルは、いつも近所のお金持ちの家に憧れて暮らしていましたが、見知らぬおばあさんから、孫娘の癒やしのために「青い鳥」を捜してほしいと頼まれます。その際、ダイヤモンドのついた帽子を渡され、それによって見知らぬ不思議な国に次々と移動できました。でも青い鳥は見つけられたものの、手に入れることはできませんでした。

新連載 物語とキリスト教 深掘り・世界の名作文学
Vol.1 「若草物語」

小松原宏子(児童文学作家・翻訳家)
日本のキリスト教徒人口は全体の一%ないし二%と言われています。けれども、文化としてのキリスト教は、想像以上に私たちの生活に浸透しています。そして、クリスマスやウェディングドレスでの結婚式といった行事やイベントだけでなく、ものの考え方や感じ方もかなりの影響を受けています。今、私たちが人生で一番大切だと思っている「愛」という概念も、キリスト教とともに日本にもたらされたものです。

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連載 北欧のテーブル 
その13 黄色い桃のケーキは春の喜び色

ヨシムラ・パイヴィ(日本福音ルーテル スオミ・キリスト教会宣教師)
春が近づくと、フィンランドではピーチケーキがよく作られます。前年の夏に採って冷凍庫に保存していたイチゴやブルーベリーなどは、春が近づくと残り少なくなります。それで、ベリーの代わりに缶詰めの果物を使ってお菓子やケーキを作ります。黄色の桃は明るい雰囲気を表すので、春を迎える時にピッタリ合います。黄色は、フィンランドではイースターの色とも言われるので、このケーキは特にイースターに向けてよく作られます。

新連載 中動態? 心に寄りそう聖書のメッセージ 
1.私たちの使う言葉

中村穣(飯能の山キリスト教会牧師)
 私たちが使う言葉は、ある特定の「世界観」をもたらします。使う言葉が異なれば、ものの考え方、捉え方、つまり文化が異なることは知られています。二〇一七年に『中動態の世界―意志と責任の考古学』(國分功一郎、医学書院)という本が出版されました。その本の中で、私たちがよく使う「能動態〔する〕・受動態〔される〕」は、「誰が」「何を」するのか、という〝責任の所在〟にフォーカスするものであることが述べられています。

クリスチャン新聞福音版2024年4月号

ひとそのあしあと

受け継いだ信仰とともに 舞台に立つ

ミュージカル俳優 JKim(ジェイ・キム)さん
以前この福音版で俳優の井上芳雄さんを取り上げた。井上さんはクリスチャンの家に生まれたが自身と神の間には距離があった。Jキムさんと共演したとき「なぜ洗礼を受けないの?」と聞かれ、また、キムさんが本番前に必ず祈ってから舞台に立つ姿を見て、自分も洗礼を受けたいと思うようになったと話してくれた。

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