クリスチャン新聞「福音版」は、キリスト教入門への月刊新聞(タブロイド判)です。
 分かりやすい聖書からのメッセージの第1面と、クリスチャンの人間ドキュメントを掲載している第4面(最終面)はカラー刷りです。
 キリスト教信仰と現代的な問題との接点、家庭や親と子のコミュニケーション、日常の身近な経験や世の中の話題などから聖書の教えに思いを馳せるエッセイや連載を毎月掲載しています。
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聖書のことばに聴く

「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。この人に神のわざが現れるためです。……わたしが世にいる間は、わたしが世の光です。」
新約聖書・ヨハネの福音書9章3、5節

聖書のことばに聴く

いじめと偏見の先にある祝福

 長い連休をどう過ごそうか、と楽しみな人も多いことでしょう。一方で休みどころではないという人もいるかもしれません。中には休み明けが憂鬱な人もいるでしょうか。


連載 第2回

聖書カメラの捉えた 映画と人生

小川政弘 (元ワーナーブラザーズ映画制作室長)

   これは、一九五五年公開、ジョン・スタインベック原作、エリア・カザン監督のアメリカ映画で、レナード・ローゼンマン作曲の美しいテーマ音楽も、見る者の心を捉えました。 原作(一九五二年)は、十九世紀後半から第一次世界大戦に至る時期のアメリカ合衆国カリフォルニア州サリナスが舞台です。


連載

オカリナ牧師のゆるり散歩 10

曲がった線もまっすぐに

日本ナザレン教団鹿児島キリスト教会牧師/オカリナ奏者 久保木 聡

「一時停止」と書いてあったので、車を一旦停車してから、再発進させたところ、後続の車がビューンととばしてわたしの車を抜き去り、細い道に入ったところで急停車。そこから時速一〇キロにもならないようなノロノロ運転を始めてきました。


連載 こころの食卓 ハーティーな英国の暮らし

第2回 新たな芽吹きの季節 ガーデニングのおともにサーモン・パテ

案内人*山形優子フットマン(食エッセイスト・ロンドン在住)

 芽吹きの頃になると、イギリス人の園芸熱が再燃します。ロンドンでは、毎年五月半ばに有名な「チェルシー・フラワー・ショー」が開かれ、その年の造園トレンドが浮き彫りになる数々のモデル・ガーデンが話題になります。


連載 再び季節が巡るまで

第2回 妻を喪った僕の3年

一級建築士  木下滋雄

  結婚した頃、妻・直子は、「あなたにはもっとふさわしい人がいるでしょうに、なぜ私と結婚したの」と時々言っていました。でも僕は、こんなに僕に合っている人はいないな、神様はよくぞこんな人と結婚させてくれたものだと思っていました。

ひとそのあしあと

がんという問題は「解決」はしないけど、「解消」はできる

今月のひと…順天堂大学教授 樋野興夫さん

「自分はいるだけで価値ある存在なのだと気付くと、患者は自分で何かをやろうとし始める。」

 「がん哲学外来」。病院の「外来」であるから、そこに医師がおり、その医師のもとを外来患者が訪れ、診察を受ける。しかし、そこに医療器具はなく、がんの診断や治療を行うこともない。あるのは言葉による対話。医学的な疑問、告知による精神的衝撃、将来への不安、医師への不信感など、通常の医療ではカバーしきれないものを抱えた患者がその外来を訪れる。順天堂大学医学部に勤務する樋野興夫さんは、二〇〇八年に「がん哲学外来」を開設して以来、そんな患者や家族三千人以上と向き合い、対話を通して「言葉の処方箋」を出してきた。どんなふうに言葉が癒しを与えているのか。外来をのぞいてみよう。