《神学・非暴力による平和》キリストが平和を命じる暴力的な世界
暴力は、人間の悪の起源とほとんど区別がつかないほど密接に関わっていると言われる。アダムの罪の直後、暴力はまず動物から皮膚を奪い(創世記3・21)、次に兄弟を殺し(4・8)、最後には地球全体に及んだ(6・11)。イサク対イシュマエル、ヤコブ対エサウという部族の世代間の争いに根を下ろした暴力は、大洪水を経て、その先の世界へと人類を追いやっていく。多くの共通点を持つ国々が、その共通の歴史によって分断される――これは聖書の物語であり、私たちの世界の物語でもある。
キリストが弟子たちに、もう一方の頬を向け、迫害者のために祈り、求める者には見返りを期待せずに与えよという教えを授けたのは、、、、、
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