旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[19]ヨブ記--「理由のない」苦難の中で「潔白」を 講師・鎌野直人
ヨブの訴えの展開 友人たちの議論を受けて、ヨブはどうしたのだろうか。 ヨブは当初、自らが神の犠牲者であり(6・4)、その苦しみのゆえに、死を望んでいると語ってい […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[18]ヨブ記--「創造」を嘆き、死を願う者へと変化 講師・鎌野直人
B.ヨブの苦悩とそれを通しての彼自身の変化 さて、3人の友人エリファズ、ビルダデ、ツォファルがヨブを慰めようとやってきた(2・11〜13)。しかし、ヨブの最初の […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[17]--過保護な親の姿と重ねられる神の自慢 講師・鎌野直人
神がヨブに対して特別な祝福を与えているのは、単なる保護なのか、それとも神自らが自慢するためか。訴える者からこの挑戦を受けた主は、ヨブのすべての所有物を奪う許可を […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[16]--ヨブを自慢する神の「人格」に疑義 講師・鎌野直人
A.ヨブの姿、神の姿 ヨブ記の冒頭で、ヨブは次のように描かれている。「ウツの地にヨブという名の人がいた。この人は潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた」( […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[15]--知恵を見いだすことがヨブ記のテーマ 講師・鎌野直人
箴言からヨブ記へ移るとき、その劇的な変化のために、これは知恵文学だろうか、と疑問に思うかもしれない。箴言に満ちていた格言もなく、息子を説得しようとする親の姿も見 […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[14]--家庭の英雄「しっかりした女」への賛美 講師・鎌野直人
E.目標として の家庭の姿 1〜9章で親と知恵から説得を受け、10・1〜31・9の様々な格言を聞き、知恵を学んだ息子はどうなるのか。箴言全体の結論にあたる31・ […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[12]--次世代へ継承する知恵の成長プロセス 講師・鎌野直人
神のかたちに生きる 人が「知恵を獲得する」とは、具体的にはどのようなことなのだろうか。箴言1〜9章を、「神のかたち」という観点も踏まえて、まとめておこう。 まず […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[12]--いのちの脅威と生み出すものとの境界 講師・鎌野直人
ふらちな女を避けよ 訓戒の残り3つのセクション(5・1〜23、6・20〜35、7・1〜27)は、共通する一つのトピックについて語られている。2・16〜19に登 […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[11]--主を恐れ、いのちを得ることの強調 講師・鎌野直人
親のことば、主のことば、知恵のことば 訓戒3(3・1〜12)は2・1〜8と結びつきつつ、息子への訓戒が続く。2・1〜8では、話者である父のことばを通して知恵に […]
旧約知恵文学-神のかたちに生きる民[10]--いのちの共同体の継承か、自己破壊か 講師・鎌野直人
知恵のことばは「わたしの叱責」(1・23、25、30)、「わたしの勧告」(1・25、30)と呼ばれており、かなり厳しいことばである。そして、ここで語られている […]