クリスチャン新聞福音版2020年10月号

聖書のことばに聴く 

「約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。そのように言っている人たちは、自分の故郷を求めていることを明らかにしています。・新約聖書・ヘブル人への手紙11章13〜14節

「地上では旅人」と言える希望

 人生は旅路にたとえられます。新しい年、卒業、入学、就職、結婚など、新たな旅立ちの期待に胸を躍らせる人もいるでしょう。あるいは不測の事態に行く手を阻まれ、道を変更せざるをえない人もいるでしょうか。 聖書のこの箇所の少し前に、アブラハムという人が旅に出た話が書かれています。「信仰によって、アブラハムは相続財産として受け取るべき地に出て行くようにと召しを受けたときに、それに従い、どこに行くのかを知らずに出て行きました。」

クリスチャン新聞福音版2020年6月号

連載 オカリナ牧師の聖書ゆるり散歩29
<<赤ちゃんのようであっていい>>

日本ナザレン教団鹿児島キリスト教会牧師/オカリナ奏者 久保木 聡
 「今の職場がものすごくストレスで…」しのぶさんがそう話してきました。対人関係のストレスで、歯をグッとかみしめることも多く、そのせいか肩こりもひどいとのこと。ひとしきり話を伺ったあと、「詩篇を祈ってみませんか?」と伝えてみました。

連載 聖書カメラの捉えた 映画と人生

小川政弘(元ワーナー・ブラザーズ映画制作室長)
 この映画は、一九八七年製作、アイザック・ディネーセン(カレン・ブリクセン)の同名小説を基にした一〇二分の、日本では珍しいデンマーク映画です。原作の小説を超えるとまで評された、美しい映像美と淡々と描かれる脚本の秀逸さで、アカデミー最優秀外国語映画賞をはじめ、様々な映画賞を受賞しました。

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連載 こころの食卓 英国人のソウルフード
<<冬海の漁村に、熱々のフィッシュ・パイ>>

案内人*山形優子フットマン(食エッセイスト・ロンドン在住)
 新年は焼きたて熱々フィッシュ(魚)パイです。英国ではジャガイモを使ったマッシュポテトベースが一般的で、ニシンやタラなど生魚の切り身や、数種類の薫製(くんせい)魚を入れたりします。中には一目見て、ぎょっとするものも。

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <6>
<<舌の功罪>>

軽率に話して人を剣で刺すような者がいる。しかし、知恵のある人の舌は人を癒やす。(旧約聖書・箴言12章18節)
箴言は知恵の書と言われ、日常生活におけるいろいろな知恵が盛りこまれています。ことばに関する記述が百五十箇所あるということですが、「ことば」と直接言っているところと、象徴的な意味で「舌」と言っているところがあります。

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ひとそのあしあと
画家は見えるものを通して見えない世界を描く

今月のひと…画家 渡辺総一さん
 東日本大震災から十年を目前にした宮城県石巻市。津波が市街地まで入り込み、一つの市町村として全国最大の人的被害があった。国内外で活躍する画家の渡辺総一さんは、現在は埼玉県在住だが、石巻市で生まれ育ち、親せき七人を震災で失った。震災直後から支援のための絵画展を各地で開いていたが、二〇二〇年十月に念願だったふるさとでの展示を開き、かつての同級生をはじめ、地元の人々からも注目を集めた。

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