クリスチャン新聞福音版2021年2月号

聖書のことばに聴く 

「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。・新約聖書・コリント人への手紙第一10章13節

耐えられない試練は与えない

 「神様は乗り越えられない試練は与えない」|二年前、フィギュアスケートの羽生結弦選手と競泳の池江璃花子選手が相次いでインタビューやSNSで語り話題になりました。アスリートとしてけがや病気の試練の中で、逆境にもめげず前へ向かう姿勢が感動を呼びました。このことばがコロナ禍の今、再び人々の口に上っています。

クリスチャン新聞福音版2021年2月号

連載 オカリナ牧師の聖書ゆるり散歩32
<<すべてがプラスに変えられる>>

日本ナザレン教団鹿児島キリスト教会牧師/オカリナ奏者 久保木 聡
 ざぶーん。教会でのキャンプの夜、必ず向かう露天風呂つきの温泉がありました。浸(つ)かっていると、あまりに気持ちよく、疲れが吹っ飛んでいくため、責任者としてこなさなければならなかったその日一日のすべての苦労がとても愛(いと)おしく思えて仕方なくなるのです。苦労が苦労と思えなくなる。むしろ苦労してよかったと思える。そう思えるに越したことはありません。

聖書カメラの捉えた 映画と人生

小川政弘(元ワーナー・ブラザーズ映画制作室長)
 この作品は、一九八一年公開、上映時間百二十三分のイギリスとアメリカの合同製作で、イギリスを主な舞台にした映画です。一九二四年のパリ・オリンピックを頂点に、人種差別に苦しみながら、陸上競技で栄光の座を目指すユダヤ青年ハロルド・エイブラハムスと、中国宣教を志しながら、同じ陸上競技の賜物(たまもの)を神の栄光のために用いようとするエリック・リデルの人種を超えた友情と、試練や障害を乗り越え勝利に至るまでの闘いを、ヴァンゲリスの流麗なメロディーに乗せ、史実を基に描いた感動のドラマとなっています。

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連載 こころの食卓 英国人のソウルフード
<<変わらぬ愛を伝えるチョコレートケーキ>>

案内人*山形優子フットマン(食エッセイスト・ロンドン在住)
 二月十四日のセント・バレンタイン・デーは、三世紀に殉教したローマの聖職者バレンタインにちなんだものと言われ、ご存じのように愛を告白する日です。「士気が落ちる」という理由から結婚を禁じられていた当時のローマ兵たちを、心から憐(あわ)れんだバレンタインは、内緒でカップルを結婚させていました。けれどもそれが当局に発覚し、とうとう首切りの刑に、との言い伝えです。英国でもセント・バレンタイン・デーは古くから知られ、現在残る最も古い記述は、詩人チョーサーによる一三七五年作の詩に登場。チョコレートを贈るという習慣も実は英国発祥で、一九世紀ヴィクトリア時代からです。

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <7>
<<適切な言葉がけ>>

全人医療の三つの具体的な行いは「まず朝礼、互いに挨拶、愛のわざ」です。「朝礼」「挨拶」はわかりやすいですが、三つめの「愛のわざ」というのは、なかなか具体的に思い浮かべにくいと思います。  日頃からいろいろ考えるのですが、それは「適切な言葉がけ」ではないかと思います。適切な言葉がけによって人は非常に慰められますし、反対に不適切な言葉によって人は傷つきます。

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ひとそのあしあと
「キリストは全世界の誰よりも、不条理な死を受け入れられた…」

今月のひと…福島県南相馬市の接骨院・鍼灸院院長 冨澤利男さん
 「神さまなぜですか…」。生命を脅かす、目に見えないものへの恐怖、大切な人や物の喪失、社会生活の遮断、人と人との分断…。これらは二○二○年に世界を席巻した新型コロナウイルス(COVID-19)禍だけではなく、十年前の東日本大震災・原発事故でも多くの人が経験したことだった。福島第一原発から三十キロ圏内にある福島県南相馬市で、接骨院・鍼灸院を営む冨澤利男さんは、原発事故後、避難、救援に奔走。向き合わざるを得なかったのは、震災だけではなく、過去から引きずる自分自身の罪悪感、そして親との関係だった。

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