クリスチャン新聞福音版2021年12月号

聖書のことばに聴く 

実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、……二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。(新約聖書・エペソ人への手紙2章14〜16節)

隔ての壁を壊すもの

 東西冷戦の時代、ドイツの街を実際の壁で東側と西側に隔てたベルリンの壁は分断の象徴でした。一九八九年にその壁が崩壊し、やっと世界が平和になると人々は期待しました。しかし、その後の世界はむしろ民族主義や原理主義が力を得て、紛争はなくなりませんでした。「隔ての壁」は、形を変えて次々と頭をもたげてきます。人と人を隔てるのは私たち一人ひとりの内にある敵意だからです。

クリスチャン新聞福音版2022年06月号

連載 イエスの名言 それってありなの? 17
放蕩息子のたとえ・下

水谷潔(春日井聖書教会 協力牧師 キリスト教性教育研究会 会長)
 裕福な父親に二人の息子がおり、兄は優等生タイプで弟は自由人タイプ。弟息子は、父から生前贈与を受け遠い国へと旅立ちますが、そこで大金を使い果たし無一文に。空腹を抱える悲惨な生活の中、彼は、我に返ります。父の家に帰り、謝罪して「雇い人の一人にしてください」とお願いしようと決心して出発。。。

名画で読む聖書の世界 15「善きサマリア人」

町田俊之(バイブル・アンド・アートミニストリーズ 代表 富士見聖書教会 牧師 )
 オランダの画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが最晩年に描いた傑作の一つに、「善きサマリア人」があります。ゴッホが亡くなる年の一年前、精神の病が重くなったために、自らサン・レミの精神科病院に入院しました。それまで風景画を描いていたゴッホは、病院の庭に咲いていた花、窓から見える畑、また自画像とともにレンブラントやミレー、ゴーギャンの作品の複製画による制作を試みています。

Free Website Template by FreeHTML5.co

連載 子どもに教えて気がついた「漢字の向こうに聖書が見える」 
第5回 「明けない夜はない 神が定めた自然の法則」

ブラッシュ 木綿子(翻訳・編集者)
今月の漢字は「朝」ですが、まず「土」の成り立ちから説明したいと思います。「土」という漢字は、「十」(じゅう)と「一」(いち)に分けられます。でも「土」の字にある「十」は、数字の十ではありません。数字の十は、たくさんの縦棒  を、横棒で一本にまとめた形 です。(棒ではなく人をまとめると千になります。千は、人を表す「にんべん」(イ)を横棒でまとめた形で、たくさんの兵隊を表したそうです。戦いのためには、やはり千人くらいの単位で人を集めたのでしょうね。)

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <29>
<生きること、選ぶこと>

 スイスのクリスチャンで精神科医のポール・トゥルニエは『人生の四季』という本のなかで、「生きることは選ぶことである」と言っています。私の好きな言葉です。そしてそのあとに「何かを選ぶことは何かを断念することである」と続けています。人間の一生は、選択の連続です。大きな選択から小さな選択までさまざまありますが、選ぶことに伴う、断念する辛さも引き受けていく必要があります。

Free Website Template by FreeHTML5.co

ひとそのあしあと
芸術には、人が本来の姿を回復していく力がある

画家 渡部(わたなべ)正廣さん
 「神様を信じたことで、自分の表現が変わったということはないですね」。三十三歳で単身フランスに渡り、昨年五月に帰国するまでの三十九年間、ひたすらパリを描いてきた渡部正廣さんはそう語る。十月には、東京銀座の幸伸ギャラリーで帰国後初となる個展「渡部正廣個展─Retour─」を開き、今年六月には「サロン・ブラン美術協会」が主催する公募展「第二六回日仏現代国際美術展」から依頼を受けて出品。受賞者一覧に名を連ねた。七十歳を超えて帰国した渡部さんには、日本でしなければならないことがあるという。

Free Website Template by FreeHTML5.co

試し読み

新しくなった「クリスチャン新聞福音版」を試し読み!
すべてのページを試し読みできます。
試し読みはこちら

お申込み

単月(単発)でのご購入のほか、定期購読も承ります。
1部 定価33円(本体30円 送料別)
お申込みはこちら