クリスチャン新聞福音版2021年12月号

聖書のことばに聴く 

人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。(新約聖書・マルコの福音書10章45節)

すべてを奪うカルト いのちを与えるイエス

 元首相が街頭演説中に銃撃され死亡するというショッキングな事件は、その背後に「宗教団体」への恨みがあったことが分かり、その実態も報じられてきました。日本社会で「宗教」がニュースになるときは人命や金銭に関わることが多いので、「宗教は怖い」というイメージを増幅させるかもしれません。

クリスチャン新聞福音版2022年06月号

連載 イエスの名言 それってありなの? 18
右の頬を打たれたら

水谷潔(春日井聖書教会 協力牧師 キリスト教性教育研究会 会長)
 マタイの福音書5章39節にはイエス様の有名な言葉が記されています。「しかし、わたしはあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つ者には左の頬も向けなさい」。まさに「それってあり?」「本当にその通りするの?」と言いたくなる言葉です。

聖書カメラの捉えた映画と人生 27「「パウロ 愛と赦しの物語」」

小川政弘(元ワーナー・ブラザーズ映画制作室長 )
 この映画は、二〇一八年公開、上映時間一時間四十八分のアメリカ映画です。主人公のパウロを演じているのは、イギリスの名映画俳優ジェイムズ・フォークナー。まるで聖書の中のパウロが二千年の時空を超えて、スクリーンによみがえったのでは? と思わせるような、迫真の演技を見せてくれます。また、この映画の十四年前の二〇〇四年に公開された「パッション」でイエス・キリストを演じたジム・カヴィーゼルが、この映画では、パウロの盟友で、彼をローマの獄中に訪ね、のちに新約聖書の「ルカの福音書」「使徒の働き」となる貴重な記録を残した医者ルカを演じています。

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連載 子どもに教えて気がついた「漢字の向こうに聖書が見える」 

第6回 「荷 みんなが背負ってる どこに下ろそう」

ブラッシュ 木綿子(翻訳・編集者)
今月の漢字は「荷」です。荷の下の部分の「何」は、人が荷物を背負っている形で、荷物の中身は何かわからないことから、「なに」の意味になりました。「荷」はこれに草冠が付きましたから、荷物の中身はわかっています。刈り取った草です。

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <30>
<人を用いられる神>

 人にはそれぞれ「持ち味」というものがあります。あるいは「能力」と言ってもいいかもしれません。一般的な傾向として、私たちは自分のもっている能力を過小評価してしまっているのではないでしょうか。すぐに「そんなことはとても無理です」と言う。特に日本人はそういう傾向が強いのではないかと思います。

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ひとそのあしあと
「実績」なくても、受け入れてくれる 本物の愛を知って抜け出せた

かつて統一教会の信者だった牧師 石川剛士さん
 「ある意味この容疑者も、母親の極端な信仰の影響を少なからず受けているのだと思います。被害者が加害者になる、それもカルトの恐ろしいところです」。大学時代、統一教会の学生部である原理研究会に入会し、そこからの脱会を経験した石川剛士(いしかわこうじ)さんは、安倍元首相銃撃事件の報道に触れ、かつての自分自身を思い返しながら、そう語る。「カルトの闇は、だまされていることに本人が気づかないところです」。両親の救出活動によりその闇を抜け出し、現在は牧師として働く石川さんに話を聞いた。

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