聖書のことばに聴く
「……彼らの弱い良心を傷つけるとき、キリストに対して罪を犯しているのです。ですから、食物が私の兄弟をつまずかせるなら、私は今後、決して肉を食べません。 (新約聖書・コリント人への手紙第一 8章12、13節)
自由の権利には放棄する自由もある
マスク着用のルールが三月から緩和され、個人の判断となりました。三年間にわたった新型コロナ禍での日常生活の規制は終息するでしょうか。 未曾有のパンデミックでこれまで経験のないことに直面し、マスク着用やワクチン接種をめぐって意見が割れることもありました。中には、考え方の違いから親しい間柄にひびが入り、気まずい思いをした人もいるかもしれません。
新連載 聖書は知恵の宝庫
第2回 行く道すべてにおいて主を知れ
立川福音自由教会牧師 高橋秀典
「仕事に誇りを持てる職場で…」と誰もが願うことでしょう。学生時代、米国留学中にクリスチャンになった私は、何社もの大手金融機関から内定の可能性を聞き(当時の就活は楽だった)、「どの会社を神が望まれるか」と悩み、祈りながら証券会社に就職しました。しかし入社三日目の実地研修で、恐怖の飛び込み訪問を命じられ、「何という会社に入ってしまったのか、神のみこころを読み間違えた…」と深く後悔しました。
連載 子どもに教えて気がついた「漢字の向こうに聖書が見える」
第14回 「希」 すべては神さまにかかっている 見えなくたって信じているよ
ブラッシュ 木綿子(翻訳・編集者)
今月の漢字は「希」で、×印の縫い目と布の形で出来ています。縫い目が×印の刺繍(ししゅう)を施した布は珍しく、多くの人が求めたことから、「まれ・ねがう」の意味になりました。この成り立ちを見て、ちょうどクロスステッチにはまっていた娘が、「クロスステッチの漢字がある!」と喜びました。しかも娘の作品を見た私の母から「あら可愛い。良かったら私にも作って」と頼まれ、新作を贈ったという後日談があります。まさに成り立ち通りで、娘にとっては思い出の漢字となりました。
新連載 北欧のテーブル
春の祝日ヴァップに食べるムンキ
ヨシムラ・パイヴィ(日本福音ルーテル スオミ・キリスト教会宣教師)
パンの生地で作るドーナツ「ムンキ」はフィンランドでは伝統的なお菓子で、五月一日の「ヴァップ」の日に多くの家庭で作られます。この日はフィンランドでは春の大きな祝日で、メーデーとして労働者たちの日でもあり、また高校を卒業した人たちのお祝いの日でもあります。フィンランドでは高校を卒業すると白い帽子を贈られるので、町には白い帽子をかぶって歩く人がたくさん見られます。路上では音楽や政治家のスピーチが聞こえ、子どもたちは風船を持って笛を吹き鳴らす。にぎやかな日です。
連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <38>
たましいの救い
飛行機に乗ったときの話です。ふたりのキャビンアテンダントの表情が非常に対照的でした。ひとりの方はとてもいい笑顔をしていましたが、もうひとりの方は、口は笑っているのですが、目は笑っていないのです。そしてサービスも、ビジネスライクであまり心がこもっていないように受け取れるのです。
ひとそのあしあと
「必ず戦いは終わる」。帰還と回復の希望を信じ、日々歩む
ウクライナ在住宣教師 船越真人・美貴 夫妻
解決が見えない問題がある時、人はどこに助けを求めるだろうか。ウクライナで始まった戦争から一年以上が経過した。多くの人が故郷を失い、命を脅かされてきた。一九九八年に日本から派遣された宣教師、船越真人・美貴夫妻は、現地でその激変を目撃した。心が引き裂かれるような経験をしながらも、国を超えて助け合い、励まし合う教会の姿に、一筋の希望の光が見えている。