クリスチャン新聞福音版2023年5月号

聖書のことばに聴く 

「…羊を百匹持っていて、そのうちの一匹をなくしたら、その人は九十九匹を野に残して、いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。」 (新約聖書・ルカの福音書15章4節)

天の父は捜し続ける

 ウクライナ占領地から多くの子どもたちがロシアに移送されたことが報道されました。戦争はすべて悲惨ですが、とりわけ、親から引き離された子どもたちの恐怖と悲しみを想像すると心が痛みます。  誰よりも子どもを奪われた親たちの心は張り裂けんばかりでしょう。連れ去られた幼い子どもたちの消息を必死になって捜し、ようやく見つけて連れ帰った父親がいた、というニュースも報じられました。

クリスチャン新聞福音版2023年5月号

新連載 聖書は知恵の宝庫
第3回 空(くう)の空、すべては空

立川福音自由教会牧師 高橋秀典
 二十世紀の音楽界の奇跡と言えば、ビートルズと言えましょう。そのリーダーのジョン・レノンは、驚くべき名声と影響力と富とを短期間に勝ち得ながら、心がすさんでゆきました。オノ・ヨーコとの出会いが彼の心を救います。彼は二人の間に生まれた息子の子育てとヨーコの働きを応援する専業主夫の働きに専念しながら、人生最高の至福を味わったと言われます。

連載 子どもに教えて気がついた「漢字の向こうに聖書が見える」 

第15回 「美」 つらい、苦しい時が続いても、神の計らいの美しさが、きっと

ブラッシュ 木綿子(翻訳・編集者)
今月の漢字は「美」です。「美」は、「羊」と「大」の組み合わせで、大きくて立派な羊を表します。中国では昔から、家畜の中で羊が一番美しく、性質も良い動物だとされていたので、「美」は「うつくしい、おいしい、よい」の意味になりました。聖書の世界でも羊は大切な家畜でしたが、臆病で迷いやすく、だからこそ羊飼いが必要な動物と考えられていました。

クリスチャン新聞福音版2023年5月号

新連載 北欧のテーブル 

夏至には新じゃが「田舎風サラダ」

ヨシムラ・パイヴィ(日本福音ルーテル スオミ・キリスト教会宣教師)
フィンランド人は五月六月になると、今年はいつ新じゃがが食べられるかと、心待ちにします。出始めはまだ小さいですがとても美味しく、茹(ゆ)でてバターをのせるだけで最高です。サラダにもよく合い、この「田舎風サラダ」も人気。夏の最大のお祭り「ユハンヌス」になると、どの家庭でも食卓の大事な食材になります。

連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <39>
発想の転換

 心理学に「認知心理学」という分野があります。人間が物事をどのように認知しているか、その能力が人によってどう違うか、年齢によってどう変化するか、などを研究します。  クイズ番組などで、写真の一部分から人物を当てる問題があります。初めに鼻の一部だけが出て、次に片目だけが出て、その次にほっぺたが出て……わからない人はここまできても全然わからないのですが、早い人は鼻を見ただけで、それが誰なのか認知することができます。認知能力や認知の仕方は、人によってかなり違うのです。

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ひとそのあしあと

障害者、難民の支援、地雷禁止…出会いも、学びもすべて導きだった

NPOピースウィンズ・ジャパン 中東マネージャー  内海旬子さん
「障害者になったことより、難民になったことがつらい」。シリアの内戦によって家を追われた難民の障害者支援に長年携わってきた内海旬子さんは、現地で活動する中で、難民となった人たちの様々な声を聞いてきた。「家に帰りたい」「将来の希望が欲しい」。内戦が終わらない限り、人道支援だけではかなえることのできない彼らの思いを受けとめながら、支援を続ける内海さんだが、意外なことに、難民となったシリアの人たちの「強さに魅(み)せられている」と言う。

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