聖書のことばに聴く
「あなたがたに言いますが、義と認められて家に帰ったのは、あのパリサイ人ではなく、この人です。だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるのです。」 (新約聖書・ルカの福音書18章14節)
「マウンティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。山登りではありません。動物が「自分のほうが上だ」と相手にまたがる行動のことです。転じて、人間関係で優位性をアピールする行為の意味にもなりました。
連載 聖書は知恵の宝庫
第5回 天の下のすべての営みに時がある
立川福音自由教会牧師 高橋秀典
私たちはこの三年間あまり、世界的な疫病から自分たちを守るために最大限の努力をしてきました。話題になった村上春樹の新作『街とその不確かな壁』という小説に、「終わらない疫病」ということばが登場します。
連載 子どもに教えて気がついた「漢字の向こうに聖書が見える」
第17回 「益」 つらい目に遭うのはなぜ でも神様はみんなご存じ
ブラッシュ 木綿子(翻訳・編集者)
今月の漢字は「益」です。「益」は上下に、カタカナの「ソ」・漢字の「一」・漢字の「八」の部分と、「皿」とに分けられますね。「ソ・一・八」は「水」を横にした形だそうです。言われてみると確かにそうですね。「益」はこれでお皿の中に水があふれるほど入っている様子を表し、「増える・ためになる」の意味になりました。考えてみれば、「あふれる」という漢字自体、さんずいに「益」でしたね。今月は「益」と「あふれる」のつながりから、聖書の教えに思いを馳(は)せたいと思います。
連載 北欧のテーブル
酸いも甘いも?リンゴのケーキ
ヨシムラ・パイヴィ(日本福音ルーテル スオミ・キリスト教会宣教師)
秋になるとフィンランドの多くの家庭ではリンゴを使ってケーキ、ジャム、ジュースはもちろん、おかゆなども作ります。どの家でもリンゴの木はよく見かけますし、私の実家でも植えてからまだ数年しかたたないものの、夏の終わりには沢山リンゴがなっています。
連載 バイブル・コラム いやしの言の葉 <31>
恵みの三要素
私の通っている教会に、日本の教会で牧師をしている外国人の先生が来てくださって、とてもいいメッセージを語ってくださいました。 題は「恵みと不恵み」でした。「不恵み」というのはその先生が独自に作られた言葉です。
ひとそのあしあと
新しく生かされる喜びが古民家再生をやり続ける力に
建築家 降幡 廣信さん
環境問題や文化の多様性の保護が世界的な課題となった現在、日本でも古い家屋やビルを再生し活用する動きが活発化している。しかし今から四十年も前、まだ再生建築の概念が社会に認知されていなかった頃、すでに古民家の再生に着手していた人がいた。信州・安曇野で建築・設計会社を営み、「古民家の父」と慕われる降幡廣信(ふりはた・ひろのぶ)さん(株式会社 降幡建築設計事務所 代表取締役会長、山共建設株式会社会長)、その人。古民家再生に取り組む胸中にあったものとは…