クリスチャン新聞福音版2024年12月号

聖書のことばに聴く

 「マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」新約聖書・マタイの福音書1章21節

 これは救い主イエス・キリスト誕生の告知です。イエスという名前には、「神は救い」の意味があります。当時ユダヤ人たちは、神が祖国を救うことを待ち望んでいました。何世代も外国に支配されていたからです。キリスト(救い主)が現れ、神の民である自分たちの国が敵から救われることは彼らの悲願でした。ところがこの御告げは、ご自分の民を「敵から」でなく「その罪から」救うと言います。

クリスチャン新聞福音版2024年12月号

連載 聖書は知恵の宝庫
第21回 与えるほうが幸い

立川福音自由教会牧師 高橋秀典
 しばしば、「…をゲットしよう!」ということばが、人々のやる気を駆り立てます。しかし、何かを獲得することばかりを考える人は、心の底で「失う」恐怖に怯(おび)えるようになるかもしれません。聖書では「主イエスご自身が『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを、覚えているべき」と勧められています(新約聖書・使徒の働き20章35節)。

連載 物語とキリスト教 深掘り・世界の名作文学
Vol.9 「クリスマス・キャロル」

小松原宏子(児童文学作家・翻訳家)
 「クリスマスが近づくと読みたくなる物語」の筆頭に挙げられるのが、この『クリスマス・キャロル』です。これほどまでに読後感が清々しく、クリスマスが嬉しく思えるお話はほかにないと言っても過言ではありません。

クリスチャン新聞福音版2024年12月号

連載 北欧のテーブル 
その21 おばあさんのクリスマス・スパイスケーキ

ヨシムラ・パイヴィ(日本福音ルーテル スオミ・キリスト教会宣教師)
 「おばあさんのクリスマス・スパイスケーキ」はフィンランドの多くの家庭で作られるクリスマスケーキの一つです。今回のはココア、シナモン、クローブ、オレンジの皮、カルダモンなどいろんなスパイスを入れたチョコレート・スパイスケーキです。このスパイスの組み合わせはクリスマスの香りと味を醸し出すと言われます。ホイップした生クリームで飾りホワイト・クリスマスみたいになります。

連載 中動態? 心に寄りそう聖書のメッセージ 
9.自分の理解を超えて

中村穣(飯能の山キリスト教会牧師)
 「マリアは言った。『ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。』すると、御使いは彼女から去って行った。」(新約聖書・ルカの福音書1章38節)クリスマスおめでとうございます。今回は、クリスマスにイエスを産んだ、マリアのお話です。

クリスチャン新聞福音版2024年12月号

ひとそのあしあと

「こんな自分が生きていていいのか…」事故で四肢の運動機能を失った苦悩から

詩画作家 故・星野富弘さん
今年四月二十八日、一人の詩画作家が亡くなった。七十八歳だった。二十四歳まで、誰よりも強靭な体と強い精神力で生きてきた…はずだった。体操選手としてインターカレッジにも出場、高山の難ルートをも制覇する山男。その彼が新進の体育教師になって二か月、クラブ活動指導中の突然の事故で頸髄を損傷し、肩から下のすべての運動機能を失ってしまったのだ。しかし、彼の人生は暗く閉ざされたものではなかった。

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