(C)Filmkompaniet / Animoon
Moomin Characters TM

フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが1945年に書いた小説から生まれたムーミントロール。53年には英国の「イブニングニュース」紙に漫画連載が始まり、絵本やテレビシリーズになり世界に羽ばたいていく。いまや日本でも20代以上の女性の9割以上が「知っている」と答え好感度も高い。主人公のムーミントロールは、知的好奇心旺盛でピュアな妖精の男の子。妖精たちが住むムーミン谷に暮らし、冬眠するムーミン一家が、まったく知らないクリスマスさんがやってくると聞き興味津々。原作者トーベ・ヤンソンが監修に携わったテレビのパペットアニメのシリーズのなかでも、彼女が「大好きな作品」と語っていた本作だが、パペットアニメーションのぎこちない動きがムーミン谷の不思議な国の感覚を醸し出していて、ムーミンパパやムーミンママのほのぼのした心の温もりが伝わってくる。

【あらすじ】
ムーミン谷の秋が深まり冬の訪れが近づいている。この時期になるとムーミンたちは冬眠の準備に取り掛かるが、人間に似た妖精でムーミンの親友スナフキンは春まで長い旅に出かける。なぜ旅に出るのかと問うムーミンに、「自分の知らない初めてのことがたくさんあるから」とスナフキンは出発した。

ムーミンの家族は食べ物を十分に作り置きし、冬眠の支度も整いベッドに就いた。だが、降り積もった雪の中をスキーで楽しんでいたヘムレンさんがムーミン屋敷にやって来て、「ムーミン起きろ。もうすぐクリスマスがやってくるぞ。クリスマスツリーを飾り、クリスマスプレゼントもってくるお客さんたちとごちそうを食べる準備をしよう」と呼びかける。

冬はずっと寝て春を待っていたムーミンたちは、クリスマスが何なのも知らない。クリスマスさんはどんな人?、初めての人もプレゼントをもって我が家にやって来ていっしょにご馳走を食べるだなんて楽しそう…。

(C)Filmkompaniet / Animoon
Moomin Characters TM

ムーミンパパもムーミンママも起きてきてクリスマスツリーのことを聞いて回ったり、来客用のご馳走づくりなどと、初めてのクリスマスを迎えるため準備を始める。だが、寒くて厳しい冬を経験するのも初めて、きれいな雪景色や不思議な出来事が次々起こり驚きと楽しさに引き込まれていく…。

【見どころ・エピソード】
日本でも1959年代からテレビシリーズが放映され岸田今日子がムーミンの声をあてていた。本作では、女優の宮沢りえがムーミントロールの声を担当。声優の森川智之がムーミンパパやスナフキンなど5つの役柄を、朴璐美はムーミンママやリトルミィなど11役の声を受け持ち、ピュアで優しいムーミン一家とムーミン谷のキャラクターたちが温もりのあるクリスマス物語の世界へと誘う。だが、残念ながらクリスマスの主役である救い主イエス・キリストのことは語られてはいない。妖精の世界の物語だからだろうか。【遠山清一】

監督:ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン 2017年/フィンランド=ポーランド/86分/パペットアニメ/日本語吹き替え版/原題:Moomins and the Winter Wonderland 配給:東映 2017年12月2日(土)より丸の内TOEIほか全国ロードショー。
公式サイト http://www.moominswonderland.jp
Facebook https://www.facebook.com/moomin.movie.jp/