本との出会いは偶然に満ちている。2024年の初頭、紫式部が主人公の大河ドラマの影響で、その相手役の藤原道長について興味を持った筆者は、山本淳子『道長ものがたり 「我が世の望月」とは何だったのか』(朝日新聞出版、2023年)を購入しようと思い、書店に行った。そのとき、その隣に置かれていて、つい買ってしまったのが本書である。タイトルに惹(ひ)かれたからだ。17年出版の既刊だが、増刷されたのをきっかけに、書店員が並べたのだろう。数珠つなぎのような偶然でこの本に導かれた。

著者の帚木蓬生は小説家であり精神科医でもある。彼が「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉に出会ったのは、精神科医として五、六年働いた頃であった・・・
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