ロシアによるウクライナ攻撃はし烈化している。この夏、日本での一時帰国からからウクライナに戻った船越真人・美貴宣教師が、8月19日に本紙に届けたレポートから、情勢下のウクライナでの宣教活動を報告する。
いつも、ウクライナを祈りに覚え、オデッサでの私たちの働きのために祈り、支えてくださっていることに心から感謝しています。
8月15日(土)、私たちは約2ヶ月の宣教報告を終えて、無事にオデッサへ戻ってくることができました。
翌日の日曜日、礼拝での兄弟姉妹との再会は、本当に大きな安堵と喜びでした。この夏、オデッサは激しい攻撃を受け、本当に厳しい試練の中を通りました。
顔を見ながら互いの無事を喜び、再び共に主を礼拝し、互いに交わることができる恵みをかみしめました。夏の間も、教会と兄弟姉妹一人ひとりが主の御手によって守られたことを、心から感謝しました。
そして、いつも私たちとウクライナのために祈り、支えてくださっているみなさまに、改めて深く感謝を覚えています。みなさまの尊いお祈りと励ましに、私たちと教会がどれほど支えられているか、言葉だけでは十分に表すことができません。
上述したように、この夏、ロシア軍によるウクライナへの攻撃は熾烈なものとなりました。7月1日から31日までの一か月間だけで、ロシアは460発のミサイルと8,653機の攻撃型無人機によってウクライナの各都市を攻撃しました。オデッサでも空襲警報と爆発が繰り返され、多くの人々が、いつ攻撃を受けるか分からない緊張の中で生活してきました。また、今回の攻撃では弾道ミサイルが多数使われているために、迎撃が困難となっており、着弾件数と、それによる被害の規模も倍増しています。
しかし、そのような状況の中にあっても、主は教会を守り、その歩みを止めることなく導いてくださっています。戦争の暗闇の中でも礼拝がささげられ、みことばが語られ、祈りと交わりが続けられていることは、主の恵みによることだという真実を強く感じさせられています。
この夏、オデッサ教会の日曜礼拝では、『ピリピ人への手紙』からみことばを学んできました(勇貴が学びを導きました。この学びは今も継続中です)。困難の中にあっても失われることのない主にある喜び、キリストにならって互いに仕えあうこと、福音のために心を一つにすることの素晴らしさを教えられてきました。パウロがローマの獄中から記したこの手紙は、戦時下を生きる私たちにとっても、特別に力強い励ましとなっています。続けて日曜礼拝の祝福のためにお祈りください。
水曜集会では、『ペテロの手紙第一・第二』を学びました(勇貴が学びを導きました)。試練の中にある信仰者に与えられた「生ける望み」と、困難な時代にあっても目を覚まし、主に忠実に歩むことの大切さを共に確認することができました。これからの水曜集会では、『コリント人への手紙第一』の学びを始めます。多くの問題を抱えていたコリント教会に対して、パウロがどのように福音を土台とした教会の一致、愛、聖さ、賜物の用い方を教えたのかを、みなで共に学んでいきます。
夏の間も、HOPEニコライエフは続けられました。特にマリフカ村では、子ども・ユースキャンプが行われました。戦争による不安が続く中、子どもたちや若者たちが集まり、みことばと楽しい交わりを共にする時間が与えられたことは、大きな祝福でした。参加した一人ひとりの心に蒔かれたみことばの種が、主によって豊かな実を結ぶように願っています。みなさまのお祈りに感謝します。
9月からは、ウシンスキー大学での日本語授業も再開されます。これまでの学生たちとの授業の継続に加え、新しいグループも始まる予定です。日本語を教えることを通して新しい学生たちと出会い、信頼関係を築いていけることを楽しみにしています。この一つひとつの出会いを主が導き、祝福してくださるよう、お祈りください。
兵士たちに励ましを届ける「HOPEソルジャーズ」の働き(前線にいる兵士への励まし、オデッサの軍病院にいる負傷兵への励まし、戦没兵士家族への励まし)も継続していきます。戦争が長期化する中、兵士たちの心身の疲労はますます深くなっています。必要な助けが届けられ、兵士たちが孤立することなく、希望を持ち続けることができるよう願っています。私たちの教会から兵士として遣わされているアルチョム、ヴァーニャ、イリヤ、バディンのためにお祈りください。
ウクライナが守られるように、続けてお祈りください。ロシアでは9月に下院選挙が予定されています。プーチン政権は支持率を落とさないために、選挙前には大規模動員を行うことはないだろうと予測されていますが、選挙後にはそれが行われる可能性のあることが危惧されています。ウクライナ軍は深刻な人員不足に直面しており、特に東部の「要塞ベルト」と呼ばれる防衛ラインが強い圧迫を受けています(この「要塞ベルト」が突破されると、一気に形勢がウクライナに不利になります)。
ロシアが大規模な追加動員を実施して十分な訓練・装備を与えた場合、それはウクライナにとって重大な脅威となります(北朝鮮からの派兵の可能性も大きな不安要因となっています)。それに対抗するために、ウクライナでの動員もさらに厳しいものになることが懸念されています。同時に、夏が終わり、冬が近づくにあたって、ロシアはさらなるミサイル・無人機爆撃機によるウクライナの都市の攻撃を強めることも心配されています。
戦争の現実は依然として厳しく、先の見えない日々が続いています。その中にあって、私たちが、主が今も生きて働いておられ、教会を守り、福音の働きを進めてくださっていることを確信して、ここに立ち続け、宣教の働きが前進するように、どうか続けてお祈りください。
みなさまの尊いお祈りとご支援に、心から感謝いたします。愛するみなさまの上に主の力強い守りと、確かな導きと豊かな祝福がありますように、心から祈っています。
船越真人・美貴
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