大学生を対象とした伝道団体「日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト」(以下CCC)に属する日本全国の大学生が集まる「全国春キャンプ」が、3月8~10日に浜名湖バイブル・キャンプ(静岡県・湖西市)で開催された=写真=。今回は、新型コロナの感染対策として、宿泊人数を先着60人に限定。日帰りを含めて、全国8都市から総勢65人が駆けつけた。

CCCによる全国規模の大学生キャンプは、今回が実に4年ぶりに対面での開催。中には4年間の大学生活で、対面のキャンプは今回が「最初で最後」という卒業生もいた。コロナ禍で入学した世代の大学生たち。入学時からオンラインでの授業が主流だった。ようやく昨年度から、徐々に対面授業や活動が増えて来た。

初対面同士、対面で二泊三日、交わることに不安を覚え、行きの車の中では緊張感があった。しかし実際にキャンプ場に到着すると、同じ信仰、同じ世代同士、地域を越えての交わりの輪が広がっていった。

ゆったりとしたプログラムで、余裕をもった交わりの時間が確保されていた。キャンプ場のご好意で、礼拝堂は24時間開放。夜遅くまで、周囲を気にせずカードゲームに興じ、参加者は久しぶりの対面の交わりの時間を楽しんでいた。礼拝堂の傍らでは、互いの心の葛藤や悩みを分かち合い、祈り合う姿を見ることができた。

神戸の大学に通う上田始隠さんは「久々の全国規模での交わりだった。対面での交わりに勝るものはない。この言葉通り、本当にすばらしい交わりだった」と語った。

大阪から参加した大学一年生の井上美優さんは「大学生になって初めての全国キャンプで、友だちができるか不安を抱えていた。でも神は良い方で、大切な仲間たち、大好きな同期たちと会うことができた。将来のことや信仰生活のこと、また教会生活など普段話せないような深い内容まで話すことができた」と感想を述べた。
キャンプのテーマは「つながる」。

 

8日の夜は上地一哉牧師(愛知県・日進キリスト教会)が「キリストにつながる」と題して、マタイ11章28~30節を中心にメッセージを語った。9日はCCCの棚橋真之介スタッフが「キリストのからだにつながる」、「神の召しにつながる」をテーマにマタイ28章16~20節から CCCのビジョンを述べた。

CCCは大学伝道の働きをStudent Impactと呼んでいる。大学生が日々、ディボーションを大切にしてキリストにつながり、CCCの同世代のクリスチャン同士で励まし合い、周りの大学の友だちに福音の影響力を発揮してほしい。(レポート・原康平=CCC大学宣教部門チームリーダー

2023年04月09日号 02面掲載記事)