「合唱と弦楽四重奏による琉球讃美歌演奏会~伊波普猷訳から新作まで~」が、7月9日14時より、那覇市のパレット市民劇場で行われる。主催は沖縄芸術文化財団。主宰と指揮は高江洲義寛(たかえす・ぎかん)氏。

第一部では、バッハゾリステンOKINAWAによる弦楽四重奏や、クラシック歌曲の独唱が披露される。第二部では、弦楽四重奏の伴奏で沖縄語の賛美歌を合唱する。バッハゾリステンOKINAWA合唱団に、事前に応募し練習した一般の参加者が加わる。

演目の賛美歌「天なかい」は、学者・伊波普猷(いは・ふゆう)作の主の祈りに基づく歌詞を、琉球古謡につけたもの。高江洲氏が沖縄語に翻訳した賛美歌は、「ガリラヤの湖畔(うみべ)」を「辺野古ぬ海べ」と訳すなど6曲が扱われる。

同楽団は、これまでも多様な楽器編成で琉球の音楽を扱ってきたが、弦楽四重奏による演奏は今回が初となる。編曲は糸数剛氏による。

高江洲氏は「ウチナーグチ(沖縄語)の讃美歌には心が癒やされる歌が数々あります。今、忘れられようとしているウチナーグチの保存とともに琉球讃美歌の歴史を継いでいきたい」と語った。

チケットは大人1,999円。問い合わせ先はTEL 090-9782-4501 (糸数)

2023年06月25日号   04面掲載記事)