病院の外観


緩和ケア病棟のラウンジ

東京・杉並区、荻窪駅北口に、「教会通り」として親しまれる商店街がある。「東京衛生アドベンチスト病院」(1929年設立)はこの道の奥に建つ。母体となるセブンスデー・アドベンチスト教団(アドベンチスト)の天沼教会、系列の三育学院大学看護学部、各種クリニックなどが囲む。アドベンチストは国際的に、医療、健康への取り組みを重視してきた。


西野理事長

理事長・病院長で外科医の西野俊宏さんは、医療とキリスト教についてこう話す。「神様はこの世界と人間を完璧に造られた。だが罪が入り、病も生じた。イエス・キリストが十字架で罪を贖い、やがて天国で人間は元の完全なかたちに回復する。目の前の病人を癒やすことはその神の回復の働きに加わることである。イエスも地上で多くの病人を癒やした。医療は罪の影響を受けた人間を回復させる働きの一つ。だから医療行為自体も伝道なのです」

同院設立の理念「こころとからだのいやしのために キリストの心でひとりひとりに仕えます」に触れ、「『こころ』が先に来るのは、人間のスピリチュアルな回復を重視しているから。肉体が癒やされても人はいつかは死ぬ。だからイエスを信じて恵みによる救いにあずかってほしい」と述べた。

今後について「質の高い医療を提供し続けなければ病院の意味はなく、創設の理念が崩れてはアドベンチストとして病院をする意味がない。人々の必要に応えることと、全人的医療を大切にすることの二つが大事」と語った。


永田チャプレン

チャプレンの永田英子さんも理念に触れて、「特にチャプレンは魂の部分にかかわる」と言う。日々医療者と連携して、病室を訪ね、手術前など、特に心のケアが必要な患者に寄り添う。「私たちが癒やすのではない。私たち自身も弱さがあり、神様に支えられ、癒やされるべき存在である」という姿勢を大事にする。

たとえば、、、、、、、

【高橋良知】

2023年07月02日号 04面掲載記事)

 

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