関東大震災・朝鮮人虐殺の全貌を新資料とともに紹介する展示が開催中だ=写真右=。認定NPO法人高麗博物館(東京・新宿区)では、韓国・ソウルの植民地歴史博物館との連携企画展示「関東大震災100年─隠蔽された朝鮮人虐殺」を12月24日まで開催している。


2021年に発見された「関東大震災絵巻」(淇谷作、二巻、1926年)が出品される。震災の場面に続いて、こん棒や刀による虐殺と、その犠牲者の遺体を積み上げた様子の三場面が描かれる。
展示全体では、時代背景、当時の報道、証言、近年の政府や行政の対応、中国人虐殺、レイシズムやヘイトスピーチ、各地での追悼の取り組みなどを、豊富な資料やデータをもとに紹介する。
同館は、「関東大震災から100年の今を問う〜過去に学び、未来の共生社会を作るレッスン〜」(7月30日、新宿区立四谷区民ホール、要申込)をはじめ、各講演会・イベントを開催する。

2023年07月30日号 01面掲載記事)