ウクライナの船越真人宣教師から現地の情報が7月29、30日、編集部あて寄せられた。一部編集して掲載する。

◇ ◇ ◇ ◇

7月29日

ウクライナ軍は今日も反転攻勢を続けています。
大きなハンデを背負いながら(ロシア軍が8ヶ月かけてウクライナの占領地に築いてきた強固な防御壁と凄まじい数の地雷を設置して作った地雷原に、航空優勢も取れないまま、長距離射程のミサイルもないまま)突っ込んでいく戦いを日々続けています。(心が引き裂かれそうな思いになります。)
そして少しずつ兵士の血を流しながら前進を続けています。一日も早く防衛戦争をしている側が侵略戦争をしている側に勝利することによってこの戦争が終結するように、そして両軍の兵士たちが武器を置いて自分たちの家に無事に帰ることができるように、続けてお祈りください。

7月30日

昨夜も爆撃音はありませんでした。これで、強く懸念されていたオデッサに対する大規模なミサイル攻撃はこの1週間なかったことになります。みなさまのお祈りに心から感謝します。

ロシアは帝国時代からの国家的野望である黒海制圧(南下政策)、それを完成させるために欠かすことができないと自分たちが考えているオデッサ制圧をあきらめていません。いっぽう、ウクライナがオデッサを失うなら、ウクライナは黒海へのアクセスを失った内陸国となってしまい、農業輸出大国としての生命線を絶たれることになります。国家経済は破綻します。ウクライナはオデッサを死守します。いったんオデッサが戦場となると、凄まじい戦いになることは必至です。したがって、今までロシアもオデッサを戦場とすることはないように配慮してきたように思えます。しかし、ここにきて方向が変わりつつあるように見えています。7月18日から23日のオデッサへの集中攻撃のあと、多くのオデッサ住民がウクライナ西部や国外へ避難して行きました。オデッサは今、数々の不安定要素の中にあります。
この2000年間、さまざまな時代のさまざまな国のクリスチャンたちがさまざまな状況の中で、日曜日に集まって復活の主を礼拝し続けてきました。今日、この特別な時代の特別な国の特別な街で同じように復活の主を礼拝できることの意味の深さを特別に感じています。

どうか、私たちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、[私たち]に与えてくださいますように。また、[私たち]の心の目がはっきり見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか、また、神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、どれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。この大能の力を神はキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世だけでなく、次に来る世においても、となえられるすべての名の上に置かれました。また、神はすべてのものをキリストの足の下に従わせ、キリストを、すべてのものの上に立つかしらとして教会に与えられました。教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです。

船越真人・美貴