第9回おふぃす・ふじかけ賞 LGBT、DV関連書など
個人ブログから誕生した「おふぃす・ふじかけ賞」の第9回授与式が7月23日、東京・台東区の上野の森キリスト教会の会場とオンライン併用で開かれた。同賞は毎年、臨床心理士の藤掛明氏が「独断」と「偏見」で、キリスト教を背景としたカウンセリングやカウンセリング的な発想を示した良書を選ぶもので、今回は2022年4月から12月までに発刊された書籍などが対象。
今回の受賞作に⑴『心の時代のキリスト教』(堀川寛著、地引網出版)、⑵『LGBTとキリスト教 20人のストーリー』(平良愛香監修、日本キリスト教団出版局)、⑶『DVからの家族再生─加害者が変わる5つの条件』(栗原加代美著・中田朗編集協力、いのちのことば社)、特別賞に「コラージュの実践」(谷口基子氏の月刊「舟の右側」誌のコラージュ連載記事など、花野井百合子氏のCCCコラージュ・クラスでの指導など)が選ばれた。
以下は、藤掛氏の選評。本賞=⑴大局的な視点で、心を論じる。キリスト教心理士業界が形成されつつある証し、⑵難しいテーマは、事例からアプローチ。⑶加害者を支援する難しさを教えてくれる。特別賞=小さな動きであるが、日本の教会でコラージュが動き始めている。教会に関係した二つの実践に注目。
受賞式では、堀川(アッセンブリー・三滝グリーンチャペル牧師)、平良(農村伝道神学校校長)、栗原(NPO法人女性人権支援センター ステップ理事長)、中田(クリスチャン新聞協力記者)、谷口(視能訓練士)、花野井(東京基督教大学学生相談室 臨床心理士)の各氏に賞状が授与された。堀川氏は「真の功労者は、連載を本にまとめてくださった地引網出版代表の谷口和一郎さん」、平良氏は「この賞を本書に登場するすべてのLGBTクリスチャン、また声を出せない当事者に捧げたい」、栗原氏は「受賞に最もふさわしい方々は、DV加害者だったが見事に変わった方々」と、三氏とも自分以上にふさわしい受賞者を挙げた。
第二部ではコラージュの実践をテーマに、谷口氏と花野井氏によるトークセッションがあった。【中田 朗】
(2023年08月06日号 03面掲載記事)
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