キャシー氏(左)とグラント氏

 

精神衛生医師のグラント・マレン氏と妻のキャシー氏を迎えてのセミナー「こころの解放~身体・精神・霊のいやしの処方箋」(国際NGОオペレーション・ブレッシング・ジャパン〔OBJ〕主催)が6月、東京、千葉、大阪、仙台で開催。6月3日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開かれた集会では、グラント氏が「恐れからの解放」「恥からの解放」をテーマに(昨年10、11月4回にわたり連載)、最後のセッションではキャシー氏が「赦しを通しての解放」をテーマに講演した。

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キャシー氏は「私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦しました」(マタイ6・12)を引用し、「もしあなたの心に赦せない心を抱いているのなら、父なる神様から注がれる祝福が遮断されてしまう。私たちには自由意思があり赦さない選択もできるが、この箇所でイエス様は、もし赦さないならそれなりの結果が伴うことを教えている」と語った。

だが「過去、自分に傷を負わせた人を赦すことはそう簡単なことではない」とも話す。「物事をなかったことにすることが赦すことではない。痛みをちゃんと直視し、自分が傷ついた事実を受け止めた上で、赦すという選択をすることが重要だ」

「赦せない心、苦い根を持っていると、自分を苦しめることになり、自分だけでなく他人にも影響を与える」とも言う。「もし、赦すという選択をし続けるなら、イエス様がその傷を癒やしてくれる。そして、感情も少しずつついてくる。大事なのは、傷つけた人を赦したなら、あとはすべて神様に任せること。もし、赦した後もその人が過去にしたことやうわさ話をし続けるなら、イエス様の十字架の贖いを理解し受け止めていないということになる」

「もし私たちが、傷つけた相手に赦してほしい場合は、軽々しく『赦して』と言うのでなく、、、、、、、、、 【中田 朗】

2023年07月23日号   04面掲載記事)