NZ発 イスラエルへ 世界の在外邦人へ 励まし広がるGPNの働き
ニュージーランド(以下NZ)の日本人クリスチャンたちから始まったビジョンが、世界の日本人クリスチャン・ネットワーク、そして「イスラエル視点への目覚め」へと導く働きとなり、福音宣教の励ましになっている。2022年に始まったOne Voice Global Prayer Network(URL: https://www.onevoice-gpn.net 、以下GPN)の働きだ。
Zoomを使ったオンライン集会で、ゲストを招いてイスラエル視点について知る機会を設けるほか、参加者の賜物を生かし、アルファコース、弟子訓練コース、賛美制作、トラクト制作などに広がっている。「国や文化、人種、教派、教団の壁を越えて協力しあうグローバルなネットワークづくり」を目指している。
きっかけは、NZの日本人クリスチャンら約150人が集まった、21年7月のカンファレンス「ONE VOICE for Japan」だった。オ ークランドの現地教会に通っていたみゆき・パッカーさん、愛・ピングリーさん、村上春奈さんの3人が、「NZで一つの場所で賛美、祈る時間をもちたい」とビジョンをもった。
「NZ中の日本人クリスチャンが集まるのは初めてではないか。今まで意識しなかった地域のクリスチャンと出会えた」(みゆきさん)、「コロナのロックダウンを避けて開催できたことも感謝」(愛さん)、「本当に言葉にならない神様のみわざを体験した」(春奈さん)、とそれぞれ振り返る。「教会間の協力体勢が強まった」と言う。
GPNという具体的な働きに踏み出すためには、友人の後押しもあった。「愛さんの旧知で、牧師の五十嵐義隆さんの励ましを受けたことも大きかった」と話す。
GPNの特徴は、「世界のクリスチャンの一致」(ONE VOICE、ローマ15・6)と、「選民と異邦人の一致」(ONE NEW MAN、エペソ2・15)の2本柱を基にしていること。
イスラエルが私たちクリスチャンとどんな関係があるのか?みゆきさんは、栄子・スティーブンさん(オメガ・ジャパン創始者)の動画を通じて「イエス様の再臨は、ユダヤ人の救いが鍵となる」(マタイ23・39)、また、「ユダヤ人クリスチャンと共に協力し、イスラエルのために祈ることが究極的には日本と世界のリバイバルにつながることを知った」と話す。
日本、イスラエル、米国など世界各地から既に100人以上が参加登録し、今年5月には東京で集会も開いた。3人は「参加者にはGPNのネットワークを通して霊的に刺激を受け、充電し、再びそれぞれの教会やミニストリーの中で燃やされてほしい」と勧める。
【高橋良知】
(2023年08月20日号 02面掲載記事)