追悼のピアノを崔善愛さんが演奏

 

「〝過去の話〟に出来ない。地続きだ・・・」

9月1日で、関東大震災から100年となるのを前に、震災後に朝鮮人6,000人以上、中国人700人以上とされる人々が虐殺された事件が現代的問題として注目される。
「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会」(同実行委員会主催)が8月31日に、東京・文京区の文教シビックホールで開かれた。各種報告とともに、追悼のピアノとして、崔善愛さんが演奏。ショパンの「革命のエチュード」、「別れの曲」を弾き、父の崔昌華牧師のエピソードも交え、思いを語った。

紫金草合唱団と李政美さんらの合唱もあった。

 

韓国人、中国人の犠牲者遺族、朝鮮半島、中国、米国からの来賓があった。学者、ノンフィクションライター、市民団体代表、弁護士らが、国家の責任、メディアと民衆の責任、ヘイトクライムの現場、東京都の責任の視点で特別報告。各市民団体の取り組みも紹介された、

日本政府への要請文も発表された。

中国人遺族

先だって記者会見では、来日した3世、4世の中国人犠牲者遺族らが虐殺の状況と家族への影響を述べた。日本政府に対する要求とともに、両国の平和を願う思いを語った。

米国日系人グループ

米国からは日系人を中心としたグループが来日。フィリピン系、コリアン系、ラテン系などの複雑なルーツももち、背景には、戦前の日本の帝国主義政策をもつ。米国や各国で進む「右傾化」や「歴史戦」への憂慮も話した。

詳しくは紙面で

同主催で9月2日午後7時には国会前キャンドル集会が、3日午後5時30分には、国際交流シンポジウムが神奈川・川崎市の在日大韓基督教会川崎教会で開かれる。

また日本キリスト教協議会、在日大韓基督教会、日本カトリック正義と平和協議会、などからなる同集会実行委員会主催で「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者100年キリスト者追悼集会」が9月3日午後4時から、東京・新宿区の在日大韓基督教会東京教会で開かれる(インターネット配信あり。ncc-j.org)。

 

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