キリストの教会 神戸で全国大会 コロナ禍越えて新たなスタート
「第72回キリストの教会全国大会」が、9月7日~9日の3日間、日本基督教団神戸聖愛教会を会場に開催された。「キリストの教会」は、教団組織は持たないが、一年に一度、各地での全国大会(合同礼拝)を大切にしている。コロナ禍で2年休会を余儀なくされたが、昨年より再開し、今年は全国から150名以上の参加者を迎えて行なわれた。
今回のテーマは、使徒行伝2章42節のみ言葉より「一同はひたすら」が掲げられた。第一日目の開会礼拝では、同聖書箇所を通して、大会委員長の澤浩士牧師(小野キリストの教会)が、いつも心を一つにして互いに祈ることの大切さを語った。
2日目の講演会では、グリーフケアの第一人者であるシスター高木慶子(よしこ)氏を迎え、
「喪失があっても希望は失わない」とのサブテーマで語られた。高木氏は、「私たちの人生には、必ず悲しみがあります。その時、神様に愚痴ってよいのです。神様に愚痴ることによって、癒やされていきます。神様は、すべてを受け止めてくださるお方だから」と会衆にメッセージを送った。
夜は、福音歌手の森祐理さんを迎えて特別コンサートが行われた。祐理さんは、「遠き国や」「主だけが」など13曲を熱唱。「この神戸の地から弟は旅立ちました。でも死では終わらず、死を乗り越える希望があることを知りました。その希望を届けていきましょう!」と呼びかけ、会衆も「アーメン!」と呼応した。家族と一緒に参加した小学生の女の子は、「私もモリユリさんのように福音歌手になって、神様を伝えたい!」と目を輝かせていた。
3日目の閉会礼拝は、石井章牧師(桜山キリストの教会)より、「神の国の予行演習」と題して、礼拝を続けることの大切さ、礼拝を通して整えられていき、神もまた私たちの礼拝を喜んでおられるとのメッセージが語られた。準備委員の岸本大樹牧師は、「高木シスターと祐理さんの証しがぴったりと合い、とても励まされる集会となった。昨年は、1泊だけだったので、今年はゆっくりと交わり、コロナ禍後の新たなスタートとなりました」と喜んだ。来年の大会は、岡山で開催予定。(レポート:モリユリ・ミュージック・ミニストリーズ)