宜野湾市にあるフルゴスペル沖縄教会では、火災を機に新会堂への移転が実現している。

旧会堂は、宜野湾市大山にあった。沖縄最大の動脈、国道58号沿いにある雑居ビル2階に、約20年間入居していた。ところが今年2月22日水曜日の20時頃、1階に入居する飲食店から出火。

水曜日の夜は定例集会の時間だったが、その日は牧師が県外に用事があり休会、教会は無人だった。出火時に牧師は沖縄に戻る飛行機内におり、携帯電話は不通。安否確認できなかったため教会員も心配し、消防隊が教会にも突入し捜索したという。

教会部分も被災しただろうと、牧師も教会員も「あきらめた」が、2階に火は回っておらず、消火活動による浸水もなかった。木製の看板、12月に新調したばかりの音響機器、イスや講壇や十字架も無事だった。一面に積もった煤(すす)を清掃すると、ただちに教会活動を再開することができた。

その後は新会堂取得を願い備える期間となった。駐車スペ ースや会堂の収容人数など、同じ条件で探すのは困難があった。結果、1キロメートルほど離れた、普天間基地に隣接する賃貸住宅への移転となった。今後は物件購入へ進むことも考えているという。

牧師の西津芳昭氏は、「教会活動のすべてが守られるように。新しい場所での開拓が守られ、たましいの救いがなされるように、お祈りください」と話した。


旧会堂が2階に入居したビル。2階の窓にある教会名を記した看板の直下まで火が来ていた


火災後の旧会堂の内観。すすが積もる


新会堂外観


新会堂内観。今までとほとんど同じ備品が、清掃され並んでいる

◆新会堂住所: 宜野湾市伊佐1丁目4-7
TEL・FAX 098-893-1307
Mail: fgokinawac@yahoo.co.jp

2023年09月24日号   08面掲載記事)