ロンドンJCFで36年間牧会 盛永進牧師記念会
ロンドンで36年間邦人伝道に身を捧げた盛永進牧師(ロンドンJCF)は昨年6月11日、茨城県神栖市で天に召されました。コロナ禍であった為に家族葬でお別れをしましたが、多くの方々よりお別れ会を望む声があり、また遺族もそれに応えたいとの思いから10月9日、国際キリスト教団代々木教会で「盛永進牧師 召天記念式」が行われました。116名の参加申し込みがあり、日本のみならず英国、フランス、オランダそして韓国からも集まり、礼拝と懇親会が行われました。
礼拝ではロンドンで出会って以来、約50年間の親交がある朝比奈信裕牧師(インマヌエル和歌山キリスト教会)が「お箸(はし)の国と神の人」と題する説教で、ロンドンJCFでの盛永牧師の大きな働きを語られました。神学校で盛永進牧師の後輩にあたる長橋和彦牧師(日野原記念上尾栄光教会)が司式を行いました。盛永牧師と共に13年間ロンドンJCFで働いた片伯部千鶴子牧師(愛宕キリスト教会)が、ロンドンにいたことで自分の人生が大きく変えられたことを思い出として語り、盛永先生を偲びました。遺族挨拶は、60年間盛永牧師に寄り添い支えた正子夫人が、「悲しみの中にいましたが、今日大勢の方々に出席いただき励まされた」と感謝の言葉を述べました。
懇親会は場所を階下に移して軽食を共にしながら池谷孝雄兄と原田孝雄兄の司会で行われましたが、ロンドンで盛永牧師の影響を受けて牧師になった人たちが証しをし、銀行マンだったが、カンツオーネを得意とし盛永先生が好きだった歌手藤沼哲朗兄が皆を圧倒する声で盛永先生を偲びました。ロンドンJCFで集会のたびによく歌った「鹿のように」と「人生の海のあらしに」を寿円真知子姉のリードで歌った時は盛永先生が一緒にいるみたいだとの声があちこちから聞こえてきました。
ロンドンJCFは現在、zoomにより礼拝を捧げていますが、新潟聖書教会の吉澤恵一郎牧師(ロンドンJCF協力牧師兼務)の説教をロンドン、ヨーロッパそして日本で聞いています。1週間前までロンドンを訪ねていた吉澤牧師から近況報告がなされました。来年卒業予定の神学生がロンドンJCFで教師として仕えることが予定されており、この神学生夫妻が吉澤牧師から紹介されたときは大きな期待の声が上がりました。長い間、常駐牧師が不在でしたので、それへの期待の声でした。100人余の出席者は盛永牧師と共に歩んだことを懐かしく思い、これからのロンドンJCFの働きに大いに期待をすることができたひと時でした。
(レポート=宇田川潔・学校法人敬和学園副理事長)