榎本和子さんを覚えて 「夫の支えとしてでない、自身の信仰の偉業を」榎本空さん
4月6日午後、日本基督教団京都葵教会に約100人が集まって、昨年97歳で帰天した榎本和子記念礼拝(一部)と孫の榎本空さんの講演会(二部)が執り行われた。1部記念礼拝においては、内山友也牧師が司式をし、祈りと霊性のアシュラム運動に生涯をつくした在りし日の榎本和子さんを偲んだ。娘の橋本るつ子さんのオルガンと孫の中山ゆき子さんのバイオリン伴奏により、和子さんの愛唱讃美歌(Ⅰ-313 この世のつとめいとせわしく)が唱和された。
二部の講演会では「榎本和子を覚えて」と題して、黒人神学や種々の雑誌で執筆活動、沖縄県伊江島の土地闘争について研究活動をしている榎本空さんがお話をされた。空さんは孫として、亡き祖母の思い出を語りながら、祈る手、聖書を開く手、その同じ手で何枚もの皿を洗い、洗濯をし、子どもの面倒をみた、決して夫榎本保朗の支えてとしてではない、違った文脈での信仰の偉業を忘れてはいけないと心にしみるお話をされた。
(レポート・鳥井新平=日本基督教団 近江平安教会牧師)