現地教会で行われたプレイズフェス
主を賛美

パリオリンピック開催に合わせ、世界各国のクリスチャンアーティストらが賛美、ダンス、絵画などを発信する総合的な賛美フェス「プレイズフェスティバル」(同委員会主催)が、7月28日から8月4日までの1週間、現地で開催された。以下は、パリプレイズフェスティバル国際委員長の妹尾光樹氏(純福音成田教会 牧師)のレポート。

フランス・パリで100年ぶりにオリンピックが開催され、世界中の注目が集まっている。開催前、列車施設への放火が起こり心配されたが、パリ市内は問題なくオリンピック競技が行われている。だが、市内は思いのほか人が多くはなく、聞くと物価の高騰やバカンスなどで市内を離れている人たちが30%ほどいるという。

韓国の有名なヒップホップダンスチームも参加

そんな中、パリでプレイズフェスティバルを開催した。私(妹尾)と韓国の牧師を発起人に、韓国・平昌(ピョンチャン)、東京、そしてパリとバトンをつなぎ、これで3回目となる。あいにく東京はコロナ禍と重なり、実際のオリンピックと同様無観客で、日本CGNTVとの共同制作による3日間のオンライン配信で行われた。北京ではキリスト教イベントが現地で開催できなかったが、このほど中国人ともパリで対面できるようになったことは大変うれしく思った。

現地在住の稲垣真奈さんのチェロ演奏と石川沙穂利さんのピアノ伴奏

私たち委員会は、このために2年間で3度パリを訪れ、準備してきた。ただこのイベントは、セットしたものを外部から現地に持ち込むのでなく、パリの現地教会が委員会を立てて運営するイベントであり、私たち国際委員会の役割は、それをサポートすること。その間、数多くの現地牧師、宣教師、キリスト教界のリーダーと会い、ビジョンをシェアするミーティングを重ねてきた。その結果、ラディファンス福音教会長老で会計士でもあるマイケル・エンジェ・フロンド氏が委員長を引き受けてくれた。

日本から参加のアーティストら。左から小堀さん、妹尾さん、横山大輔・和子夫妻

会場を市内5か所の教会に定め、33か国から160人のクリスチャンアーティスト、150人のボランティアたちが集うイベントとなり、総参加人数は3千人を超えた。オリンピック開催期間中は、路傍でのパフォーマンスや1万5千部のフランス語のトラクト配布など、多様な活動を行った。

日本からは、ピアニストの小堀英郎さん、ゴスペルシンガー・ソングライターの横山大輔、和子夫妻、さらに現地在住でチェリストの稲垣真奈さんとピアノ伴奏のピアニスト石川沙穂利さん、ピアニストの安間尚香さんが参加。皆さん素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

今回のパリ五輪は遠距離ということもあり、日本からの参加者は数人に留まったが、韓国からは有名なヒップホップダンスチームのNOA、Unknownなど、総勢80人超が参加、「宣教韓国」の本領発揮を感じた。

アウトリーチ前の祈り

フランスはカトリック大国と思われているが、実際には多くのヨーロッパ諸国がそうであるように、実際のキリスト者の数は多くはない。今回のパリプレイズフェスティバルに積極的に協力をいただいた、パリ韓国教会協会長、サミル長老教会牧師のパク・ヨングァン氏は、「今回のプレイズフェスティバルは、弱く小さなパリの教会に、私たちもやればできるんだという勇気と自信を与えてくれた」とおっしゃってくださった。

アウトリーチ

数百年の歴史がある遺跡のような教会が立ち並ぶパリ市内。だが、そこに集う信徒は、ほとんどいない。この2年間パリに通いながら、霊的には日本との共通点を多く感じた。

これで私たちはパリを後にするが、次回のイタリア・ミラノに向け、すでに準備を進めている。お祈りいただき、一緒に働きができれば幸いです。