若者たちに向き合うために 奈宣協講演会で安藤理恵子氏
奈良県福音宣教協力会(奈宣協)主催の2024奈宣協講演会が9月7日、橿原市のキリスト兄弟団・大和教会で開かれ、玉川聖学院学院長の安藤理恵子氏が「次世代の希望をはぐくむ教会~福音によって世代をつなぐ」をテーマに、オンライン併用で講演した。司会は将積実氏(アドベントあやめ池キリスト教会牧師)。
安藤氏はまず若者たちの現状に言及。
「コロナ禍で、人と対面して関わる機会が大きく減りました。その結果、人間関係を構築する体験ができぬまま、多くの若者たちは気遣いに心が病んでいます。一方で、インターネットを通じた他者とのつながりは密になり、『寂しいが寂しくない』という相矛盾する感情が心の中に同居しているのです」
「また、コロナや自然災害のニュースが相次ぎ、常に死や不安と隣り合わせでもあります。そんな空気を反映して、ゲームなどでは『転生(てんせい)』をテーマにしたものが多く見られます。ここでも『困っているが困っていない』という相反する思いがあるのです」
「そして、効率化やスピードばかりが重視される社会の中で、若者たちも忙しくなっています。これは、ゆっくり振り返ったり、深く考えたりする暇がないことを意味します」
そんな若者たちに向き合う上で教会に与えられているものとして、エペソ1章22、23節から「創造主である神のことばとキリストの十字架に示されている愛」、「自分の存在と人生の意味」、「本当の話を分かち合える交わり」、「祈りに応えて与えられる、神の御業といやし」の4点を挙げた。
最後に「教会の一部としての私に問われていること」として、、、、、、、
この日の講演会の様子はYouTubeで配信されている(URLyoutu.be/P2VGXMSi_mY)。
(2024年09月29日号 02面掲載記事)