2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻から1000日となった11月19日ウクライナの、ウクライナの船越真人宣教師から、編集部あてに寄せられたレポートを一部編集して掲載する。

 

ロシアによるウクライナ全面侵攻が始まってから、今日でついに1000日目となりました。激しい爆発音とともに侵攻が始まったことを知った2022年2月24日、だれがこの破壊と殺戮(さつりく)がこれほど長く続くと思ったでしょうか。1000日目に突入した今、ウクライナはこれまで以上に厳しい状況に置かれています。

11月に入ってから(教会がある)オデッサに対してもドローン攻撃は激しさを増していましたが、17日に行われた常軌を逸した数のミサイル・ドローンによるウクライナ全土一斉攻撃は侵攻を継続するロシアの強い意志を見せつけるものでした。(17日以降も激しいミサイル攻撃は続いています)。また、東部ドンバスでは人命損失を厭わないロシア軍の人海戦術により、ウクライナ軍は後退を余儀なくされています。クルスク方面では、ロシア軍による北朝鮮兵士を投入しての大規模攻勢が予測されています。

アメリカではトランプ前大統領が大統領選に勝利し、今後のウクライナ支援への先行きが懸念されています。これから厳しい冬を迎えるにあたり、ウクライナは大きな不安の闇に覆われています。

しかし、同時に思い返したいのは、全面侵攻が始まったとき「数週間で制圧される」と言われていたウクライナが、1000日たった今も傷だらけになりながら立ち続けているということです。

そこに、ウクライナの人々の強い意志、各国からの支援とともに、ウクライナに注がれている主のあわれみと恵みを見ます。この主が、私たちが思いもしなかった形で、このウクライナでご自身の栄光を見せてくださることを強く信じ期待しています。

ウクライナのことを忘れず、祈り続け、支え続けてくださっているみなさまに心から感謝をしています。みなさまの上に主の恵みと祝福が豊かにありますように、オデッサで祈っています。

船越真人・美貴

 

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