地引き網漁のごとく広く伝道、文化交流を

今回、日本CCCの大学生宣教活動について分かち合う機会をいただき、感謝致します。CCCとはCampus Crusade for Christの略語で、日本だけではなく世界中によく知られている超教派の大学生宣教団体です。日本では大学生宣教部門がメインですがStudent Impact(略語SI)という名前を正式な称号として使っています。
現状を紹介します。全国で8か所の都市(東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡、札幌)に置かれたフルタイムスタッフ(都市責任者)が、学生リーダーたちの活動を支えながら、学生一人ひとりが主イエスの弟子として成長してゆけるように聖書の勉強や伝道活動に励んでいます。
働きの主な目標は生涯倍加する主の弟子を育て派遣することです。なかでも、8か所の都市のSIの特徴の一つは、韓国、アメリカ、フィリピン、台湾、香港、シンガポール等の様々な海外からの宣教師や留学生がグループに入っていますので、国際的な交わりや文化交流が自然に出来ていることです。関西には大阪、京都、神戸の三つの都市にて、毎週定期的な集会が設けられていて、活発な賛美や楽しいゲーム、そしてメッセージと祈りをもってする聖書の学びの中での信仰成長が営まれています。
筆者は2006年に来日して最初の2年間は、大阪で日本語の学びに集中しながら大学生伝道活動に参加していました。そのあと、京都こそが大学生であふれている大学生の街であることが分かり、京都での開拓伝道を志願して、以来16年間働いてきました。主イエスの大きな恵みによってたくさんの大学生たちに主イエスの福音を宣べ伝えることが出来たことが大きな感謝です。
毎年韓国やアメリカから、15人ないし20人ぐらいの短期宣教師が来日し、2週間から4週間滞在しながら学校に入って、大学生たちとの友達作りに励んでいます。友達になり定期集会に招待することで福音を聞く機会を与えることが基本的な戦略です。もちろん、個人的な伝道が出来る相手に出会えた時には福音提示をしてキリストを救い主として受け入れるように導くのです。そして友達の関係を維持しながら信仰成長を助けることに励んでいます。
その中で、大きな感謝すべきことは、京都清和キリスト教会が、毎週金曜日の定期集会のためにと、教会の台所を含め全てを低価格で提供してくださっていることです。集まる時はいつも、妻が短期宣教師たちと一緒に作った美味しいカレーを提供し、夕食を楽しみながら聖書の勉強をしています。いっしょにカレーを食べることで、心もより簡単に開かれるようです。
最後に。マタイの福音書13章に紹介された天の国の七つのたとえのなかで、最後の地引き網漁の例えがSIの働きの内容をよく説明していると思います。広く網を張ってたくさんの人の手でその網を引っ張って魚を捕るかの如く、たくさんの宣教師、留学生、そして教会の協力によってたくさんの大学生たちに福音の伝道や文化交流が出来たのです。そうすることで何人かが信仰に導かれ、献身者も与えられました。ハレルヤ!(CCCスタッフ)

2025年02月02日号 06面掲載記事)