【2・11集会】殺さない、殺されない、殺させないためには 滋賀で安田浩一氏
日本基督教団滋賀地区社会委員会が後援をする滋賀の2・11集会が解放県民センター(公財:滋賀県人権センター)で、2月11日行われた。

講師はノンフィクションライターの安田浩一さん。「差別と排除の現場を取材して」と題して、すばらしいマシンガントークが繰り広げられ140人の参加者を魅了した。
自分が見てきたこと聴いてきたことを時間超過して全身全霊でしゃべる。その目の前に広がる差別と偏見、歴史否定の風景を凝視する中から生まれたお話だった。
関東大震災における朝鮮人をはじめとした大量虐殺から、今日に至るヘイトスピーチや外国人排除、クルド人に対するヘイトクライムまで・・・。殺さない、殺されない、殺させないために。差別と偏見のその先にあるのは、殺戮(さつりく)と戦争であることをしっかりと認識し、在日外国人の置かれた現状を紐解きながら、「排除の思想」と闘うために何をすべきかを、真剣に考えあう集会となった。
(レポート・鳥井新平=日本基督教団・近江平安教会牧師)