ケズィック・東京 青年大会 「あなたの生涯の糸を 引いているのは誰?」

沖縄を皮切りに九州、東北、大阪、東京、北海道と各地で開催された日本ケズィック・コンベンション。2月22日には、ユース・コンベンション(東京委員会主催)が東京・新宿区の淀橋教会で開催された。集会Ⅰはジョン・リスブリッジャー氏(英Above Bar教会牧師)がⅡコリント1章1~11節から、「あなたの生涯の糸を引いているのは誰?」と題しメッセージをした。
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最初に、最近流行のユーチューバーについて触れた。「私の娘の友人に、ユーチューブのインフルエンサーがいる。多くのフォロワーに影響を与えることのできる人たちで、小さな画面を通し、世界中の人たちとのつながりの中に生きることができる。それはすばらしいことだ」
「だが、落とし穴もある。『これが完璧な生き方だ。あなたはこのようにならないといけない』といったネット情報が影響を与えている。しかし、このような情報が、操り人形のように私たちの糸を引っ張っている」
コリント教会にも似たような状況があったと指摘する。「パウロがコリントの町で伝道して教会が生まれた。パウロが去った後、別の人たちが入ってきた。彼らは『パウロは先駆者だが大したことはない。パウロに聞くのはやめ、別の生き方をしたほうがいい。私たちが正しい道を教えてあげよう』と。これがコリント教会の大問題となり、パウロは彼らに惑わされないようにと手紙を書いた」
「この手紙の中で、『自分はスーパーマンのような完璧な存在だ』とは、パウロはひと言も語っていない。むしろ、『わたしの力は弱さのうちに完全に現れる』(12・9)と語る。私は様々な困難の中で慰めを受けた。そして、最終的に神様を選ぶことができた、と。『弱さは失敗者のしるし』と語るソーシャルメディアとのメッセージとは、何と違うことか」
「パウロはこの個所で、完璧な成功者としてのイメージを追い求める人たちについていってはいけない、最後に偽りの皮がはがれてしまう、むしろ様々な苦難の中にあって人生が築き上げられている人々に目を向けなさい、と言っている。まさに困難の中で神様のあわれみ、慰め、慈しみを経験した、そういう人にあなたはついていきなさい、と」
「皆さんには難しいと思うことがあるかもしれない。多くの問題があるのに、本当に神様は私のことを心配しておられるのかと、不安になることもあるだろう、、、、、
(2025年03月09日号 07面掲載記事)